2022年9月28日(現地時間)- OpenAIは、テキストからリアルな画像やアートを作成することができるAIシステム DALL·E ベータ版が待機リストなしで利用可能になったことを発表しました。
DALL-Eについて
DALL-E は、短いテキスト記述からリアルなオリジナル画像やアートを作成することができるOpenAIが開発したAIシステムです。
自然言語の記述から、画像の特定の部分を挿入、削除、レタッチするなど、リアルで文脈を考慮した編集を行うことができます。また、画像からインスピレーションを得て、斬新でクリエイティブなバリエーションを作ることも可能です。
■DALL-Eのしくみ
- DALL-Eは、画像とそれを説明するテキストとの関係を学習することによって、学習しています。
- diffusionと呼ばれるプロセスを用いており、ランダムなドットのパターンから始め、最終的な出力に向けて徐々にそのパターンを変化させます。
DALL-E は、2021年1月に初めて発表され、およそ1年後、4 倍の解像度でより現実的で正確な画像を生成する最新システム DALL·E 2の論文が公開されました。2022年4月に研究プレビューが、同年7月には DALL-E ベータ版が利用可能となっています。
DALL-E ベータ版のウェイティングリストを廃止
DALL-Eベータ版のウェイティングリストが廃止され、ユーザーの皆様がサインアップしてすぐに使い始められるようになりました。
現在、150万人以上のユーザーが、アーティストやクリエイティブディレクター、作家や建築家など、1日に200万枚以上の画像をDALL-Eでアクティブに作成し、10万人以上のユーザーがDiscordコミュニティで作品やフィードバックを共有しています。
4月に初めてDALL-Eのリサーチをプレビューして以来、ユーザーの意見をもとに、画像を枠からはみ出させて大きな画像を作成できる Outpainting や collections といった新しい機能が生まれました。
また、実際に使ってもらうことで、過去数ヶ月の間に、性的、暴力的、その他コンテンツポリシーに違反するコンテンツを生成しようとする試みを拒否するフィルターをより強固なものにし、悪用を阻止するための新しい検出と対応技術が構築されています。
現在、いくつかのユーザーとDALL-E APIのテストが行われており、まもなく開発者や企業にも広く提供される予定です。
DALL·E Credits について
DALL-E の価格システム DALL·E Credits について紹介したいと思います。
- DALL-Eを使用するには、1つのDALL-Eリクエスト(テキストプロンプトによる画像生成、編集リクエスト、バリエーションリクエスト)ごとに1クレジットが必要となります。
- 初月は50クレジット、その後は毎月15クレジットが補充されます。
- 無料クレジットはロールオーバーされないので、付与されてから1ヶ月後に失効します。
- 追加のクレジットは、アカウントページで購入することが可能です。価格は115クレジット15ドルです。
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