2022年6月14日(現地時間)- Adobeは、画像編集ソフトウェアの最新アップデートPhotoshop 23.4 (2022年6月) をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、円柱ワープ変形、オブジェクト選択ツールの強化、ガイド機能の強化などが行われています。
円柱ワープの変形
円柱ワープの変形機能が追加されました。丸みのある円柱形のサーフェスに平らなアートワークを湾曲させて追加することができます。
新しい円柱ワープの変形を操作するには、次の手順を実行します。
- 画像内のワープするレイヤーまたは領域を選択。
- メニューから編集/変形/ワープを選択するか、Command + T(Mac)または Ctrl + T(Win)を押す。
- オプションバーの自由変形/ワープモードボタンをクリック。
- オプションバーのワープドロップダウンメニューに移動して、一番下の「円柱」アイコンを選択。
- 右下のコントロールポイントを垂直方向に移動して、遠近法を制御。
下/左および上/右のサイズ変更コントロールが追加され、選択範囲全体を自由に変形できます。また、テキストレイヤーにも円柱ワープの変形を適用できます。
髪の毛のディテールの保持
オブジェクト選択ツールが強化され、人物画像の髪の毛をより適切に選択できるようになりました。人物画像を認識し、髪の毛を微調整して、「被写体を選択」と同じ品質のマスクを作成することができます。
人物画像を開き、ツールバーでオブジェクト選択ツールを選択。人物画像をクリックするか、人物の周囲に自由選択図形または選択範囲を作成して、髪の毛のディテールをすべて取り込んだマスクを取得します。
「選択とマスク」ワークスペースの「髪の毛を微調整」オプションを使用すると、ペット、動物、毛皮など、人物以外の画像をより自然な、きめ細かい外観に仕上げることができます。
ガイドの機能強化
Photoshop のガイド機能が強化され、ドキュメントレベルでガイド機能をカスタマイズできるようになりました。ガイドのカラーの変更と編集、新しいキーボードショートカットによるガイドへのアクセス、および新しいコンテキストメニューなどが利用できます。
その他の変更と機能強化
■アプリ内コメントの絵文字の略語
絵文字の略語のサポートが追加され、クラウドドキュメントのアプリ内でコメントを追加中に使用することができます。これまでは、コメントに絵文字を挿入する場合に、絵文字ピッカーから絵文字を選択する必要がありました。
■Apple シリコンマシンでのビデオの編集と再生のサポート
Apple シリコン M1 チップを使用する Mac デバイスでのビデオ編集と再生がネイティブサポートされるようになりました。Photoshop の以前のバージョンでは、ビデオ編集は Intel ベースの Mac デバイスでのみ可能でした。
この機能を有効にするには、ウィンドウ/タイムラインをクリックします。
M1 マシンで使用できる機能について詳しくは、こちらを参照してください。
■「別名で保存」環境設定の向上
新しいドキュメントで「別名で保存」を選択すると、クラウドドキュメントの選択ダイアログが表示され、ファイルをCreative Cloudに保存できるようになりました。
■切り替えツールショートカットの環境設定
キーボードショートカットを長押しすることで、任意のツールに切り替えることができるようになりました。
■新しいカメラとレンズのサポート
新たに追加されたカメラとレンズは、以下のサポート対象プロファイルの一覧で確認できます。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
デスクトップ版Photoshopは、現在Windows 10(64 ビット)バージョン 1909 以降、macOS Catalina(バージョン 10.15)以降で利用できます。詳しいシステム要件の確認はこちらから
PhotoShopの価格はサブスクリプション形式で、単体プランが2,728 円/月 (税込)です。フォトプラン 1,078 円/月 (税込)やコンプリートプラン 6,248 円/月 (税込)にも含まれています。
デスクトップ版PhotoShopにはiPad版のライセンスも付属しています。また、単体プランではAdobeFrescoプレミアム版も利用できます。
価格の確認はこちらから
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