2022年11月16日(現地時間) – アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、Maya用 AWS Thinkbox プラグイン Krakatoa MY と XMesh MY をオープンソースライセンスで提供開始したことを発表しました。
Krakatoa MY と XMesh MY がオープンソースに
AWSは、Maya用 AWS Thinkbox プラグイン Krakatoa MY と XMesh MY を、Apache 2.0オープンソースライセンスで提供開始しました。
AWSは、「お客様からのフィードバックにより、AWSはKrakatoa MyとXMesh MYをオープンソース化し、お客様に選択肢を提供し、ニーズに合わせてツールをカスタマイズできるようにすることで、より多くの情報に基づいた長期的な意思決定ができるようになった」としています。
KrakatoaとXMeshは、世界中のトップスタジオで使用されているレンダリング、VFX、シミュレーションのワークフローを簡素化するAWS Thinkboxアーティストツール群の一部で、Krakatoaは、ボリュームパーティクルのレンダリング、操作、管理ツールキット、XMeshはジオメトリキャッシュソリューションです。
詳細については、 Krakatoa と XMesh のページ、またはAWS Thinkbox 無償化の時に簡単に説明した以下の記事をご覧ください。
グローバルなVFXスタジオの Scanline は、2013年のリリース当初からXMeshをいち早く採用して、『Stranger Things 4』や『The Gray Man』といった作品に使用しており、Scanlineのスーパーバイジングテクニカルディレクター、Laszlo Sebo氏は次のように述べています。
「XMeshは、MayaとMaxの間で確実にデータをやり取りする必要があったため、Scanlineで最初に導入したツールの1つです。それ以来、すべてのショーで、すべてのアセットに使用していますが、これは、パイプライン開発者の多くが気づいていないことです。XMeshは、他のソリューションでは適切に解決できない核心的な問題を解決してくれるのです。」
また、Scanlineは、XMeshに加えて、Krakatoaをよく使用しており、Sebo氏は次のように述べています。
「AWS Thinkboxのプラグインは、アーティストに迅速なイテレーションを可能にする能力を与えます。これらは、VFX業界の速いペースの性質とワークフローを最適化する方法を理解している人々によって開発され、理想的なツールとなっています」
Krakatoaは、『The Batman』の雨粒子のインスタンス化、『Aquaman』の群集アニメーションサイクルとデジタルツリーの生成、『Game of Thrones』シーズン8のCG雪嵐のシーンで使用されています。
ダウンロード
Krakatoa MY とXMesh MYは、GitHubからソースコードにアクセスすることができます。
Githubページへ( Krakatoa MY / XMesh MY )
また今年8月にはAWS Thinkbox 製品の無償化が発表されており、AWSマネジメントコンソールのAWS Thinkboxダウンロードページから、ビルド済みのバイナリを無償でダウンロードして使用することができます。
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