2022年4月25日(現地時間)- Maxonは、Windows上で動作する Redshift レンダーエンジンでのAMD Radeon™ PROグラフィックスカード のサポートを発表しました。
Redshift がAMD Radeon™ PROグラフィックスカードをサポート
現時点では利用はできないようですが、Redshift の新機能動画の最後の方で紹介されていた AMD GPU のサポートが公式に発表されました。

これにより、Redshiftは、AMD(HIP)、Apple(Metal)、Nvidia(CUDA)そして先週発表された Redshift CPU という幅広いハードウェアオプションを提供することとなります。
Redshiftは、RS CPUとAMD Radeon™ PROグラフィックスカードのような混合デバイスによるレンダリングをサポートしており、あるマシンではNvidia、別のマシンではAMD、またはCPUのみなど、様々なハードウェア設定を持つ個人やスタジオの可能性を広げることにもなります。
「私たちの究極の目標は、すべてのDCCアプリケーションですべてのアーティストが手にし、ハードウェアのすべての機能を活用できる、Redshift Everywhereです。今回の開発により、その達成にさらに近づくことができ、また、コミュニティから最も望まれていた機能の要望の1つを満たすことができました。」
- David McGavran, CEO of Maxon
AMD HIPフレームワークを活用
AMDのGPU専用プログラミング環境「HIP(Heterogeneous Interface for Portability)」は、GPUハードウェア上で高性能カーネルをプログラミングするために設計されています。
HIPは、既存のCUDA®コードからの移行を容易にするC++ランタイムAPIおよびプログラミング言語です。これにより、開発者はGPUアプリケーションを書き、ごくわずかな変更で、そのコードをあらゆる環境、プラットフォーム間で同等の性能のまま実行できるようになります。
AMD GPUの要件と利用について
RedshiftをサポートするAMD Radeon™ PRO W6800グラフィックス・カードで実行するには、 今四半期の後半からAMDのウェブサイトから利用可能な AMD Software: PRO Edition 22.Q1 ドライバ が必要となるようです。
現在、Windows上の AMD Radeon PRO グラフィックスカードに対するAMDソフトウェアおよびRedshiftのサポートは、いずれもクローズド テクノロジー プレビューの段階にあり、開発は活発に進められています。AMDのウェブサイトにRedshiftのページがありますが、そこでは「COMING Q2 2022」と表示されており、2022年第2四半期中に利用可能になる予定のようです。
Maxon Announces Redshift Support for AMD Radeon™ PRO Graphics on Windows
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