Blender 3.5 で追加予定のスカルプトの新機能 VDM brushの紹介です。
Blender 3.5 でVDMブラシが追加
VDMはVector Displacement Map(ベクトル変位マップ)の略で、3Dアルファとしても知られています。VDMは、法線方向にしか作用しないハイトマップ(height maps)とは異なり、距離と方向の両方を保存できるので、突き出たような複雑な変位を作成する方法として利用できます。例えば、耳やカールした角などの形状は、VMDを使用すれば1クリックで作成できます。
ドローブラシにあるテクスチャ設定に、この機能の有効・無効のチェックボックスがあります。現在のところ、これは エリア平面マッピングを使用したドローブラシに対してのみ機能し、対称性と放射状対称性に対応しています。
デモファイルはこちらから
VDMブラシの作成方法
Blender が直接 VDM ベイクをサポートしていないため、平面からベクトル ディスプレイスメント マップをベイクするためのセットアップが提供されています。ダウンロードはこちらから
■Mapを作成する際に注意すべき点
- UVはベイクメッシュのためにそのままである必要があります(例えば、ボクセルリメッシングはVDメッシュの作成に使用できません)。
- VD Mapをエクスポートする際は、ファイルフォーマットOpenEXR(正負の浮動小数点数用)である必要があります。
- エクスポートの解像度は512×512以下でも可能です。(EXRファイルは非常に大きくなりますが、VDMブラシには高い解像度は必要ありません)。
そして使用するときは、
- Blender内部では、テクスチャのクランプをオフにする必要があります。
- ブラシのフォールオフは一定(またはほぼ一定)に設定する必要があります。
現在この機能は、Blender 3.5 Betaで使用することができます。
ダウンロードはこちらから
コメント