2022年3月8日 – Appleは、新しいMacのデスクトップとディスプレイである、Mac StudioとStudio Displayを発表しました。
Mac Studio
Mac Studioは、コンパクトなデザインに、高いパフォーマンス、幅広い接続性を備えています。Appleは、「Mac Studioによって、膨大な3D環境のレンダリングや18本のProResビデオストリーム再生など他のどんなデスクトップでもできないことをユーザーは実行できる」としています。
Appleシリコンが可能にする革命的なデスクトップデザイン
Mac Studioの内部のあらゆる要素は、M1 MaxとM1 Ultraのパフォーマンスを最適化するよう設計されています。Appleシリコンのパワーと効率性により、デスク上に置けるコンパクトな形状で、高いパワーと性能を実現します。

1枚のアルミニウムの押し出し加工で作られ、 わずか19.7 cm四方の設置スペース、たった9.5 cmの高さのMac Studioは、ほとんど場所をとらず、大半のディスプレイの下にちょうどよく収まります。
熱設計については、両側にある送風機の独自システム、精密に配置したエアフローチャネル、筐体の後部と底部に設けられた4,000個以上の穴により、空気を内部の部品へと導き、高性能チップの冷却を手助けします。そして、Appleシリコンの効率性により、Mac Studioは最も負荷の高い作業の際も、驚くほど静かです。
M1 MaxとM1 Ultraによる高いパフォーマンス
Mac Studioは、M1 MaxかM1 Ultraのいずれかを搭載しており、以下のような特徴があります。
■M1 Max搭載Mac Studio
- 10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大2.5倍高速なCPUパフォーマンス。
- 16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大50パーセント高速なCPUパフォーマンス。
- 27インチiMacよりも最大3.4倍高速で、最も人気の高いグラフィックカードを搭載したMac Proよりも3倍以上高速なグラフィックパフォーマンス。
- 27インチiMacよりも最大7.5倍高速で、16コアMac Proよりも最大3.7倍高速なビデオのトランスコード。
■M1 Ultra搭載Mac Studio
- 10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大3.8倍高速なCPUパフォーマンス。
- 16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大90パーセント高速なCPUパフォーマンス。
- 28コアMac Proよりも最大60パーセント高速なCPUパフォーマンス。
- 27インチiMacよりも最大4.5倍高速で、現在利用可能な最速のMacグラフィックカードよりも最大80パーセント高速なグラフィックパフォーマンス。
- 27インチiMacよりも最大12倍高速で、28コアMac Proよりも最大5.6倍高速なビデオのトランスコード。
非常に強力なメディアエンジンにより、M1 Ultra搭載Mac Studioは18本の8K ProRes 422ビデオストリームを再生できます。また、Mac Studioは、M1 Max搭載システムでは最大64GBのユニファイドメモリ、M1 Ultra搭載システムでは最大128GBのユニファイドメモリを備えています。
そして、Mac StudioのSSDは最大7.4GB/sのパフォーマンスと最大8TBの容量を備えており、ユーザーは大規模なプロジェクトを驚異的なスピードとパフォーマンスでこなすことができます。
以下は、Mac製品でのパフォーマンス比較となります。
【CPUパフォーマンス】
【GPUパフォーマンス】
M1 Ultraについての詳しい情報は以下の記事もご参考に。

高い接続性
Mac Studioの背面には、ディスプレイや高性能デバイスを接続するための4つのThunderbolt 4ポート、10Gb Ethernetポート、2つのUSB-Aポート、HDMIポート、ハイインピーダンスヘッドフォンや外部のアンプ内蔵スピーカー用のプロ向けオーディオジャックを搭載しています。Wi-Fi 6とBluetooth 5.0も内蔵しています。
また、ユーザーはポータブルストレージなどのデバイスを頻繁に抜き差しするため、より便利に利用できるよう、Mac Studioは前面にもポートを備えています。2つのUSB-Cポートがあり、M1 Maxは10Gb/sのUSB 3、M1 Ultraは40Gb/sのThunderbolt 4をサポートしています。
また、写真やビデオを簡単に読み込めるよう、前面にSDカードスロットも備えています。さらに、Mac Studioは、最大4台のPro Display XDRに加え1台の4Kテレビという幅広いディスプレイサポートを提供し、約9,000万ピクセルを実現しています。
Studio Display
広々とした27インチ5K Retinaディスプレイ、センターフレームに対応した12MPの超広角カメラ、空間オーディオに対応した原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムを搭載しています。
スリムなアルミニウムデザイン
Studio Displayは、外枠の狭い、美しいオールスクリーンのデザインとなっています。備え付けのスタンドは、最大30度までディスプレイを傾けられます。様々な作業空間のニーズに応じ、Studio Displayは傾きと高さを調整できるスタンドのオプションも提供しており、ディスプレイの重さを感じさせないカウンターバランスのアームが付いています。また、VESAマウントアダプタオプションも利用可能で、横向きや縦向きをサポートしているのでさらに柔軟性が高まります。

27インチ5K Retinaディスプレイ
Studio Displayは、1,470万ピクセル以上の27インチ5K Retinaスクリーンを備えており、600ニトの輝度、P3の広色域、10億色以上に対応しています。
True Toneテクノロジーが周囲の変化に合わせて自動的にディスプレイの色温度を調整するため、より自然な視覚体験が可能です。また、反射防止コーティングにより驚くほど低い反射率を実現し、快適さと読みやすさを向上させています。さらに、太陽光など強い光源のある作業空間向けに、Studio DisplayはNano-textureガラスのオプションを提供します。Pro Display XDRで最初に導入されたNano-textureガラスは、高画質を提供しつつ、光を拡散してグレアをさらに最小限にします。
カメラとオーディオシステム
Studio Displayは、A13 Bionicチップを搭載し、高度に進化したカメラとオーディオシステムを備えています。12MPの超広角カメラは、動き回るユーザーを自動的にフレーム内に収めることができるセンターフレーム機能に対応します。
Studio Displayはノイズフロアの低いスタジオ品質の3マイクアレイを搭載しており、透き通るほどクリアな通話と音声録音が可能です。
また、Mac史上最高の、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムも備えています。4つのフォースキャンセリングウーファーが歪みを最小限に抑えて力強くはっきりとした低音を生み出し、2つの高性能ツイーターが正確な中音と明瞭な高音を作ります。スピーカーは、ドルビーアトモス対応の音楽やビデオのための空間オーディオに対応しています。

シームレスな接続
Studio Displayには、高速な周辺機器、ストレージ、ネットワークを最大10Gb/sの速度でディスプレイに直接接続する3つのUSB-Cポートがあります。Thunderboltポートは、ユーザーがStudio Displayや接続されたあらゆる周辺機器を1本のケーブルでMacに接続できます。その同じケーブルがMacのノートブックに96Wの電力を供給し、Studio Displayによって14インチMacBook Proの高速充電も可能です。さらに、MacBook Proに最大3台のStudio Displayを接続でき、パワフルな編集卓やアニメーションの作業空間を作れます。
価格と発売日
新しいMac StudioとStudio Displayは本日よりapple.com/jp/storeおよびApple Storeアプリケーションで予約注文が開始します。3月18日(金)から、お客様へのお届けと同時に、一部のApple StoreとApple製品取扱店での販売を開始する予定となっています。
- Mac Studioは249,800円(税込)から、学生・教職員価格では224,800円(税込)から提供されます。詳しいカスタマイズ構成オプションはこちらから。
- Studio Displayは199,800円(税込)から、学生・教職員価格では186,800円(税込)から提供されます。Nano-textureガラスやスタンドのオプションの選択など、詳しい仕様こちらから。
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