2022年11月3日(現地時間) – Nevercenterは、軽量で高速な3DポリゴンモデリングとUVマッピングソフトウェアの最新アップデート Silo 2023 をリリースしました。また、Siloに付属するUnreal を利用したレンダリングソフトウェア Milo 2023 の新機能についても合わせて紹介したいと思います。
Silo 2023
新機能ハイライト
このリリースでは、非破壊モディファイアという新機能が搭載されました。
モディファイアは、モデルにあらゆる種類の便利な操作を適用することができます。後からいつでも戻って微調整でき、モデルに編集を加えると自動的に更新されます。ベベル、押し出し、エッジクリーシング、三角形分割、変形などがモディファイアの初期セットに含まれており、今後さらに多くのモディファイアが登場する予定です。
Siloの最初のモディファイアセットにより、新しいワークフローが可能となります。例えば、自動エッジクリーシング( Creasing Edge )は、ある許容範囲内では隣接するポリゴン間のエッジを滑らかにシェーディングし、それ以外の場合はハードエッジシェーディングを使用するようにモデル上で設定することができます。更新はモデリング中にリアルタイムに行われ、スムージンググループが自動的に処理されます。
モディファイアはベイクボタンで適用することができ、そこから手動で編集することができます。また、個々のファイルフォーマットに対して、エクスポート時に自動的にベイクされるようにモディファイアを設定することも可能です。例えば、ゲームエンジン用のFBXファイルをエクスポートする際に、Triangulateモディファイヤを使用して、非平面ポリゴンや5辺以上のポリゴンをトリスに変換することができます。
Silo アップデート情報
Silo 2023.1
2023年2月7日 – Silo 2023.1がリリースされました。
このリリースでは、2つの新しいモディファイア Array と Smooth が追加されました。新しいSmoothモディファイヤーは、オブジェクトを非破壊でスムージングすることができ、オプションでボリュームを保持することができます。Arrayモディファイアは、モデルのコピーを1次元、2次元、3次元のグリッドに配置することができます。オブジェクトごとに位置、回転、スケールをランダム化でき、オプションでオブジェクトが持つブレンドシェイプスライダもランダム化できます。
また、マテリアルエディタのメインドロップダウンで、任意のマテリアルをデフォルトマテリアルにリセットする機能も追加されるなどの修正も行われています。
Silo 2023.2
2023年3月21日 – Silo 2023.2がリリースされました。
このリリースでは、新しいプリミティブであるArchプリミティブが搭載されています。柔軟なデザインとパラメータセットを備えており、あらゆる種類のアーチ形、トンネル、家の形、郵便箱、墓石、ハーフパイプなどを作るのに役立ちます。また、ModifyメニューへのSubdivideモディファイアの追加、マルチモニターをサポートし、Siloがモニター間のウィンドウの位置を記憶するようになるなどのアップデートがされています。
新機能リスト
- さまざまな種類のアーチ形状を作成できる新しいアーチプリミティブ
- モディファイアスタックの任意の場所にサブディビジョンを含めるための新しいモディファイアSubdivide
- 複数のモニターでSiloのウィンドウ位置をロード/セーブするための新しいマルチモニター・サポート
- ブレンドシェイプに関連する複数のクラッシュを修正
- ゴーストシェーディングモードにワイヤーフレーム表示を追加
Silo 2023.3
2023年5月9日 – Silo 2023.3がリリースされました。
Silo 2023.3は、車輪や円筒形や放射状に繰り返される形状のモデリングに不可欠な、半径方向のミラーリングをサポートするという、長い間要望のあった機能が追加されました。また、このリリースでは、特にハイポリモデルでのメモリ使用量と速度の改善も含まれています。
Silo 2023.4
2023年8月22日 – Silo 2023.3がリリースされました。
このリリースでは、バグと最適化に重点が置かれていますが、新しいウィンドウという便利な新機能が追加されています。File メニューの一番上にあるこの新しいコマンドは、Silo の 2 番目(または 3 番目、4 番目)のインスタンスを開き、複数のモデルを同時に作業できるようにします。また、複雑なFBXファイルの読み込み速度も大幅に改善されました
新機能リスト
- ファイル メニューに新しいウィンドウ機能が追加され、Silo の新しいインスタンスを開くことができます。
- 複雑なFBXファイルの読み込み速度が大幅に改善されました。
- パラメータ変更時に球(Sphere)プリミティブが自動更新されない問題を修正。
- ベベル(Bevel)ツールが更新され、新しく作成された面に一致するマテリアルが適用されるようになりました。
- UV の再生成時にクラッシュすることがあった問題を修正。
- ポリゴン追加ツールで新しく作成したジオメトリに追加できないことがあった問題を修正。
- UVシームマーキングツールがシェイプ選択モードでも機能するように修正。
- 折り目エッジツール(Crease Edge Tools)がシェイプ選択モードでも機能するようになりました。
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Milo 2023
2023年1月20日(現地時間) – Nevercenterは、Siloに付属するUnreal を利用したレンダリングソフトウェア Milo 2023をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、ベースとなっているUnreal Engineが、Unreal Engine 5にメジャーアップグレードされました。このアップグレードにより、すぐに利用可能な改善点だけでなく、将来の開発にもつながる多くの可能性が生まれるとされています。
Milo 2023.0では、レイトレーシングの改善、ボリューム雲の改善、Color Roomの床から投射されるグローバルイルミネーション、レンダリングの改善など、さまざまな機能が追加されています。
また、レイトレーシング用に設計された2つの新しいライティングリグであるライトボックス(Lightbox)とリングライト(Ring Light)が追加されました。です。これらは非常にソフトなシャドウを持つソフトライティングリグで、Ring Lightは指向性バージョン、Lightboxは全方向から一度に照射されるバージョンです。
Milo アップデート情報
Milo 2023.1
2023年8月2日 – Milo 2023.1がリリースされました。
このアップデートでは、レンダリングパイプラインの全面的な書き換えにより、レンダリング速度、メモリ使用量、画質が向上しました。また、最新のApple Silicon Macのネイティブバイナリのサポート、FBXファイルの読み込み速度の向上などの改良が加えられています。
Miloは、Unreal Engineの最新バージョン(5.2)にアップグレードされました。これにより、スピードと品質が向上するだけでなく、AppleのM1およびM2プロセッサでネイティブに動作するユニバーサル バイナリをMacでサポートできるようになりました。この上に実装された新しいレンダリングパイプラインは、アプリのスクリーンで見るのと同じようなレンダリングを作成できます。
この結果、ターンテーブル・ビデオのレンダリングが(速度、メモリ使用量、品質において)特に向上しました。また、ターンテーブルのレンダリングの進行状況を、生成中に確認できるようになっています。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Silo(Milo付属)は、Windows 10 64 ビット以降、 MacOS 10.14.6 以降で利用できます。
ライセンスには、1年間の無料アップデートが含まれており、価格は159ドルです。
アップデートは、過去1年以内にnevercenter.comでSilo & Miloを購入したすべてのユーザーに無料で提供されます。アプリを開いたときに表示されるリンクか、Siloのウェブページから新しいバージョンをダウンロードすることができます。
セール情報
期間は不明ですがクーポンコードの使用で15%オフで購入することが可能です。
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