2023年年2月23日(現地時間) – Reallusion は、リアルタイムの3Dアニメーションと3Dキャラクター作成ソフトウェアの最新アップデート iClone 8.2 と Character Creator 4.2 をリリースしました。このアップデートは、iClone 8 & Character Creator 4 ユーザー向けの無料アップデートとなります。
ここでは、 iClone 8.2の新機能について紹介したいと思います。Character Creator 4.2については以下の記事をご覧ください。
https://cginterest.com/2023/02/25/character-creator-4-2-%e3%81%8c%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%ef%bc%81%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%81%aa%e3%82%b7%e3%83%af%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%e3%81%8c%e8%bf%bd/
新機能ハイライト
このリリースでは、新しい視線システム Look-At 、ダイナミックなシワのシステム、プログレッシブ テクスチャローディング といった新機能が導入されました。また、、iClone と Unreal またはOmniverse 間の LiveLink パイプラインもアップデートされています。
視線システム Look-At
新しい Look-At メカニズムが導入され、デジタルアクターがリアルタイムシミュレーションで周囲の環境をリアルに認識することを可能になりました。
■モーフ & シワが視線移動に連動
新しいこのシステムは、オブジェクトを認識したり、カメラと視線を合わせたりすることを自然に再現します。キャラクターが周りを見ているとき、まぶたと眉毛は眼球と一緒に自然に動き、眉をしかめたり、にやにや笑ったりするような表情では、目や額の周りに微妙なしわが発生するようになっています。
■目-首-胴体のウェイト
目、首、胴体間のルックアット拘束比を調整することで、アクターの所作に変化を与えることができます。また、首の上下動に対応したモーフシェイプの強化もされています。
■キー操作可能なエンゲージメントレベル
クイックな視線から強烈な視線まで、さまざまなエンゲージメントレベルを選択可能です。目の動きだけでなく、体の他の部分と連動した動きまで、適切なボディパーツを組み合わせて表現できます。
ダイナミックなシワのシステム
シワシステムは、高度なカスタマイズが可能で、顔の表情をリアルタイムにシミュレートすることができます。顔の動きによって動的なシワが発生するため、CCキャラクターをアップグレードし、話す顔の特徴をリアルに再現することができます。
■カスタムしわの設定
- 表情シワは、シワ、カラスの足跡(目尻にできる笑いジワのこと)、スマイルラインなどを管理する13の領域に分割されています。
- ノーマル、AO、赤みのような個々のチャンネルマップに至るまで、顔の任意のターゲット領域を強めたり、弱めたりすることができます。
- 表情筋が動く際の筋膜の微小な動きを遅延させたり、先取りしたりするために、発現率を変化させることができます。
■瞬時に反応する表情ジワ
表情ジワは、起動すると、Face Key Editor、Face Puppet、Look-at Constraints、Lip-sync、Facial MocapなどのiCloneのアニメーションツールでトリガーされた顔の動きと同期化されます。
■あらゆるCCキャラクターで使用可能
一般的なシワはSkinGenと互換性があり、あらゆるCC3+キャラクターに適用して、異なる肌色と自然に調和させることができます。CC Wrinkle シェーダは、リアルタイムのパフォーマンスを損なうことなく、高解像度のマルチテクスチャ ブレンディングをサポートしています。
■Unreal LiveLink – Dynamic Wrinkles
カメラやアニメーション オブジェクトによって視線制御を行うことができるため、さまざまなレベルの警戒や関与をシミュレートすることができます。動的なしわは、デジタルな人間の演技に感情的なディテールを追加し、スタイル化されたキャラクターの表情を豊かにします。
プログレッシブ テクスチャ ローディング
iClone 8.2では、プログレッシブテクスチャローディングにより、ソフトウェアのパフォーマンスが向上し、重いテクスチャやマテリアルのロードを待つことなく、すぐにアニメーションの編集を開始できるようになりました。これは、iClone と Unreal または Omniverse 間の LiveLink パイプラインを高速化するだけでなく、GPUによる同時レンダリングを実現し、これまでにない高速でスムーズな結果をもたらすとされています。
テクスチャは、アセットファイルサイズの 80% 以上を占めることがあります。CPUの比率を調整することで、ユーザーはシーンアレンジやアニメーションに取り掛かりながら、バックグラウンドでテクスチャをロードすることができます。
■オンデマンドテクスチャロード
マニュアルロードが有効な場合、ビューポートに表示されるテクスチャロードのアイコンを押して、テクスチャファイルをストリーミングで読み込むことができます。読み込み速度は、GPU比率の環境設定により決定されます。
■テクスチャのないシーンの保存
テクスチャレスで作業することで、より高速なパフォーマンスを実現できます。テクスチャは決して破棄されないので、いつでも読み込むことができます。保存時にシーンをテクスチャなしで保存し、テクスチャ参照をファイルと共に保存できます。
■ライブリンクとレンダリングの高速化
iCloneは一般的に、最終レンダリング用に Unreal Engine、Unity、Blender、または Omniverse と組み合わせて使用されます。Reallusion 独自の Progressive/Deferred テクスチャ ローディング技術により、iClone シーンを軽量に保ちながら、貴重なシステム リソースを GPU 集中のレンダリング用に解放することができます。
Unreal Engine Live link でもシステムリソースに負担をかけずにiCloneからアニメーションをライブリンクさせることができます。iCloneでシーンをテクスチャレスにしておくことで、グラフィックメモリが解放され、Unreal Engineでのレンダリングに専念することが可能となります。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
iClone 8 と Character Creator 4 は、Windows 64-bit 11, 10, 8 und 7 (SP1)で利用可能です。
詳しいシステム要件の確認はこちらから
価格は、永久ライセンスで iClone 8 が 599ドル、Character Creator 4 が299ドルとなります。Unreal LiveLink プラグインは1,490ドルですが、年間総収入100,000ドル未満の場合無料で利用可能です。その他オプションやバンドル製品の価格の確認はこちらから
30日間の体験版のダウンロード&システム要件の確認はこちらから(iClone8 / Character Creator 4)
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