2022年9月16日(現地時間) – Adobe は、Substance 3D Livestream s を行い、今後のSubstance 3D製品のアップデート情報を共有しました。今回はその内容を紹介したいと思います。
Substance 3D Modeler
次のベータ版リリースに搭載される、現在進行中のいくつかの機能について紹介されました。
次のリリースでは、ビルトインスタンプのセットがいくつかリリースされます。岩や プリミティブな形などいろいろなものが用意されていますが、クレイレイヤーから独自のカスタムスタンプを作ったり、メッシュをインポートしてスタンプとして使用することもできます。
そして、ビルドアップと折り目ツールのプロトタイプは引き続き改良が繰り返されています。
これらの機能はほぼ完成しており、まもなく利用可能になる予定です。
あと、SteamやMetaStoreのリリースについて多く質問があり、Adobeは、Substance modelerの最初のリリースは、oculus のみ公式サポートになる可能性が高いと回答しています。また、リリースに関する明確なスケジュールはまだありませんが、Oculus 以外のヘッドセット・ブランドのサポートに取り組んでいるようです。
ベータ版は現在進行中です、こちらから参加することができます。また、すでにSubstance 3Dコレクションをお持ちの方は、Creative Cloudから利用することもできます。
Substance 3D Sampler
Substance 3D Samplerの次に追加される機能
3Dスキャンとフォトグラメトリ が公開されました。
オブジェクトの周りから撮った写真をドラッグ&ドロップするだけでサンプラーに読み込まれ、自動的にマップを生成することができます。基本的に背景はすべて取り除かれ、オブジェクトだけを残すことができます。
#Photogrammetry is coming to #Substance3DSampler! After materials and environment lighting, Sampler is pursuing its mission to help you scan the World, now with #3D model! Watch all the announcements in our Livestream replay: https://t.co/CUva1o45ZL#3dscan #MadeWithSubstance pic.twitter.com/tlt8aic39c
— Adobe Substance 3D (@Substance3D) September 19, 2022
スキャンした3Dモデルは、高解像度メッシュ、またはUVとテクスチャを含むデシメーションされたジオメトリとしてエクスポートすることができます。
この機能は、現在プライベートベータ版ですが、まもなくオープンベータ版になる予定です。
Substance 3D Designer
Substance 3D Designerの10月に予定されているリリースでは、要望の多かった geometry subgraphs と instances が追加されます。
これは通常、デザイナーがサブグラフを作成するために使用する機能です。サブグラフを作成し、気に入ったノードを作成したら、それをカプセル化し、他のグラフで再利用することができます。
上の動画の小さな道路のブロックは、それ自体がグラフになっており、それを何度も複製して追加することができます。これらは基本的に同じグラフのインスタンスで、それぞれ独自の設定をすることができます。
Substance 3D Painter
Substance 3D Painter の10月のアップデートは、以下のような、いくつかの問題点を取り除き、生活の質を向上させる改善が行われる予定です。
●エフェクトをフォルダに適用できるようになり、レイヤースタックでよりグローバルなエフェクトを作成するのがより簡単になります。
●SBSARとして結果をエクスポートできるようになります。すべてのマップを正しいチャンネルと正しい情報でsbserに正しくパックし、Unreal unityやその他のアプリケーションに簡単に読み込むことができます。
●シェルフにあるアセットにタグを付けると、新しいお気に入りのカテゴリーに追加され、何百ものアセットから簡単に見つけることができます。
●フィルターや色選択のエフェクトにブレンドモードと不透明度を追加できるようになります。
●これまではiblが固定されており、カメラは基本的にオブジェクトの周りを動いていましたが、カメラに追従させることができようになります。これにより通常iblでは照らさないような場所を照らすことができます。
