2022年9月7日 – Maxonは、Cinema 4D、Redshift、Red Giant、Forgerなど同社の製品ラインアップのアップデートを発表しました。
提供頻度が増えてきたことにより、このリリースからRedshift以外のバージョンの付け方が変わっています。これにより、 プラグインの移行やインストールを頻繁にする必要がなくなっています。
Cinema 4D
Cinema 4D 2023では、シミュレーションの強化、対称モデリング、アセット管理の改善、OCIOのネイティブサポートなど、要望の多かった機能が導入されました。
Cinema 4D 2023の詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
https://cginterest.com/2022/09/08/maxon-cinema-4d-2023-%e3%81%8c%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%ef%bc%81%e5%af%be%e7%a7%b0%e3%83%a2%e3%83%87%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%80%81%e3%82%b7%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%ac%e3%83%bc/
Redshift
Redshiftのアップデートは頻繁に行われているため、発表にはここ数か月の主なアップデート内容が含まれています。今回新しく発表された3.5.08機能としては、Cinema 4DのマテリアルスタッキングとUV投影のワークフローのネイティブサポートがあります。
- ラウンドコーナーがRedshift CPUでサポート(以前はRedshift GPUのみ)
- ランダムウォークにより、より良いディテール、色、より正確なサブサーフェイス・スキャッタリングを実現。肌などの質感を表現するのに最適。
- ここ数カ月の大きな開発で、ボリュームテクノロジーの向上を目指したアップデートがされました。火や煙のVDBを色温度に応じた発光色でリアルに再現する新しい黒体シェーディングコントロール、ボリュームが光の入射方向に対してどのように反応するかを制御するボリューム異方性の導入があります。
- スタックマテリアルのサポートにより、マテリアルのレイヤーやデカールの配置を、素早く簡単に行うことができます。
ランダムウォーク、ボリュームのアップデートについては以下の記事もご覧ください。
他にもMayaプラグインの修正やBlenderプラグインのPuzzleMatteマルチパスのサポート、カスタム AOV のサポートなどの新機能も追加されています。
その他のアップデート内容の確認はこちらから
Forger
Forgerには、Cinema 4Dの機能豊富なポリゴンモデリングエンジンが搭載されました。
ポイント、エッジ、ポリゴンの押し出し、エッジの面取り、面内への押し出し、モデルのパーツ間のブリッジといったポリゴンモデリングツールをForger内で使用でき、高度なハードサーフェスモデルを作成することが可能です。
これらの新しいモデリングツールと、Forgerが得意とする有機的で直感的な3Dスカルプトツールとはシームレスに移行できます。
Red Giant
新バージョンのRed Giantは、ほぼすべてのツールのアップデートと、ジェネレータや光沢のあるテキストエフェクトのための100以上の新しいプリセットが含まれています。
■Trapcode
Trapcode 2023では、2Dシェイプとバースト用に75以上の新しいアニメーションスプライトが提供されています。これにより、スプライトの総数は345になります。また、Particular Designerの読み込み時間が大幅に改善されました。
■Magic Bullet
Magic Bullet 2023には、以下のような新機能があります。
- Cinema 4DのLookに最近リリースされたHalationとDiffusionツールを追加。
- OCIOモードでのCinema 4DのLooks ワークフローを改善。
- Unreal Engine 5におけるLooksの統合が大幅に改善されました。
- DenoiserがFinal Cut Proに対応し、Apple M1マシンをサポート。
■VFX
Red Giant VFX 2023は、パフォーマンスと安定性が向上しています。さらに、Supercomp、Primatte、Real Lens Flaresなどのバグフィックスがされています。
■Universe
Universe 2023は、Avid Media Composerでのアルファレイヤーのサポートが改善されました。Generatorsカテゴリに100以上の新しいプリセットが追加されています。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
Moves by Maxon
Moves by Maxonの以下のような最新アップデートにより、顔や体の動きのキャプチャがより簡単になりました。
- キャプチャのワークフローと安定性のためのアップデート。
- オブジェクトをキャプチャした後、作業を中断し、後で再開することができます。
- キャプチャした顔や体のテクスチャは、アプリ内で確認することができます。
- Movesの新しい外観:Maxonのカラーである赤と黒を基調とした製品に生まれ変わりました。
Maxon Capsules
は、インテリジェントアセット、モーションキャプチャー、モデル、シェーダー、マテリアル、プリセットなどが含まれたMaxonのアセットライブラリのことを指すようです。
Maxon One サブスクリプションユーザーに大きな価値を提供する継続的な取り組みの一環としてCinema 4Dアセットブラウザ用の8つのコーヒーテーブルシリーズがリリースされました。
Cinema 4Dアセットライブラリのすべてのコーヒーテーブルが、Redshiftで使用するために最適化され、再テクスチャされており、Maxon OneとCinema 4Dのユーザーは、これらのロイヤリティフリーのアセットをプロジェクトで使用することができます。
今後もこういったアセットが追加されていく予定です。
価格とシステム要件
動作環境の確認はこちらから
Cinema 4D 2023 の価格は、13,750円/月 または 94,600円/年 。
Redshift の価格は、6,050円/月 または39,600円/年 。
RedGiant Complete の価格は、 11,550円/月 または 89,100円/年 となっています。
また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant Complete はMaxonの製品が全て利用できる178,200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。
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