2022年10月25日(現地時間) – Topaz Labsは、画像品質を向上するためのAIを活用したツールの最新アップデート Topaz Photo AI v1.0.6をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、Autopilotの動作を正確に微調整できるようになり、さらに優れたシャープネス結果と大幅な性能向上が実現されています。
顔補正のコントロールが向上
検出された画像の中から、顔補正(face refinement)を適用する顔と適用しない顔を簡単に選択できるようになりました。
この機能を使用するには、Autopilot の顔検出ラインアイテムの横にある [Select] ボタンをクリックします。すると写真内の各顔の周りにボックスが表示されます。顔の周りにある黄色のボックスは、顔補正が適用されることを示し、灰色のボックスは、顔補正が適用されないことを示します。また、画面右上のナビゲータには、検出されたすべての顔とそれぞれの色のついたドットのスナップショットが表示されます。
Autopilotを自分スタイルに
Topaz Photo AIユーザーの中には、低解像度の写真に自動的に4倍のアップスケールを適用することを好む人もいれば、顔検出の動作をより細かく制御したい人もいます。
そこで、新しい設定ウィンドウを使用して、ニーズに合わせてAutopilotの動作を正確に設定できるようになりました。
デフォルトの被写体検出プロファイル、どのシャープモデルを考慮するか、顔検出をデフォルトで有効にするかどうか、自動アップスケールの動作をどうするかなどを制御できます。また、ワンクリックでデフォルトのAutopilotの設定に戻すことが可能です。
また、画像を読み込む際に、自動レンズ補正を有効または無効にするオプションも追加されました。このオプションは、[Preferences] メニュー項目で切り替えることができます。
自然なシャープネス効果
新しい標準シャープネスモデルを適用すれば、ピンぼけ写真の処理で不自然なシャープネス過多の結果はもう必要ありません。微妙なシャープネスを必要とする画像に最適で、少ないぼかし量でもシャープネスをかけすぎずに処理できます。
ノイズリダクションとシャープネスのコントロール強化
Topaz Photo AIのノイズ除去およびシャープネス処理フィルタを使用する際、画像に適用するディテールや鮮明度(エッジシャープネス)を正確に制御できるようになりました。
ノイズ除去フィルタを展開すると、シャープネス処理スライダと同等のディテールスライダにアクセスできます。シャープフィルタの下にある新しい明瞭度スライダは、高コントラストのエッジにさらに「bite」を追加し、形状の鮮明さを向上させます。
AIブラシでより精度の高いシャープネス処理
シャープネスを適用したい箇所を、従来のブラシよりも高速かつ正確に追加または削除できるようになりました。新しいAIブラシでは、写真の高度なセグメンテーションにより、自動生成されたシャープネスマスクをより正確にすばやく修正できます。
自動マスクが被写体の一部分を見逃してしまった場合、簡単に塗り足すことができます。また、上のGIFのように、シャープネスをかけたくない部分を自動マスクで選択した場合は、すぐにその部分を塗りつぶすことができます。
また、今後のアップデートでブラシサイズのコントロールなど、AIブラシへの機能追加が予定されています。
その他の改善
より迅速で安定したアプリケーションとするために、内部でも以下のような多くの改善が行われています。
- コマンドラインインターフェースを導入
- 特にバッチ処理時のメモリ使用量を大幅に削減
- Adobe LightroomとCapture Oneのプラグインサポートを改善
- 一部の画像に不正なトリミングが適用される問題を修正
- レンズ補正が適用されている場合のRAWファイルの取り扱いを改善
- lumaノイズ検出の精度の向上
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Topaz Photo AI は、Windows10,11、macOS10.15 Catalina以降で利用できます。詳しいシステム要件はこちらから
価格は、199ドルです。1年間の無償アップデート、2台のコンピュータで同時に使用できる2ライセンスシートが含まれています。
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