3ds Max 2023.2 がリリース!新しい配列モディファイア、再三角形化の強化、面取りの更新など

CGソフト

2022年9月14日(現地時間)- Autodeskは、ビジュアライゼーション、ゲーム、アニメーションのための3Dモデリングおよびレンダリングソフトウェア の最新アップデート 3ds Max 2023.2 をリリースしました。

新機能ハイライト

このリリースでは、新しい配列(Array)モディファイア、編集可能ポリゴンの再三角形化の強化、面取りの更新、トラックビューの更新といった新機能が追加されました。

 

新しい配列(Array)モディファイア

新しいオブジェクトベースのArrayモディファイアで、メッシュデータをプロシージャルに複製、配布できるようになりました。分配とランダム化トランスフォーム、マテリアルIDのランダム化、UVオフセットなどのコントロールにより、強固で高度なアートディレクションが可能なコンテンツを作成できます。

Arrayモディファイアでは、以下の分配タイプが利用可能です。

  • Grid:X、Y、Zの複製数に基づいて、または複製する次元のサイズを利用して、配列されたメッシュデータを均一なグリッドパターンで配布します。
  • Radial:複製数、半径、開始・終了角度、行数、リングを制御し、放射状の円弧に沿って配列メッシュデータを配置します。
  • Spline:スプラインの長さに沿って配列されたメッシュデータを配布します。開始点から終了点までの配布数、最初のスプラインノットから最後のスプラインノットまでの相対オフセットスペース、フィル配布、すべてまたは特定のスプラインノットやセグメントの中心での配布をオプションで選択できます。
  • Surface:ターゲットメッシュのすべてまたは指定の頂点、エッジセンター、フェースセンターの位置で、サーフェス分布を使ってメッシュデータを分布させます。

詳細はこちらから

編集可能ポリゴンの再三角形化の強化

編集可能ポリゴンオブジェクトの再三角形化アルゴリズムの強化により、新しい面の作成、頂点の移動、再三角形化関数の使用時に、より優れたトポロジー結果を生成することができるようになりました。

面取りの更新

[面取り](Chamfer)モディファイヤまたは編集可能ポリゴン オブジェクトを使用して面取り操作を実行する場合、[効果を制限](Limit Effect)は、面取りサーフェスの自己交差を防止し、過剰な制限を回避することができます。

また、面取りセグメント上にハード エッジが表示される場合がありますが、これを[面取り](Chamfer)モディファイヤの[スムージング](Smoothing)パラメータで修正することはできません。[面取り](Chamfer)モディファイヤは、明示的でない法線を使用している場合、改善されたサーフェス法線を生成するようになり、この問題を解決します。

トラックビューの更新

ユーザーからのフィードバックに基づき、トラック ビュー ツール に様々な改良が加えられ、アニメーションデータの信頼性とアクセス性が向上し、アニメーションの反復処理と改良がより速く簡単にできるようになりました。

その他のアップデート

メッシュスムーズのパフォーマンス

[メッシュスムーズ](MeshSmooth)モディファイヤで使用される NURMS アルゴリズムと、[編集可能メッシュ](Editable Mesh)および[編集可能ポリゴン](Editable Poly)サーフェスの NURMS サブディビジョンで使用される NURMS アルゴリズムが最大 15% 高速になりました。

デルタマッシュ計算の更新

一部の対称メッシュで[デルタ マッシュ](Delta Mush)オペレータ([データ チャネル](Data Channel)モディファイヤ)を使用する際に発生する問題が修正されたことで、メッシュ全体の対称性が強化されました。

また、[デルタ マッシュ](Delta Mush)の UI 設定で、新しい[従来の計算を使用](Use Legacy Compute)オプションを使用できるようになりました。

PFlow(パーティクル フロー )

顧客の要求により、パーティクル フローの放出とシステム管理(Particle Flow Emission and System Management)設定のプリセットの一部が変更され、ビューポートとレンダリングの品質とサンプリングの間でより一貫性が保たれるようになりました。さらに、さまざまな PFlow プリセットが更新され、ビューポート品質とインテグレーションステップの新しい設定が追加されました。

gLTF の更新

新しい glTF プリセット付きのシーン コンバータを使用して、物理マテリアルを glTF マテリアルに変換できるようになりました。また、glTF エクスポーターは、マップチャンネル 1 にのみ制限されていましたが、メッシュ データ上のすべてのマップ チャンネルをエクスポートできるようになりました。

Arnold for 3ds Max 5.4.0.37

このアップデートには、MAXtoA 5.4.0.37 が含まれ、V-Ray シーンコンバータ、ボリュームシェーディングの改善、ピン留めカーブおよびネストしたインスタンサーのサポートが追加されています。

  • V-Rayシーンコンバータの改良:V-Rayシーンコンバータが改良され、多くの新機能をサポートします。
  • standard_volume の Dual-lobe phase関数:新しい位相関数モデルがstandard_volumeシェーダに実装され、より現実的な近似をもたらします。
  • Dual-lobe phase function for standard_volume:standard_volume シェーダは、より物理的に正しい方法でボリュームエミッションのスケーリングをサポートします(emission_scaling オプションを使用)。
  • その他のボリュームエミッションの改良:Blackbody_intensity コントロールを 1 以上に設定できるようになり、利便性が高ま りました。
  • Cryptomatte 1.2.0:Arnold にバンドルされている Cryptomatte のバージョンが 1.2.0 にアップグレードされま した。
  • OpenImageIO 2.4.1 にアップグレードしました:Arnold が使用する OIIO が 2.4.1 にアップグレードされました。

機能の完全なリストについては、「Arnold for 3ds Max 5.4.0.37 リリース ノート」を参照してください。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから理由は分かりませんが、新しい配列(Array)モディファイアについての情報は現時点で日本語版の新機能紹介には表示されてません。

価格とシステム要件

3ds Max2023は、64ビットWindows 10で利用することができます。より詳しいシステム要件の確認はこちらから

価格はサブスクリプション形式で、36,300/月、286,000円/年、815,100円/3年となっています。

また、条件にあてはまる方はIndieライセンスを購入することが可能です。価格は42,900円/年となっています。より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。

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