2023年1月31日(現地時間) – Adobe は、マテリアルと3Dモデルのオーサリングソフトウェアの最新アップデート Substance 3D Designer 12.4 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、いくつかのQoL改善(グラフをきれいにするツール、パラメータ設定に基本数式を使用、ランダムシードを生成するボタン、サイズのロックなど)とPython APIにおけるSubstanceモデルグラフのサポートが行われました。
QoL改善
■グラフツールのクリーン化
グラフを編集する際、いくつかの可能性を試し、望む結果が得られるまで様々なノードを接続したり外したりする場合があります。その場合、最終的には、出力に接続されていない、つまり最終結果に影響を与えないノードが、グラフ内にいくつか存在することになります。
この新しいツールは、そのようなノードを自動的に検出して削除し、グラフを最終的に仕上げる前にクリーニングすることができます。クリーニングツールは、オプションでパラメータ関数にも対応しており、グラフビューツールバーの専用ボタンから現在のグラフに対して、またはエクスプローラビューからグラフの選択に対して実行することが可能です。

■パラメータフィールドに数式を入力
特定のパラメータ値を入力する際に、電卓を使ったり、頭の中で計算したりする必要がなくなりました。プロパティなどでパラメータに数値を設定する際に、加算、除算、乗算、減算(additions, divisions, mutliplications, subtractions)などの基本的な計算式を直接入力できるようになりました。

■3Dビューのクイックアクセスボタン
3Dビューに表示メニューで利用可能なすべてのオプションに対応するツールバーが追加され、これらのオプション(ワイヤフレーム、グリッド、バウンディングボックスなど)にボタン操作ですばやくアクセスできるようになりました。また、環境マップの表示/非表示を切り替えるトグルも追加されています。

■ランダムシード生成ボタン
スライダーを動かす代わりに、新しいボタンを使ってグラフのランダムシードを生成することで、さまざまなバリエーションを素早く作成できるようになりました。

■出力サイズウィジェットのロック
出力サイズの幅と高さをロックすることで、正方形のサイズを維持し、更新するたびに2つの値を操作する必要がなくなりました。
■入力画像のカラー/グレイスケールの変換
ノードのコンテキストメニューから、入力カラーと入力グレイスケールをすばやく切替えできるようになりました。

■グラデーションエディタ表示時にクリックしたピンを選択
プロパティパネルで、グラデーションを編集するためにピンをクリックすると、表示されているグラデーションエディタで対応するピンが自動的に選択されるようになりました。

■ダウンストリームノードの選択
ノードコンテキストメニューに、選択されたノードの出力に直接または間接的に接続されているすべてのノードを選択するための新しい項目が追加されました。つまり、選択したノードの影響を受けるすべてのノードを選択することになります。グラフの一部を削除したり、グラフのレイアウトを変更したりするのに便利です。

Python APIの更新
この12.4バージョンでは、Python API を通じて Substance モデルグラフが完全にサポートされるようになりました。つまり、Substanceモデルグラフを作成、編集、評価するために必要なすべてのツールを備えています。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Substance 3D Designer 12.4は、Windows 10 (64bit, version 1909)以降、Mac OS 11 (Big Sur)、Linux CentOS 7.0、Ubuntu 20.04 LTS (Steam only)で利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
Substance 3D Sampler は、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。
・Adobe Substance 3D Texturing プランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、月に最大30の3Dアセット(マテリアルのみ)が含まれ、価格は2,398 円/月(税込)です。
・Adobe Substance 3D Collectionプランには、Modeler、Painter、Designer、Sampler、Stagerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット(マテリアル、モデル、およびライト)が含まれ、6,028円/月(税込)です。
・チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、4つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月(税込)となります。
また、Steam で2023年末まで無料アップデートが可能なModeler、Painter、Designer、Sampler、Stagerの永久ライセンスの購入が可能です。(Substance 3D アセットプラットフォーム(以前の Substance Source)へのアクセス権限は含まれていません。)価格はそれぞれ16,500円です。2022の所有者は、期間限定でロイヤルティ割引が受けられます。期限は、Painterが2023年2月7日まで、Designer、Sampler、Stagerは、2023年2月15日までです。
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