●ショートカットで直接メッシュを再インポートできるようになります。モデル作成時の貴重な時間を節約できます。
●フィルターにブレンドモードと不透明度を追加できるようになります。今までは、ブレンドモードや不透明度を変更したい場合、そのようなエフェクトはありませんでした。
●リソースやアセットを削除したり、リロードしたりすることができます。この機能は、シェルフにインポートされたアセットにも有効で、必ずしもプロジェクトにインポートされたものでなくてもかまいません。
●サブスタンスパラメータを個別にリセットできるようになりました。また、特定のチャンネルを表示したい場合は、ビューポートで RGB と表示を分離することもできます。
●UIレイアウトの保存とインポートができるようになります。複数の人に使ってもらいたいULレイアウトがあれば、保存してインポートすることができます。
また、それ以降の新機能として新しいベイクモードが開発中です。
今までのペインターでのベイクプロセスは、メッシュをインポートし、ベイクの設定を行い、ベイクを押して、ベイクを待って、ベイクが成功かどうかを確認して、ベイクを行うというものでした。
こういったプロセスではなく、ビューポートがまだインタラクティブな状態でもベイク可能な、新しいベイクモードが開発されているとのことです。その第一段は今年の後半にリリースされる予定で、さらにUSDの完全サポートやその他多くのことに取り組んでいるとのことです。
Substance 3D Stager
9月中に予定されている Substance 3D Stager のアップデートでは、主な新機能として、トリプラナー投影が追加されます。UVを持たないモデルにマテリアルを適用できます。
他にもマテリアルのショーケースのサンプルシーン、オートセーブ機能、サブグラフサポート、mdl形式のマテリアルエクスポート、ベースカラーやメタルネスといった特定のキーワードでマテリアルにテクスチャをマッピングなどの機能が追加予定です。
Substance 3D Assets&Community Assets
10月には、
Substance 3D Assets にたくさんの sci-fi マテリアルが登場する予定です。毎月新しいコンテンツが作られているのでライブラリは急速に成長しており、現在では1万5千以上のアセット、1万1千のマテリアル、4千以上のゲーム用モデルが利用可能となっています。
コミュニティのための無料の共有プラットフォームSubstance 3D Community Assets(旧SubstanceShare)も着実に成長しており、現在1000以上のアセットが利用できます。3Dモデルもいくつかありますが、思ったほど伸びていないようです。
統合ツール
統合プラグインやアドオンについては最近のリリース情報となります。
■Blender
SubstanceのBlenderアドオンは、今年の始めの最初のリリース以来、継続的に開発が続けられています。最新のバージョン6では、コミュニティからのフィードバックを受けて、UIを改善し合理化するために多くの作業が行われました。
より詳しい情報は以下の記事をご覧ください
■Maya&Unreal
Maya&Unrealのプラグインの最新アップデートでは、物理サイズがサポートされています。
物理サイズが埋め込まれているマテリアルがあれば、トラフィックマッピングを使用することができ、インポートしたマテリアルは、どのオブジェクトに適用しても正しいスケールを持っています。
■Unity
Unityはしばらくベータ版でしたが、現在はベータ版が終了しました。アップルシリコンサポートの追加やパフォーマンスが向上しています。
詳しくは以下の記事をごらんください。
■Nvidia Omniverse
Omniverse Create は、Substance マテリアルをネイティブにサポートするようになりました。
また、painterコネクターを使用すると、painter でアセットをペイントした結果を omniverse でリアルタイムに見ることができます。2つのアプリはUSDでライブでリンクされています。
■Adobe Capture
最近のAdobe Captureのバージョンでは、クラウド上のAIを利用した image to material が利用できるようになりました。外出先で写真を撮って、携帯電話で直接結果のプレビューを取得できます。マテリアルは、メールやサンプラーに直接を送ることが可能です。この機能は、Adobe Substance 3D コレクションのサブスクリプションでのみ利用できます。
以上となります。それぞれのプラグインのリリーノートはこちらから見ることができます。
また、正式にリリースされたとき正確な情報をお届けしたいと思います。
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