2022年6月15日(現地時間)- Autodeskは、ビジュアライゼーション、ゲーム、アニメーションのための3Dモデリングおよびレンダリングソフトウェア の最新アップデート 3ds Max 2023.1 をリリースしました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、Turbosmooth、Chamfer、Spline などの人気のあるモディファイヤの改善、生産性を向上させる新しい Spline Extrude 機能、アニメーション ワークフローを加速させるパフォーマンスの改善などがされています。
スプライン押し出し
新しいスプライン押し出し機能により、ビューポートから直接、ライン、編集可能スプライン、編集スプライン修正オブジェクトのセグメントの押し出しや延長、スプライン頂点のオープンを行うことができるようになりました。
【[Shift]+左マウス ボタンでドラッグ】でセグメントまたはスプライン頂点をすばやく押し出し、【[Ctrl]+[Shift]+左マウス ボタンでドラッグ】で セグメントのクローンを作成することができます。
パフォーマンスの向上
■ターボスムーズ(Turbosmooth)モディファイア
ターボスムーズは、3ds Max の非破壊的なサブディビジョナルサーフェスモデリングとルックデベロップメントに使用されるモディファイアです。今回のアップデートにより、最大2倍のパフォーマンスが実現されています。
■モーファー(Morpher)モディファイア
リアルなモーフターゲットベースのアニメーションを作成するために広く使用されているMorpherモディファイヤーは、任意のモーフアニメーションのビューポート再生が強化され、アニメーションパフォーマンスが大幅に改善されました。
■スキン(Skin)モディファイア
スキン モディファイアの改良により、スキン変形オブジェクトのビューポート再生フレームレートが向上し、作品のレビューと反復作業がさらに容易になりました。
■ファイルマージ
ファイル マージのパフォーマンスが向上し、3ds Max 内で 1 つのシーンから別のシーンに大量のデータをマージする際に、より効率的にデータを共有および再利用できるようになりました。
複数のレイヤの頂点カラー情報を編集する
[頂点ペイント](VertexPaint)モディファイヤの新しい[キャプチャ](Capture)ボタンから複数のレイヤの頂点カラー情報を一度に編集することができるようになりました。
頂点ペイントは、スタックの下のレイヤから受け取った既存の頂点カラーをコピーし、編集できるように現在のレイヤに配置します。
スマート押し出し面の生成の機能強化
スマート押し出しで編集可能ポリゴンオブジェクトを操作するときに使用することができる以下のような機能強化がされました。
- スマート押し出しでは、一対の面の間のオーバーラップまたはカットスルーが検出され、面のコーナーの内角が 180 度より大きい凹面が検出されるたびに、置換面が形成されるようになりました。
- 面の生成、同一線上および凹形コーナーの面の三角形化、非表示エッジの表示のサポート。
面取りの改善
面取りモディファイヤと編集可能ポリで実行される面取り操作が強化されました。
再三角形化アルゴリズムが追加され、細長いエッジやずれたエッジが発生してジオメトリに視覚的な歪みを与える可能性が低くなりました。
その他のアップデート
■Unfold3D Relax
UUnfold3D Optimizeオプションを使用してUVデータをリラックスさせる場合、コンポーネントの選択がアクティブになっていると、リラックスはその選択にのみ適用されるようになりました。
■マテリアルライブラリ
マテリアルエディタにある新しい「Save as type」オプションが追加され、新規作成または編集したマテリアルライブラリを 3ds Max の現在または以前のバージョンに保存するためのサポートと互換性が強化されています。
■スプラインセグメントタイプを自動変換
編集可能スプラインまたはスプライン編集モディファイアで作業しているときに、スプラインの頂点のタイプをスムース、ベジェ、ベジェコーナーに変更すると、隣接するスプラインセグメントが自動的にカーブタイプに調整されます。
■パースマッチで歪んだビューを許可
パースペクティブ マッチ ツールに新しいオプション「歪んだビューを許可」が追加され、使用されているイメージによりよく一致するように、ビューを不均一に歪めることができるようになりました。
■ステータスバーからの[分離時に全範囲ズーム](Zoom Extents on Isolate)の変更
3ds Max のタイム スライダの下にある[分離ツール](Isolate Selection)ツールに、新しい「Zoom Extents on Isolate」モードが追加されました。このモードを有効にすると、3ds Maxはシーン内の選択されたオブジェクトを孤立させ、その結果に対して全範囲ズーム選択を実行します。
マウスを左クリックして押してままにすることで、[分離時に全範囲ズーム](Zoom Extents on Isolateを変更することができます。
■Alembic 1.8.3
3ds Max 内の Alembic がバージョン 1.8.3 に更新され、さまざまなバグ修正と Alembic ファイルの読み込み時間の短縮を含む改善が行われました。
価格とシステム要件
3ds Max2023は、64ビットWindows 10で利用することができます。より詳しいシステム要件の確認はこちらから
価格はサブスクリプション形式で、36,300円/月、286,000円/年、815,100円/3年となっています。
また、条件にあてはまる方はIndieライセンスを購入することが可能です。価格は42,900円/年となっています。より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
コメント
管理者様
記事内の間違いについてのコメントです。
スプライン押し出しに関する画像が間違って貼られてしまっています。
3dsMaxではなくmayaのブール演算についての画像が貼られています。
このコメントは削除していただいてかまいません。
修正しました!
ご報告ありがとうございます!
修正ありがとうございます!