2022年5月16日(現地時間)- 無料のオープンソースベクターグラフィック編集ソフトウェア Inkscape1.2 がリリースされました。
新機能ハイライト
このリリースはメジャーリリースとなり、以下の動画で新機能をざっと確認できます。
複数ページのドキュメント
1つの文書に複数のページを持たせることができるようになりました。この新機能は、複数ページのPDF文書の取り込みを可能にし、新しく改良された書き出しダイアログと統合されています。
カラーパレットとスウォッチ
カラーパレットとスウォッチが多用途性とシンプルさを兼ねたデザインになりました。
レイヤー&オブジェクトダイアログ
レイヤーとオブジェクトの統合ダイアログが再設計され、ドキュメントの設定や、どのオブジェクトがどのレイヤーにあるかを整理して素早く見つけられるようになりました。また、レイヤーとオブジェクトの色をカスタマイズすることで、最適なビジュアルワーク環境を実現できます。
新しい「タイリング」ライブパスエフェクト
この新しいライブパスエフェクト(LPE)は、水平と垂直の間隔の変更、拡大縮小と回転の補間などを行うことができます。
これを利用して、大量のオブジェクトを非破壊で素早くコピーしたり、面白いグリッドやパターン、バリエーションを素早く作成することができます。大量のオブジェクトをすばやくコピーして、面白いグリッドやパターン、バリエーションを作る時間の節約ができます。
整列と分散
「整列(Arrange)」は「整列と分散(Align and Distribute)」ダイアログとして統合され、使いやすい名前と小さなアイコンを持つ3つのタブが設けられました。
位置合わせと分布のスナップ
Google Summer of Code 2021の期間中、GSOCの学生であるParth Pant氏により、キャンバス上スナップの新しいモードが2つ追加されました。これらの新しいモードにより、オブジェクトの整列と分散が非常に簡単なドラッグアンドドロップ操作になります。環境設定からラベル付けオプションを有効にして利用できます。
グラデーション編集
新しいグラデーションパネルにより、グラデーションの微調整が容易になりました。また、グラデーションのコントロールは、フィル&ストロークダイアログと統合され、より便利になりました。
編集可能なマーカー
これは、線の端にあるマーカーを編集できるようにするために必要な機能の1つですが、サイズや角度だけでなく、距離や向きも変更できるようになりました。
エクスポートダイアログ
作品をエクスポートする際に、選択肢が増えました。シンプルエクスポートとバッチエクスポートのどちらかを選択できます。
シンプルエクスポートでは、Inkscape SVG、SVG、最適化PNGからJPG、TIFF、PDFなど、保存可能なあらゆるフォーマットを選択できます。バッチエクスポートは、エクスポートしたいオブジェクト、解像度、名前、そして各選択肢のフォーマットを選択してエクスポート可能です。
テキストツール:パディング
図形に流し込まれたテキストと標準の流されたテキストには、右上隅に四角いハンドルが追加されました。このハンドルを動かすことで、フレーム内のテキストのパディングを調整することができます。
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ダウンロード
Inkscape 1.2 のダウンロードはこちらから
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