V-Ray 6 for 3ds Max アップデート1 がリリース!ポストプロセス機能、デカールツール、V-Ray GPUの強化など

プラグイン

2023年2月14日(現地時間) – Chaos は、3ds Max向けのレンダリングソフトウェアの最新アップデート V-Ray 6 for 3ds Max アップデート1 をリリースしました。

新機能ハイライト

このアップデートでは、ポストプロセス機能の強化、デカールツールの強化、V-Ray GPUもさらに強力になり、メモリ効率も向上しました。さらに、ワークフローの強化や、コミュニケーションを円滑にし、意思決定プロセスを加速させる新しいコラボレーション機能の導入なども含まれています。

レンズエフェクトとデノイザーレイヤーのマスキング

レンズエフェクトとデノザーのレイヤーをマスキングできるようになり、ポストプロダクションのコントロールが強化されました。レンズエフェクトを適用する特定のライトやマテリアルを選択したり、画像のスムージングしたい部分のみをノイズ除去したりできます。

V-Rayライトマテリアルのポストプロセッシング

LightMixを使用して、V-Rayライトマテリアルを微調整できるようになりました。レンダリング後でも、シーン内の自己発光オブジェクトを今まで以上に自由に編集できます。

デカール機能の強化

デカール円筒投影

ボトル、ジャー、カップ、缶、ロケット、タンク、消火栓、その他あらゆる円筒状の物体に、ステッカーやラベルからさまざまな種類の表面の凹凸まで、あらゆるものを簡単に追加することができます。デカールの投影をオブジェクトの表面の曲線に合わせるには、数回クリックするだけです。

デカール追加バンプ(additive bump)

表面とデカールのバンプを瞬時にブレンドさせることができます。リアルなステッカー、ラベル、エンボス加工されたロゴ、レタリングなど、製品デザイン、ひび割れた壁や腐食した金属など、あらゆる凹凸のある表面にスプレーやペンキのような効果を簡単に作り出せます。

効率的なワークフロー、パフォーマンスの向上、USD エクスポート

カメラごとに解像度をカスタマイズ

V-Rayカメラごとにカスタムアスペクト比をすばやく設定して、フレーム設定時間を節約し、ローカルまたは Chaos Cloud Rendering で希望の解像度でバッチレンダリングできるようになりました。

■USDエクスポートとUSDステージの初期サポート

V-Rayのライト、マテリアル、モディファイヤなどをUSDファイル形式でエクスポートできるようになりました。互換性のあるすべてのDCC間でV-Rayデータを交換できます。

■重いシーンの読み込みを高速化

 

テクスチャやジオメトリの多いシーンのロードが以前より速くなりました。シーンオープン時のV-Rayビットマップのロードが最適化されて、パフォーマンスが向上しました。

■ビューポートコンポジションガイド

 

V-Ray Physical Camera内のコンポジションガイドを使用すると、レンダリング時間を短縮できます。

■フォグレンダリングの高速化

 

V-Ray Environment Fogのレンダリングが最大30%高速化されました。環境レンダリングを高速化し、クリエイティブな作業に時間を割くことができます。

GPUレンダリングの強化

V-Ray GPUでは、メモリ効率が向上し、レンダリングが高速化され、新しいツールが追加され、よりコントロールしやすくなりました。

圧縮テクスチャモード

テクスチャを多用するシーンのレンダリングが、よりメモリ効率的になりました。V-Ray GPUでは、4Kテクスチャのアセットで使用するGPUメモリが平均で50%少なくなります。

■V-Ray クリッパーメッシュモード

任意のメッシュオブジェクトを使用して、複雑な切り取り部分や 断面をレンダリングできるようになりました。わずか数クリックでクリッパーをアニメーション化し、ブール演算子で作成すると時間がかかるような複雑な効果を実現することも可能です。

■新しいV-Rayマテリアルの透過性

アップデートされたV-Rayマテリアルを使用して、フォトリアリスティックな肌、プラスチック、ワックスなどをより簡単に作成できるようになりました。新しいアルゴリズムにより、半透明オブジェクトのレンダリングが最大2倍速くなり、ローポリの半透明オブジェクトもより滑らかにレンダリングされます。

■屈折サーフェスによるレンダーエレメントのサポート

ガラスオブジェクトとマテリアルのポストプロダクション・コントロールが可能になりました。V-Ray GPU は、屈折サーフェスによる Material ID、Cryptomatte、Multimatte レンダーエレメントもサポートするようになりました。

コラボレーション機能

ビジュアルアノテーション

ビジュアルアノテーションを使用すると、アイデアを簡単に伝えることができます。言葉だけでなく、線、矢印、その他多くの図形を追加して、言いたいことを説明できるようになりました。

バージョン管理

異なるバージョンのファイルをアップロードして共有し、レビューを受けることができます。チームメイトやクライアントが比較・批評することで、よりスムーズな意思決定が可能になります。

その他

  • V-Ray Light Custom Decay:V-Ray LightのCustom Decayは、光源との距離に応じて光の透過方法を設定でき、アーティスティックな効果を簡単に作成できます。
  • NVIDIA AI Denoiserアップスケーリング:NVIDIAの新しいAI Denoiserを試すことで、解像度の1/4でレンダリングできるようになり、レンダリング時間が大幅に短縮されることが期待できます。
  • プロシージャルクラウドの強化:プロシージャルの雲に新しいオプションが追加され、最終的な外観をよりクリエイティブにコントロールできるようになりました。雲の濃さをカスタマイズしたり、無数の組み合わせで雲をランダムにしたり、飛行機雲で最後の仕上げをしたりできます。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

V-Ray 6 for 3ds Max は、Windows 8.1、10、11で動作する、3ds Max 2018、2019、2020、2021、2022、2023(64-bit)で利用できます。詳しいシステム要件はこちらから

V-Ray Solo ライセンスの価格は、少し値上がりして 11,940円/月、71,280円/年または182,160円/3年となります。

※ライセンスには、V-Ray 6 for 3ds Max を含むすべての統合プラグインが含まれています。

また、V-Ray 6 for 3ds Max は、Chaosのすべての製品が含まれたV-Ray Premiumの一部としても利用できます。

その他ライセンスの価格や詳細の確認はこちらから


 V-Ray for 3ds Max ウェブサイトへV-Ray 6 for 3ds Max: Now even better

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