2022年4月21日 – Maxonは、3Dモデリング&アニメーションソリューションの最新アップデート Cinema 4D S26 をリリースしました。
新機能ハイライト
今回のアップデート大きなポイントは、Redshift CPUとZBrushの自動リトポロジーツールの追加です。他にもRedshiftとの連携強化や新しいプロシージャルとインタラクティブなモデリングツール、全く新しいクロスとロープのシミュレーションシステムが追加されています。
今回はMaxonJapanさんから新機能のわかりやすい説明動画が公開されています。
Redshift CPU
Cinema 4D S26では、CPUレンダリングがサポートされ、どのようなコンピュータを使っていてもRedshiftが利用できるようになりました。Redshift CPU は、Cinema 4Dライセンスに含まれており、追加費用なしで利用できます。Maxon OneとRedshiftのユーザーは、GPUと合わせて使用できます。
Cinema 4DのRedshiftとの統合は大幅に強化され、ビューポートでの高品質なプレビューやRedshiftマテリアルのインポート/エクスポートが可能になりました。
シミュレーション
新しくなったクロスとロープのダイナミクスにより、複数のオブジェクトを組み合わせた、よりリアルなシミュレーションを実現できるようになりました。
統一ソルバーにより、CPUまたはGPUでシミュレーションを計算することができ、高度なマルチスレッド化により、複雑なクロスシミュレーションのパフォーマンスが向上しています。
モデリングツール
■ZRemesher
ZBrushの高品質の手続き型自動リトポロジ用の ZRemesher が Cinema4D で利用可能になりました。リメッシュツールから選択して使用することができます。
シーンノードでもQuad RemeshGeometryModifierノードとして使用可能です。
■ポリゴンモデリングツールの追加と改善
S26ではモデリングツールが強化されており、以下のようなツールの追加や改善があります。
- ブリッジ:張力が追加され、なめらかに形状をつなぐことができます。
- エッジをスムーズに:エッジの長さとボリュームを維持しながら、選択したエッジを滑らかにします。
- エッジを直線化:選択したエッジをまっすぐにすることができます。
- 円形化:選択したジオメトリを円形に変換します。サイズの調整や円形後のエッジの間隔を均等にするなど細かな調整も可能です。
- ポリゴンの穴を閉じる:四角ポリゴンで穴を閉じることができるようになりました。
- ポリゴンの突き出し:ポリゴンの真ん中に新しいポイントを追加し突き出すことができます。
- フラット化:選択ポリゴンを平らにします。
- フローの設定:隣接するジオメトリの曲率に従うようにエッジの流れを調整することができます。がたがたになっているエッジを整列させたり、滑らかなカーブにできます。
- 間隔を均等:選択したエッジの間隔を均等にします。
これらの機能のほとんどはシーンノードでも使用することができます。また、カプセル化されており、デフォーマーのようにも使用可能です。
■ベクターのインポートの改良
SVGがVectorImportObjectでサポートされるようになりました。また、AdobeIllustratorファイルのクリッピングパスもサポートするようになっています。
以下の動画では、フォントの検索機能の強化やバリアブルフォントのサポートについても説明されています。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
動作環境の確認はこちらから
Cinema 4D S26 の価格は、12100円(94ドル)/月 または 84700円(719ドル)/年 となっています。
また、Cinema 4D S26はMaxonの製品が全て利用できる156200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。
コメント