バンダイナムコ研究所によるAI研究開発用の無料3Dモーションデータセット

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2022年4月28日にバンダイナムコ研究所によって公開されたAI研究開発用の無料3Dモーションデータセットの紹介です。

AI研究開発用3Dモーションデータセットが無料で公開

2022年4月28日 – バンダイナムコ研究所は、AI技術(機械学習と深層ニューラルネットワーク分類技術など)の研究開発に使用できる3Dモーションデータセットを、4月28日からGitHubにて無料公開することを発表しました。

バンダイナムコ研究所は、無料で公開した理由を以下のように述べています。

バンダイナムコ研究所では、メタバース及びxR技術など三次元モーションを使用する研究開発を手がけています。現在、ゲームや映像に登場するCGキャラクターは、事前にアクターの方々に演技していただき、その動きをデータ化し再現させるモーションキャプチャ技術や、専門のクリエイターが手作業により制作することがほとんどです。

しかし、今後メタバースをはじめとしたコンテンツの規模が拡大すると、個性的なキャラクターや多彩なモーションが必要不可欠になり、従来の制作過程では限界を迎えることが予想されます。

一方、このようなAIを用いたモーション研究開発は、性別や動作、演技といった様々なパターンのモーションの「データセット」が必要で、しかも入手しにくいことから、世界的に見ても研究開発が進んでいないのが現状です。

バンダイナムコ研究所では、昨年から、AI技術を活用して多彩なキャラクターモーションを生成するという研究に着手してきました。また、AI研究に今後多くの技術者が携わることでイノベーションにつながると確信しており、現在、自社で機械学習と深層ニューラルネットワーク分類技術に使用しているデータの一部をAI研究に使用できるセットとして無料で公開することにいたしました。

この無料公開により、バンダイナムコ研究所は「AI研究全体の技術の底上げやゆくゆくはエンターテインメント業界の発展につながることを期待しているとしています。

データセット内容

データセットには、モーションスタイル転送(Motion Style Transfer )モデルのトレーニングデータとして使用できる日常の動作、格闘、ダンスなどのさまざまなコンテンツ、アクティブ、疲れ、幸せなどのスタイルが含まれています。

各データセットは、バンダイナムコ内のモーションキャプチャスタジオで収集された3人のプロのモーションアクターの動きに基づいており、ノイズ除去、プロポーションの整形、クリッピングなどの後処理が適用されています。データはBVH形式で提供されています。

現在、リポジトリには以下の2つのデータセットがあり、どちらもdatasetディレクトリの下にあります。

■Bandai-Namco-Research-Motiondataset-1

  • 17種の幅広いコンテント、日常動作、格闘、ダンスなど
  • 15種のスタイル.
  • 総計36,673フレーム.

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Bandai-Namco-Research-Motiondataset-2

  • 10種のコンテント、主にロコモーションや手の動きについてのもの
  • 7種のスタイル
  • 総計384,931フレーム.

詳細ページへ

utilsディレクトリの下に、可視化用のサンプルスクリプト(Blender用)があります。詳しくはこちら

ライセンスについて

データセットとスクリプトは、次のように非商用目的で研究やAIの検証などで利用できるライセンスになっています。

また、Blenderを使用する際はMITライセンスで使用することができます。

ダウンロード

無料3Dモーションデータセットのダウンロードはこちらから

日本語ドキュメントはこちらから確認できます。


AI研究開発用3Dモーションデータセットを無料で公開 

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