2022年11月3日(現地時間) – OpenAIは、DALL-E API が利用可能になったことを発表しました。
DALL-E API が利用可能に
DALL-E は、GPT-3、Embeddings、Codex といった OpenAI API プラットフォームに加わりました。これにより開発者は、APIを通じてDALL-Eを直接アプリや製品に組み込むことができるようになり、DALL-E APIを使ったアプリの構築ができるようになります。
DALL-E は、すでに300万人以上の人々に使用されており、1日に400万枚以上の画像を生成しています。開発者は、この同じ技術を使って開発を始めることができます。
DALL-Eは、アーティスティックなものからフォトリアルなものまで、様々なオリジナル画像を作成・編集できる柔軟性を持っています。また、DALL-Eは自然言語による記述を得意としており、ユーザーは見たいものを分かりやすく表現することが可能です。
現在 DALL-E APIでは、生成(Generations)、編集(Edits)、バリーション(Variations)が利用できるようです。
詳しくはこちらのドキュメントページから
また、OpenAIは、今後も研究の進展に伴い、画質、遅延、スケーラビリティ、ユーザビリティなど、最新の技術をAPIに取り込んでいくとしています。
ビルトインされたモデレーション
世界中の300万人のアーティストとユーザーにDALL-Eを展開する中で学んだ信頼と安全の教訓を取り入れ、開発者は内蔵された緩和機能(mitigation)によって、モデレーションの難しい面に対処することができ、安心して出荷することができます。
OpenAIは、責任ある展開へのコミットメントの一部として、信頼と安全を最優先し、開発者が構築に集中できるようにするとしています。
利用規約の改定
利用規約が簡素化され、ユーザーはDALL-Eで作成した画像に対する完全な所有権を持つようになりました。(これまで持っていた自分の作品を好きなように使い、収益化する利用権に加えて)
このアップデートは、当社のコンテンツポリシーに違反するコンテンツを生成する能力を最小化する安全システムの改善により可能となりました。
詳しい利用規約はこちらから
DALL-Eアプリケーション
OpenAIは早期顧客と密接に連携しており、すでに以下のような様々なユースケースでDALL-Eをアプリや製品に組み込んでいます。
Microsoft Bing
Microsoftは、Designerという新しいグラフィックデザインアプリにDALL-Eを搭載し、ユーザーがプロ品質のソーシャルメディア投稿、招待状、デジタルハガキ、グラフィックなどを作成できるようにしています。
また、BingとMicrosoft EdgeのImage CreatorにDALL-Eを統合し、ユーザーが探しているものがウェブ結果に返らない場合、画像を作成できるようにしています。
CALA
は、世界初のファッション&ライフスタイルオペレーティングシステムです。
商品のアイデア出しからEコマースの実現、注文処理に至るまで、デザインプロセス全体を単一のデジタルプラットフォームに統合します。DALL-Eを搭載したCALAの新しい人工知能ツールは、ユーザーが自然なテキストの説明やアップロードされた参考画像から新しいデザインのアイデアを生成することを可能にします。
Mixtiles
は、急成長中のフォトスタートアップで、ソフトウェアと簡単なハンギング体験を使って、美しいフォトウォールを作る手助けをしています。
Mixtilesは、DALL-E APIを使用して、子供の頃の思い出や夢の旅行先などを撮影するクリエイティブなプロセスを通じてユーザーを導き、感情に訴えるアートワークを作成し、それをフレームに収めることができます。
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