2022年9月29日(現地時間)- Realusionは、3Dアニメーションソフトウェアとアニメーション、ゲーム、AR/VRのための3Dキャラクター作成ソフトウェアの最新アップデート iClone 8.1 と Character Creator 4.1 をリリースしました。ここでは、 iClone 8.1と合わせてリリースされた Unreal Live Link 1.1 の新機能を紹介したいと思います。
新機能ハイライト
今回のバージョンアップでは、アニメーションの作成からモーションの記録まで、ユーザーの体験をより良いものにすることが目的とされており、iClone Unreal Live Link v1.1、Motion Director React to Surfaceが搭載されました。
Motion Director – React to Surface
Motion Directorは、キャラクターを操作してパーソナライズされたアニメーションを作成できるだけでなく、NPCのアニメーションを作成するのにも最適な機能です。今回のアップデートでは、キャラクターがプラットフォーム上をスムーズに移動できるようにすることに重点が置かれています。
新しく追加された React to Surface を使用すると、キャラクターが地面の高さの変化に応じて反応するようになり、キャラクターが常に地表にいるようになります。「Surface Senser Setting」を微調整することで、高さの変化に対して静止しているときの上昇/下降の制限を決定することができます。
■アドバンスドサーフェスセンサー設定
高さ、ダンピング、タイミングのセンサーファクターを調整し、理想的なサーフェスリアクトを得ることができます。
■ディスプレイスメント地形に対応
ディスプレイスメントテクスチャで生成された不規則なメッシュにも対応します。
■ターゲットシーンへの UE Live Link
iClone Unreal Live Link を介して、iClone/CC アニメーションを UE シーンに適応させることができます。
Unreal Live Link 1.1
■タイムコード同期のサポート
従来の Live Link では、ライブ データ ストリームを記録する際に、特にシーン内に複数のアニメーション オブジェクトがある場合、最悪のケースとしてフレームドロップが発生しました。iCloneがタイムコード録音をサポートしたことにより、デバイスの性能に関係なく、データが常にフルフレームで送信されるようになりました。
- ライブリンク・タイムライン・シンク(Live Link Timeline Sync):ロスレスフレームバイフレームレコーディングを提供。
- ライブリンク可能なアイテムの収録をサポート:キャラクターアニメーション、フェイシャルパフォーマンス、プロップアニメーション、カメラワーク、ライトアニメーションなど、ライブリンク可能なアイテムの収録をサポート。
- 高性能な群集シーン制作: iCloneでグループ化されたアニメーションキャラクターをUnreal Engineのシーケンスファイルにフルフレームレコーディングすることが可能です。
■相互データリンク(2 Ways Data Link)
キャラクターをシーンとインタラクティブに動かしたい場合でも、単にキャラクターを正しい位置に配置しようとする場合でも、2 Ways Data Linkのシーン転送機能を使用することで、より効果的な作業が可能になります。
■相互データリンク – シーン転送
3 つの異なるモードでは、Unreal のシーンを iClone に転送して再配置することができます。標準メッシュから簡易メッシュまで、選択した位置にキャラクタを配置し、シーンメッシュを参照として使用することができます。
シーン転送に加え、Motion Director 1.1 の新機能「Surface にスナップ」を使用すると、変位テクスチャによって作成された標高を含む地形の高さに、キャラクターの動きを継続的に適応させることが可能です。
■相互データリンク – モーションデータの転送
モーション転送により、フルフレームアニメーションデータを直接UEに送ることができます。キャラクターのボディ、フェイシャル、プロップアニメーションをサポートし、レベルシーケンサーですぐに編集することができます。
- iClone/CC キャラクターの UE でのダイレクト アニメーション:キャラクターを UE に転送し、iClone で同じキャラクター名を使用することで、同じモーション アセットを保持することができます。
- UE キャラクターと MetaHuman のモーションリターゲット: iClone のモーションは、標準の UE IK リグとリターゲット処理により UE キャラクターと MetaHuman に再利用可能です。
- iCloneのフェイシャルアニメーションを転送し、MetaHumansのトーキングアニメーションを駆動:iCloneのフェイシャルアニメーションは、iClone/CCとMetaHumanのキャラクターにフルフレームで転送することが可能です。
- プロップアニメーション:iCloneのプロップアニメーションは、iClone/CCとMetaHumanのキャラクターにフルフレームで転送できます。プロップアニメーションの転送は、アニメーションオブジェクト、ビークル、動物などの非ヒューマノイドキャラクターも含みます。
■モーフアニメーション対応
- iClone Morph Animatorを経由して、モーフアニメーションをUEにライブリンク。
- プロップやスキンボーンキャラクターにモーフアニメーションを適用することで、有機的な演出を実現します。
その他の新機能
■サブディビジョンエクスポート対応
Character Creator 4.1 アップデートに伴い、細分化されたキャラクターモデルを USD や FBX にエクスポートし、3ds Max、MAYA、Blender、Omniverse などの主要プラットフォームで使用できるようになりました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

■ベイクモーフサポート
iClone 8.1では、現在のモーフ結果をベイクし、モーフ状態をモデルに適用することができます。
■ディスプレースメントテクスチャのサポート
iClone Live Link Auto Setup 1.25 では、ディスプレイスメントテクスチャチャンネルを作成し、正しく表示できるようになりました。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから( iClone / Unreal live link )
価格とシステム要件
iClone8 と Character Creator 4 は、Windows 64-bit 10、8、7(SP1)で利用可能です。
価格は、永久ライセンスでiClone8が599ドル、Character Creator 4 が299ドルとなります。Unreal LiveLink プラグインは1,490ドルですが、年間総収入100,000ドル未満の場合無料で利用可能です。その他オプションやバンドル製品の価格の確認はこちらから
以前のバージョンのユーザーはアカウントにログインすると割引価格が表示されます。
30日間の体験版のダウンロード&システム要件の確認はこちらから(iClone8 / Character Creator 4)
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