Silo&Milo 2022がリリース、サブディビジョンサーフェスの改善、動かせるリファレンスキャラクターの追加など

CGソフト

2022年9月29日更新:Silo 2022.3&Milo 2022.2情報を追加

2022年4月26日(現地時間) – Nevercenterは、軽量で高速な3DポリゴンモデリングとUVマッピングソフトウェア Silo 2022.0 をリリースしました。

ここでは、2022年3月1日(現地時間)にリリースされた  Unreal Engine を使用したリアルタイムレンダラー/VRビューアーMilo 2022.0 についても合わせて紹介しています。

Silo 2022

Silo 2022.0 では、以下のような Silo の内部構造に対するいくつかの基本的な改良が含まれています。

■サブディビジョンサーフェスの改善

バージョン2022.0以前のSiloのサブディビジョンサーフェスは、独自のカスタムサブディビジョンエンジンを使用していましたが、PixarのOpenSubdivライブラリを使用するようになりました。

これによりハイサブディビジョンモデルのRAM使用量を50%以上削減し、サブモデルへのインタラクティブな編集をこれまで以上に高速かつスムーズに行うことができるようになっています。

■その他

  • Siloのメモリ管理の仕組みが完全に再設計され、長期的な安定性と効率性が向上しました。
  • 多くのツール、マニピュレータ、およびその他の視覚的要素が、より現代的な新しい外観に刷新されました。
  • 多くの場合、モデルもより高速に描画され、より高いフレームレートを実現するようになっています。
  • マニピュレータやジオメトリの選択をクリックしてビューポートをアクティブにしなくても複数のビューポートでハイライトできるようになりました。
  • 各ツールのオプションウィンドウが共通のウィンドウを再利用するのではなく、独自のウィンドウで開くようになりました。
  • 数値フィールドは、スクロールやマウスドラッグとの連動がより良くなりました。
  • バグ修正

Silo 2022 is here! Includes MAJOR fundamental improvements to the deep inner workings of Silo.

アップデート情報

Silo 2022.1

2022年6月28日(現地時間) – Silo 2022.1がリリースされました。

このリリースでは、モデリングセッションのタイムラプスビデオを記録する機能が追加されました。他にも、いくつかのバグを修正、スクリーンの内側や外側を直接指すマニピュレーターハンドルを隠したり、正投影ビューポートで無限のワークグリッドを描くなど、ワークフローの改善が行われています。

モデリングセッションのタイムラプスビデオを録画するには、ファイルメニューから “Start/Stop Time-Lapse Recording.”を選択するだけです。

オプションウィンドウでは、ターゲットタイムラプス速度(1倍、2倍、5倍など、遅いコンピュータではリアルタイムに近い速度で録画できない場合があります)、ビデオ品質、デスクトップ全体を録画するかアプリケーションウィンドウだけを録画するかなどを選択できます。

Silo 2022.2

2022年8月10日(現地時間) – Silo 2022.2がリリースされました。

このリリースでは、選択したアイテムを整列させたり、均等に配置するための便利な新ツールの追加、3DconnexionのSpaceMouseハードウェアを使ったビューポートナビゲーションのサポート、ユーザーから報告されたいくつかのバグ修正が行われています。

新しいAlign/Distribute(整列/分散)ツール

新しいAlign/Distributeウィンドウは Modify menuにあります。シェイプ、面、エッジ、頂点の選択範囲に対応し、選択範囲を特定の軸に沿って整列または均等に配置するボタンを備えています。最初または最後に選択されたオブジェクト、または選択されたすべてのオブジェクトの平均を使用して整列するオプションが含まれています。

3DconnexionのSpaceMouseサポート

3DconnexionのSpaceMouseハードウェアを使用したビューポートナビゲーションもサポートされました(現時点ではパースペクティブビューポートのみ)。SpaceMouseは、6つの自由度を持つ3D空間を直感的にナビゲートすることができ、ズーム、パン、回転を片手で同時に行うことができます。

