Adobe、Substance 3D 春のアップデート情報を公開

CGソフト

2022年3月22日(現地時間)- Adobeは、GDC 2022での Substance Day 基調講演 にてSubstance 3Dの今後のアップデートで追加される新機能についての情報を発表しました。

Substance 3D Modeler Beta

Substance 3D Modeler Beta は、現在一部のユーザーに開放されるプライベートベータ版となっていますが、この4月にすべてのSubstanceユーザーに開放される予定となっています。

ModelerはWindowsコンピュータを必要とします。デスクトップとVRをいつでも切り替えることができるのでVRハードウェアは必須ではありませんが、Modelerを完全に体験するためにOculus RiftまたはQuestヘッドセットを使用することが強く推奨されています。

Substance 3D Painter

先日のリリースで3DConnexionのSpaceMouseをサポートされましたが、Painterの次期アップデートでは、Physical Sizeのサポートが追加されます。

Substance 3D Painter 7.4 がリリース、OpenColorIOのサポートが追加
2022年3月8日更新:Substance 3D Painter 7.4.2がリリースされました。 2021年11月24日(現地時間)Adobeは、3Dペイン...

この機能は、今年初めにSamplerで導入された機能で、マテリアルをモデルに適用する際に、実世界のスケールに基づいて、デフォルトでちょうど良い大きさにタイル化することができます。

その他にも、画面上の最終的なピクセルではなく、特定のチャンネルを選択できるようになるカラーピッカーの改良、カラーコレクトデザインワークフローのためのICC統合や、新しい高さと曲げの法線ベイカーなどの新機能があります。さらに、スターターアセットに20の新しいグランジマップが追加され、新しいコンテンツも用意されています。

Substance 3D Sampler

この春に予定されているアップデートでは、Content-Aware Fill が追加される予定です。

この機能は、マテリアルのすべてのチャンネルに一度に作用し、テクスチャに含まれる不要な要素を取り除くことができます。数回のストロークでマテリアルを完全にシームレスにすることも可能です。

その他の新機能としては、クローンスタンプの改良、ウィジェットの改良、画像からマテリアルへの変換機能の改良などがあります。

また、新しいカラーピッカー、SVGのサポート、Illustratorとのライブリンク、異方性、光沢、クリアコート、SSSを特徴とする複雑なマテリアルを作成する機能などここ数ヶ月で追加された機能などの改善が引き続き行われるとのことです。

Substance 3D Designer

春のリリースでは、USDのインポートとエクスポートをサポートし、パラメトリックモデリンググラフのビルディングブロックとしてUSDファイルを持ち込むことができるようになります。

このワークフローは、プロシージャルモデリングとパラメトリックメッシュを導入する新しい方法となります。今後のリリースでは、Substanceモデルグラフワークフローの拡張が予定されています。

また、他にも以下のようなコンテンツが追加される予定です。

Substance 3D Stager

春のリリースでは、IBLシャドウが追加されます。ボクセルとスクリーンスペースのシャドウを組み合わせて環境から計算し、リアルタイムビューポートでスムーズ、高速、かつ正確なシャドウを実現します。この新しいシャドウと同梱のIBLエディターを組み合わせることで、ライティングシーンを非常に高速かつ正確にリアルタイムで体験することができます。

要望の多かったマテリアルパネルも追加され、シーン内のあらゆるマテリアルを追加、編集、再利用できるようになります。マテリアルをプロジェクトにインポートしたり、SamplerやDesignerから直接送信することができます。

レンダリングに関しても改良があり、今回のリリースでは重要な品質改善がされています。シャドウターミネーションは、ローポリモデルでレイトレーシングを行う際によくある問題ですが、この新しいリリースでは、これを完全に取り除くことができます。

また、ファズマテリアルのプロトタイプが公開されています。このマテリアルでは、ジオメトリベースの数百万の毛束やパラメトリックファイバーによるショートヘアを、すべてリアルタイムで生成することができます。

Substance 3D Assets

最新のスタイライズドコンテンツのリリースを合わせて、Substance 3D Assetsプラットフォームには、現在13,000を超えるアセットが含まれています。ほとんどのアセットが完全にパラメトリックであり、マテリアル、アトラス、制作可能なモデル、ライティングアセットなどの幅広いコレクションを備えています。

3月31日には400以上のフルパラメトリックな古代エジプトマテリアルコレクションが追加される予定です。無料のアセットも継続して追加されているようです。

Substance 3D Community Assets

コミュニティを活用したプラットフォームも順調に成長しており、数百のマテリアルがライブラリに追加されています。また、FBXとglTFに対応し、Substanceフィルタ、ジェネレータ、3Dモデルもアップロードできるようになっています。

Substance 3D Community Assetsページへ

統合とパートナーシップ

Substance 3D for Unity

新しくなったSubstance 3D Plugin for Unityは、SubstanceのパラメトリックマテリアルをUnityで直接読み込み、適用し、微調整できるようになりました。

ユーザーからのフィードバックを受け、Unityプラグインを一から作り直した結果、より安定し、より速く、全体的に優れたエクスペリエンスを実現しているとのことです。

Substance 3D Plugin for Unity ページへ

Unity アセットページへ

Substance 3D for Unreal Engine 5

Unreal Engine 5用のSubstance 3DプラグインがAdobe Prereleaseで提供開始され、パラメトリックマテリアルを活用できるようになりました。

こちらのページからプレリリース版を入手することができます。

Substance 3D Material SDK のリリース

Substance 3Dのプラグインを作成したり、ゲームやエンジン、アプリケーションでパラメトリック・マテリアルを活用することができるようになる Substance SDK が一般公開されました。

こちらのページからダウンロードすることが可能です。

また、Substance3DDesignerで作成されたパラメトリックモデルのためのSDKも現在準備されているようです。


Substance Day at GDC 2022 Keynote: Check Out What’s New in Substance 3D! 

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