2022年アカデミー賞ノミネート作品 VFX Breakdown

特集

2022年3月27日(現地時間) – 第94回アカデミー賞の受賞者/作品が発表されました。

ドライブマイ・カー」の国際長編映画賞受賞やウィル・スミスの平手打ちなど盛り上がっていますが、ビジュアルエフェクト部門についてとなります。今年のビジュアルエフェクト部門は、「DUNE」「FREE GUY」「NO TIME TO DIE」「SHANG-CHI AND THE LEGEND OF THE TEN RINGS」「SPIDERMAN: NO WAY HOME」がノミネートされ、「DUNE」が受賞しました。ここでは、ノミネート作品のVFXBreakdown動画を紹介したいと思います。

DUNE

『DUNE/デューン 砂の惑星』(原題: Dune)

2021年のアメリカ合衆国の叙事詩的SF映画です。「DUNE」のVFXは、DNEGが手掛けています。DNEGは、2017年の映画「Blade Runner 2049」でもリードVFXパートナーとしてDenis Villeneuve監督とタッグを組み、オスカーとBAFTA賞を受賞しています。

以下の動画では、VFXが映像にどにように貢献したかを見ることができます。。

Free Guy

フリーガイ』(原題:Free Guy)

は、2021年のアメリカ合衆国のSF映画です。VFXはDigital DomainやScanline VFXなどが手掛けています。

Digital Domainは、Visual Effects SupervisorのNikos Kalaitzidisが約254人のアーティストを率いて、347のVFXショットを作成しました。俳優をデジダブルに置き換えたり、街全体をCGで作ったり、フリーシティの中で行われる87のゲームプレイショットや、「The Oner」と呼ばれる刺激的でアクション満載のオープニングシーケンスもDigital Domainが担当しています。

No Time to Die

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題: No Time to Die)は、2021年のスパイアクション映画です。 DNEGやFrameStoreなどのスタジオがVFXを担当しているようです。


Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)

は、マーベル・コミックのキャラクター「シャン・チー」をベースにした、2021年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画です。Digital Domain、Weta Digital、Rodeo FXなどがVFXを手掛けています。

Digital DomainのVFXスーパーバイザーのHanzhi Tangが率いる115人のVFXチームは、環境と要塞に加え、アクション満載の屋敷脱出シークエンスなど約275ショットのVFXを担当しています。Weta Digitalは、Great Protector dragonとDweller-in-Darkness、そして魂を吸い取る悪魔の軍団、10個のリングのエフェクトや、Ta Loの領域での複雑な水のシミュレーションも担当したとのことです。

Spider-Man: No Way Home

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(原題: Spider-Man: No Way Home)

は、マーベル・コミックのスーパーヒーロー『スパイダーマン』をベースとした、2021年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画です。こちらもDigital DomainからVFXBreakdown動画が公開されています。

Sony Pictures と Marvel Studios の共同制作による映画「Spider-Man: No Way Home」では、Digital Domain VFX Supervisor の Scott Edelstein 率いるチームが、Alexander Hamilton Bridge とニューヨークの一部、スパイダーマン、ドクター・オクトパス とその触手、サンドマン、グリーンゴブリンなどのデジタル制作を担当しました。加えて、スパイダーマンの壮大な橋の戦いや、ハッピーのマンションでの戦いのビジュアルエフェクトも担当しています。

Digital Domainは、合計で520以上のショットと、車両、環境全体、小道具など、600以上のユニークなアセット、14体のヒーローキャラクタービルドと19体のdigi-doublesを作成したとのことです。

また、MPCも100ショットほど担当したようです。

以上となります。ビジュアルエフェクト部門の発表文書は以下のリンクから確認できます。


DUNE Wins 2022 Oscar for Visual Effects

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