Silo 2022.3

2022年9月28日(現地時間) – Silo 2022.3がリリースされました。

このリリースには、モデリングワークフローをスピードアップするための便利な新プリミティブ(ギア/ホイール、クアッドスフィア、トライスフィア)が追加されました。。さらに、いくつかの報告されたバグが修正されています。

新しいギア/ホイールプリミティブ

新しいギア/ホイールプリミティブには直感的なオプションがあり、さまざまなギアやホイールを簡単に作成できるほか、星やタワー、パイプなどの作成にも最適です。これらのバリエーションには、すべてレディメイドのUVマップが付属しています。

新しい球体オプション

球体オプションウィンドウでは、さまざまな種類の有用な球体を作成するためのオプションが大幅に拡張されました。Siloの既存の球体タイプ(現在はUV球と呼ばれています)に加えて、Quad Sphere(球体分割された立方体がベース)またはTri Sphere(球体分割された正20面体がベース)を作成することができます。Quad Sphereはサブボックスモデリングに最適で、Tri Sphereはゲームエンジンでスムースに均等にレンダリングされた球体に最適です。

Milo 2022

Milo 2022.0では、標準的なゲームパッドで操作できる、プレイアブルなリファレンスキャラクターが導入されました。

ゲームアセットのスケールを感じたり、建築作品をよりリアルにクライアントに見せたり、あるいはただ単に作品の中を走り回るのを楽しんだりすることが可能となります。現在の実装では、自分の世界の中を歩いたり走り回ったりすることができ、複数のキャラクター、複数のカメラ、高速で移動できるコリジョンフリーのフライスルーモードが備わっています。

プレイヤーの操作方法 (Xbox のボタン名を使用):

  • 左アナログスティック:プレイヤーの移動
  • 右アナログスティック:カメラを移動
  • 右トリガー:走る
  • Aボタン:ジャンプ、または空中で飛行(衝突なし)の切り替え
  • Bボタン:カメラ距離のサイクル
  • Xボタン:キャラクターモデルのサイクル
  • Yボタン:ゲームプレイモードの開始/終了
  • D-pad上/左ショルダー:飛行中に上に移動
  • D-pad下/右ショルダー:飛行中に下に移動

Announcing Milo 2022.0, Now With Playable Reference Characters

アップデート情報

Milo 2022.1

2022年5月18日(現地時間) – Milo 2022.1がリリースされました。

今回のリリースでは、MiloのVR機能が大幅に強化され、VR内で直接機能するインターフェイスが追加されました。このインターフェースはデスクトップ版とほぼ同じで、アプリケーション内のほとんどの機能に直接アクセスすることができます。

また、VR専用のファイルチューザー(file chooser)が追加され、現在の作業ディレクトリ内のファイルを選択できるようになりました。以下の動画でこれらの新機能が確認できます。

注:VRミラーリングウィンドウの縦横比の関係で、動画ではインターフェースが少し引き伸ばされているように見えますが、VRではインターフェースは完全に正常です。

MiloにおけるVRはまだ始まったばかりとのことで、さらなる機能追加が予定されています。

Milo 2022.2

2022年8月24日(現地時間) – Milo 2022.2がリリースされました。

このリリースでは、2つの便利な新機能が追加されました。まず、ビデオのエクスポートが追加され、ターンテーブルのレンダリングをビデオフォーマットにエクスポートできるようになりました(以前からサポートされていたGIFエクスポートと同様です)。2つ目は、設定ページで影を無効にできるようになったことです。これは、影が邪魔になるようなシナリオ(インテリアのレンダリングなど)で便利です。


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価格とシステム要件

Silo 2022(Milo付属)は、MacOS 10.14.6以降(Intel or M1) とWindows10 64bitで使用できます。

ライセンスには、1年間の無料アップデートが含まれており、価格は159ドルです。

アップデートは、過去1年以内にnevercenter.comでSilo & Miloを購入したすべてのユーザーに無料で提供されます。アプリを開いたときに表示されるリンクか、Siloのウェブページから新しいバージョンをダウンロードすることができます。

セール情報

期間は不明ですがクーポンコードの使用で25%オフで購入することが可能です。

コード:BACKTOSCHOOL

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