2022年3月22日(現地時間) – NVIDIAは、ラップトップとデスクトップ用の7つの新しいNVIDIA AmpereアーキテクチャGPUを発表しました。
この度発表されたのは、NVIDIA RTX A5500デスクトップGPUとNVIDIA RTX A500、RTX A1000、RTX A2000 8GB、RTX A3000 12GB、RTX A4500、RTX A5500ラップトップGPUとなります。
デスクトップGPU
新しいNVIDIA RTX A5500デスクトップGPUは、最新世代のRTコア、Tensorコア、CUDAコアを24GBのメモリと組み合わせ、高いレンダリング、AI、グラフィックス、コンピュート性能を発揮します。そのレイトレースによるレンダリングは前世代よりも2倍速く、モーションブラーレンダリング性能は最大で9倍速くなりました。
NVIDIA RTX A5500は、以下のようなNVIDIA Ampereアーキテクチャの最新技術を搭載しています。
- 第2世代のRTコア:レイトレーシング、シェーディング、ノイズ除去のタスクを同時に実行することができ、第一世代の最大2倍のスループットを実現。
- 第3世代のTensorコア:新しいデータフォーマットTF32とBfloat16をサポートし、トレーニングスループットが前世代の最大12倍になりました。
- CUDAコア:前世代と比較して、単精度浮動小数点演算のスループットが最大3倍
- 最大48GBのGPUメモリ: RTX A5500は、ECC(エラー訂正コード)付きGDDR6メモリ24GBを搭載。RTX A5500は、NVIDIA NVLinkを使用して2つのGPUを接続することにより、最大48GBまでメモリを拡張することができます。
- 仮想化: RTX A5500は、リモートユーザーがリソースを共有してハイエンドのデザイン、AI、および計算ワークロードを推進できる複数の高性能仮想ワークステーションインスタンス用のNVIDIA RTX Virtual Workstation(vWS)ソフトウェアに対応しています。
- PCIe Gen 4:帯域幅が前世代の2倍になり、AI、データサイエンス、3Dモデルの作成などのデータ集約的なタスクのデータ転送が高速化されます。
RTX A4000
RTX A5000New
RTX A5500
RTX A6000アーキテクチャ Ampere Ampere Ampere Ampere CUDA コア 6,144 8,192 10,240 10752 Tensor コア 192 256 320 336 RT コア 48 64 80 84 メモリ 16GB GDDR6 24GB GDDR6 24GB GDDR6 48GB GDDR6 メモリ帯域幅 448 GB/s 768 GB/s 768 GB/s 768 GB/s メモリバス 256-bit 384-bit 384-bit 284-bit NVLINK × 〇 〇 〇 TDP 140W 230W 230W 300W
ラップトップGPU
新しいNVIDIA RTX A500、RTX A1000、RTX A2000 8GB、RTX A3000 12GB、RTX A4500、RTX A5500ラップトップGPUは、AIとレイトレーシング技術へのアクセスを広げ、どこで仕事をしても画期的な性能を提供することができます。ノートパソコンには最新のRTXとMax-Qテクノロジーが搭載されており、プロフェッショナルがワークフローを次のレベルへ引き上げる能力を提供します。
NVIDIA RTXラップトップGPUは、以下の機能を含んでいます。
- 最新のNVIDIA RTX技術 : 第2世代RTコア、第3世代Tensorコア、NVIDIA Ampereアーキテクチャ・ストリーミング・マルチプロセッサは、前世代アーキテクチャの最大2倍のスループットを提供し、要求の厳しいレンダリング、レイトレーシング、AIワークフローをどこからでも取り組めるようにします。
- NVIDIA Max-Qテクノロジー :AIベースのシステム最適化により、薄型軽量ノートPCは、Dynamic Boost、CPU Optimizer、Rapid Core Scaling、WhisperMode、Battery Boost、Resizable BARおよびNVIDIA DLSS技術によって、より静かに、より速く、より効率的に実行されます。
- 最大16GBのGPUメモリ : 大きなモデル、シーン、アセンブリに対応。RTX A2000 8GB、RTX A3000 12GB、RTX A4500は、より大きなモデル、データセット、マルチアプリケーションワークフローを扱うために、前世代のものの2倍のメモリを搭載しています。
- NVIDIAソフトウェアテクノロジーの豊富なスイート:NVIDIA CloudXR、NVIDIA Omniverse、NVIDIA Canvas、NVIDIA Broadcast、NVIDIA NGC、NVIDIA RTX Experienceなどを含む幅広いソフトウェアツールにより、テザーレスVRから共同3Dデザインまで独自のメリットを利用することが可能です。
業界の声
NVIDIA RTX A5500を最初に使用したのは、コンセプト航空機の設計、分析、開発に注力する航空宇宙工学のリーディングカンパニーであるM4 Engineeringです。M4 EngineeringのシニアエンジニアであるBrian Rotty氏は次のように述べています。
「M4で使用しているマルチアプリケーション製品開発ワークフローは、NVIDIA RTX A5500とその24GBのメモリによって十分に機能します。私のチームは、以前よりも大きなCADやCAEデータセットを扱うことができ、さらに、この新しいカードのGPUメモリのヘッドルームと計算能力を活用することで、これらの大きなデータセットを同時に操作して反復することができます。」
AS+GG Architectureの設計技術スペシャリストであるHiram Rodriguez氏は次のように述べています。
「NVIDIA RTX A5500で得られるパフォーマンスは、前代未聞のものです。以前は、点群処理に時間がかかりすぎて、現在の現場の状況を設計・分析する際のボトルネックになっていました。NVIDIA RTX A5500を使えば、20分以内に、完全に処理され、地理的に位置が特定され、分類された点群を3Dモデルに統合することができるのです。」
Sony Pictures Animationのテクノロジー担当エグゼクティブディレクターであるYiotis Katsambasは次のように述べています。
「新しいNVIDIA RTX A5500は、高いフレームレートとスムーズなカメラモーションを維持しながら、非常に詳細な環境をロードし、シーンを探索し展開する能力を与えてくれます。A5500をNVIDIA Omniverse Enterpriseと当社独自のFlixiVerseソフトウェアと組み合わせることで、当社のアーティストとディレクターは当社の仮想世界に没頭し、リアルタイムでコラボレーションを行うことができます」
利用可能時期
新しいNVIDIA RTX A5500デスクトップGPUは本日よりチャネルパートナーから、また第2四半期より世界のシステムビルダを通じて入手可能です。
新しいNVIDIA RTXラップトップGPUは、Acer、ASUS、BOXX Technologies、Dell Technologies、HP、Lenovo、MSIなどのグローバルOEMパートナーから、今春よりモバイルワークステーションで利用できるようになる予定です。
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