2022年10月25日(現地時間)- cebas Visual Technology は、3ds Max 用のリアルタイム火&煙シミュレーションツール finalFluid 1.0 のリリースを発表しました。
finalFluid について
finalFluidは、Nvidia GPUを使用した3ds Max 用のリアルタイム火&煙シミュレーションツールです。2年以上前から開発されており、2022年3月から無料のパブリックベータ版として提供されていました。
finalFluidは、すでにいくつかの今後の映画作品に採用されており、2022年11月に映画館とストリーミングで公開される Apple TV+作品「SPIRITED」で使用されているとのことです。
主な機能
finalFluidは、NVIDIAのGPU専用ダイナミックオイラー流体シミュレーションシステムで、境界のないシミュレーション領域内でスパースボクセルグリッドを活用し、高度な煙や炎のエフェクトを作り出すことができます。また火や煙だけでなく、水中のインクや雲の作成にも使用可能です。
■メモリを削減
通常のグリッドは、何も起こらないボリューム領域に貴重なGPUメモリを割り当てることで、膨大な量のメモリを浪費しています。FinalFluidのスパースグリッドテクノロジーは、ソルバーがシミュレーションブロックを動的に割り当て、アクティブな領域や関心のある領域でのみメモリを使用するため、従来のGPU流体ソルバーが抱えていた制限を取り除くことが可能となりました。
■3ds Max内でのリアルタイムワークフロー
finalFluid は、3ds Max に深く統合され、すべて3ds Maxの中でリアルタイムに行われます。標準パーティクルシステムやレンダラーを含む、ほとんどの3ds Maxツールと互換性があるのに加えて、thinkingParticles、finalRender、tyFlow、vrayといったプラグインツールもサポートされています。
【主な機能リスト】
- 100% NVIDIA – GPU アクセラレーションによる スパース グリッド ソルバー
- 3ds Max 内での新しいリアルタイムワークフロー
- リアルタイムでの映画品質の火と煙の VFX
- 標準パーティクルのサポート
- 高度なサードパーティ パーティクルシステムのサポート
- OpenVDB による内部および外部レンダラーのサポート
- finalRender によるダイレクト ボリューム レンダリング
価格とシステム要件
finalFluid は、3ds Max 2023、2022、2021で使用できます。
最小要件は以下の通りです。
- DX12 NVIDIA GPU および Windows 10
- 最低 4 GB の Nvidia GTX グラフィックス カード (追加の 8 GB カードが望ましい)
- 3ds Max 2023/2022/2021
- ギガバイト単位のシミュレーション データ キャッシュを書き込むのに十分なハードディスク (より良い SSD) スペース。
- 最新の NVIDIA ドライバー
価格は、395ドル/年です。
セール情報
期限は不明ですが、現在期間限定で100ドルオフの295ドルとなっています。
購入はクレジットカード決済となっているようです。
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