Enscape 3.4 がリリース!カスタムアセットライブラリ、ビュー管理機能の改善など

プラグイン

2022年7月27日(現地時間)- Chaosは、建築向け3Dリアルタイムレンダリングとビジュアライゼーションプラグインの最新アップデート Enscape 3.4 をリリースしました。

新機能ハイライト

Enscape 3.4では、既存機能のアップデートが行われ、デザインのさらなる向上とワークフローの合理化が行われました。

カスタムアセットライブラリへのカテゴリの追加、ビューごとの太陽位置の保存、既存ビューのさらなる編集、ミラー反射の強化などが改善されています。また、新しいインテリアアセットとマテリアルが追加され、Archicad 26もサポートされています。

カスタムアセットライブラリにカテゴリが追加

カスタムアセットライブラリにカテゴリが追加され、アセットをより管理しやすくなりました。ソートやフィルタリングがより簡単になり、必要なものを見つけるためにライブラリ全体をスクロールする必要がなくなります。

すでにインポートしたアセットについては、新しく定義したカテゴリーにドラッグ&ドロップすれば、簡単に整理することができます。また、ライブラリを共有しているユーザーには、事前に定義したカテゴリーがすべてのユーザーに表示されます。

Enscapeでの太陽位置の保存

Enscapeのビューで太陽の位置を保存することができるようになりました。スライダーコントロールと入力フィールドが用意されており、他のビューで特定の太陽位置を簡単に再現して、個々のビューの太陽位置の設定、保存、再現をすばやく簡単に行えます。

このアップデート以前は、Enscapeを再起動するたびに、調整した太陽位置がリセットされていました。この機能改善により、時間を節約し、ビュー間の視覚的な一貫性を向上させることができます。

既存のビューのさらなる編集

保存されているビューのカメラと太陽の位置を調整できるようになり、ワークフローがさらに改善されました。以前作成したビューのカメラアングルや自然光を変更したい場合、毎回新しいビューを作成する必要がなくなりました。

View Management(ビュー管理)に移動し、修正したいビューの横にある編集アイコンを選択すると、名前、ビジュアルプリセット、マウスを使ったカメラ位置、太陽の位置を一箇所で簡単に変更することができます。

Revitの場合、カメラ位置とズームはRevitのビューから取得されたままです。
Vectorworksについては、まもなくこの機能が追加される予定です。

インテリアのアセットとマテリアル

インテリアに特化した210種類の新しいアセットと52種類の新しいマテリアルが追加されました。

3Dモデル

  • バスルーム:シンク、シャワー、バスタブ、トイレ、蛇口
  • キッチンアセット:冷蔵庫、コンロ、オーブン、電子レンジ、水栓金具
  • リビングルームアセット:装飾品、カゴ、新しい家具
  • 寝室アセット:ベッド、装飾品
  • 植物アセット:室内植物、植木鉢

マテリアル

  • 壁紙
  • 木材
  • タイル
  • 漆喰

反射の改善

この機能強化は、Enscapeコミュニティから頻繁にリクエストされていたものです。

反射面から離れた場所にあるオブジェクトのジオメトリをキャプチャする方法の技術的な改善により、ビジュアライゼーションでよりリアルな鏡面反射を見ることができるようになりました。これは、シーンの全体的なグローバルイルミネーションにも良い影響を与えます。

また、反射のマテリアルのテクスチャ品質が向上し、すべての反射マテリアルは品質レベル「高」から始まるフル解像度のテクスチャマップの恩恵を受けることができます。

ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングに対応したグラフィックカード(NVIDIA RTXまたはAMD 6xxxシリーズ)をお持ちのユーザーであれば、静止画やリアルタイムのウォークスルー中の反射の改善がよくわかります。現時点では、アニメーション動画での反射の見え方は変わりません。

その他

  • Archicad 26 サポート:Archicadの新バージョンがリリースされましたが、Enscape 3.4はすでに互換性があります。また、Enscape for Archicadを初めて使う方は、このブログ記事で始めるためのヒントがのっています。
  • 新しい言語:中国語(簡体字)に対応

Mac 版 Enscapeが正式リリース

ベータ版として提供されていた Mac 版 Enscape が正式にリリースされました。Mac 版 Enscape の初期バージョンは、SketchUp 2021 と 2022 対応しており、以下の機能を備えています。

  • リアルタイム ビジュアライゼーション
  • リアルタイム ウォークスルー – パノラマ ツアー
  • エクスポート オプション – マテリアル エディタ
  • 同期ビュー
  • Enscape アセット ライブラリ
  • ビューの管理
  • バッチ レンダリング
  • 言語サポート(英語、ドイツ語、イタリア語、ブラジル ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ポーランド語、オランダ語)

他にも多くの機能がまもなく追加予定となっています。

チュートリアル

新しく公開されたチュートリアル動画では、上記で紹介した機能アップデートを設計やビジュアライゼーションのワークフローでどのように使用するかをみることができます。

価格とシステム要件

Enscape 3.4 は、64Bit Windows 10 以降、MacOS Monterey 12.2.1で利用可能です。IntelMacの場合、Bootcamp経由で利用することができます。Enscapeプラグインは、次のソフトウェア用に提供されています。

Windows

  • Revit(2019、2020、2021、2022、2023)
  • SketchUp(2019、2020、2021、2022)
  • Rhino (6.0、7.0)
  • ArchiCAD(22、23、24、25、26)
  • Vectorworks(2020(Service Pack 3)、2021、2022)

Mac

  • SketchUp Pro (2021, 2022)

その他のより詳しいシステム要件はこちらから

価格は、1台の固定マシンに関連付けられる固定シートライセンスが 9,880円/月 または 64,560円/年、複数のマシンで共有できるフローティングライセンスは 114,960円/年です。

14日間の体験版が使用できます。体験版のダウンロードや価格の確認はこちらから


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