Maxon Cinema 4D 2023 がリリース!対称モデリング、シミュレーションの強化など

CGソフト

2022年9月7日 – Maxonは、3Dコンピュータアニメーション、モデリング、シミュレーション、レンダリングソフトウェアの最新アップデート Cinema 4D 2023 をリリースしました。

新機能ハイライト

このリリースでは、対称モデリング、シミュレーションの強化、アセット管理の改善、OCIOのネイティブサポートなどの新機能が追加されています。以下の動画で新機能を確認することができます。

対称モデリング

新しい対称モデリングシステムが導入され、対称オブジェクトを使わずにポリゴンやスプラインを直接対称に編集できるモデリングツールや選択ツールが利用可能になりました。非対称になった形状を半分にカットしてから反対面に複製して自動的にマージする、自動対称化機能も備えています。

対称は、上部のアイコンパレットにある対象を有効にすることで使用することができ、ワールドグリッド、オブジェクト軸、カスタム作業平面で対称を定義することが可能です。この対象機能は、スカルプトブラシ、押し出し、ブリッジ、穴を閉じるなどほとんどのモデリングツールをサポートしていますが、現在ポリゴンペン、ラインカット、平面カットはサポートされていません。

また、この対称機能は便利なトポロジーモードを備えています。このモードでは、ポーズが対象でない場合でも、トポロジーが対象であればメッシュトポロジーを基に対称を判定してくれます。

プロシージャルオブジェクトの頂点カラー、頂点マップのサポート

プロシージャルオブジェクト(プリミティブとジェネレーター)に対して、頂点カラーや頂点マップをフィールドを使って設定できるようになりました。これはシミュレーションの範囲として使用することが可能です。また、ボリュームオブジェクトにソースのオブジェクトを使用して色を付けることも可能です。

シミュレーションの強化

Cinema 4Dの統合シミュレーションシステムには、ソフトボディ、新しい粘着性と混合アニメーションオプションなど以下の機能が追加されました。

クロスシミュレーションに粘着性のパラメータが追加:これによりオブジェクトに触れた時くっつくようなシミュレーションができるようになりました。

長さのターゲットオプションの追加:このオプションでは、布を縮めたり伸ばしたり、決まった長さにすることができます。頂点マップを使うと特定のところにシワを作ることが可能です。

ソフトボディの追加:前のバージョンではバルーン機能を使えば擬似的なソフトボディを表現できましたが、新しいソフトボディでは、メッシュのポイント同士を支柱でつないでソフトな距離拘束を使ってシミュレートします。

支柱の生成はポイントから見える角度や距離に応じて設定でき、支柱の数や結ばれた頂点の位置によってソフトボディの拘束度合いが変わります。支柱はオブジェクト内部だけでなく外側にも生成することが可能です。

アニメーションの混合アニメーションの混合というパラメーターが追加されました。これはアニメーションしているオブジェクトの一部だけをシミュレーションさせるための機能です。ソフトボディのアニメーションの混合を使うことで自然なアニメーションが簡単に作成できます。

OpenColorIOサポート

主に映画などで使用されるカラーマネジメントシステムOpenColorIO(OCIO)がサポートされました。これにより、映画芸術科学アカデミーが企画したアカデミーカラーエンコーディングシステムACESが扱えるようになっています。従来の srgb の色空間より広い色空間でレンダリングでき現実に近いトーンマップが行えます。

アセットブラウザの改善

  • ウォッチフォルダ:ウォッチフォルダという新機能を使用して、Asset Browser を任意のフォルダーにリンクできるようになりました。事前にデータベースを作成する必要なく、外部ファイルを表示して使用すること可能です。
  • データベースの管理の改善アセットブラウザーのデータベースの管理が一般設定ではなくアセットブラウザー上でできるようになりましたデータベースの追加やオンオフがすぐに行えます。
  • 検索演算子の追加:bitdepth、imagesize、alphachannels、sortby、reverseorder、favoritesfirst、databaseといった演算子によるフィルターやソート機能が追加されました。sortbyでは、名前やサイズなどでソートすることが可能です。

GoZの改善

これまでもポリグループがサポートされていましたがエッジクリースもサポートされるようになりました。 さらに Cinema 4D 上でポリグループの編集も可能となっています。

また、より簡単にレンダリングできるようにredshift マテリアルにも対応しました。
一般設定で使いたいレンダラーを選ぶと、自動的に頂点ペイントを適用した状態で読み込まれるので、ライトを追加すればすぐにレンダリングができます。

その他

  • シーンノードにスプライン面取りノードが追加。
  • 作業平面を後ろに描画するオプション。
  • パラメーターのキードットをAlt キーを押しながらクリックすると設定された Xpresso エディタを簡単に開いたりタグを選択できるようになりました。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

動作環境の確認はこちらから

Cinema 4D 2023 の価格は、13,750円/月 または 94,600円/年 です。

また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant Complete はMaxonの製品が全て利用できる178,200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

その他詳しい価格の確認はこちらから


Maxon One秋のアップデートは、高度なシミュレーション、全体的な改善、ワークフローの最適化をもたらします。

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