地形生成ツール World Machine Build 4031 がリリース、PBRマテリアル、glTFエクスポートなど

CGソフト

2022年2月3日(現地時間)- World Machine Software(Stephen Schmitt氏)は、地形生成ツールの最新アップデート World Machine Build 4031 ‘Artist Point’ をリリースしました。

World Machineとは

World Machineは、2005年にリリースされた地形生成ツールです。ノードベースのプロシージャルアプローチが採用されており、シミュレーションを使用してリアルな地形を作成することができます。作成した地形は、メッシュとしてエクスポートしたり、地形のハイトマップをエクスポートすることが可能です。すべての機能の確認はこちらから

当サイトでも紹介したことのあるGaeaInstant Terraの先駆けのような地形生成ツールです。特にGaeaの開発者である Dax Pandhi氏はWorld Machine用のプラグインGeoGlyph(すでに廃止)を開発していたこともあり、関わりの深いツールとなっています。

Build 4031 ‘Artist Point’

この最新リリースは、World MachineにPhysically Based Renderingを導入するメジャーバージョンアップです。PBRマテリアルを使ったワールドの作成、既存のテクスチャライブラリのインポート、glTFを使ったワンクリックでの全シーン要素のエクスポートが可能になりました。

■PBRマテリアル

PBRマテリアルの導入によりレンダリングのリアルさが向上、また、PBRベースのマテリアルの表示、エクスポート、およびオーサリングが可能になりました。PBR チャンネル(および WM でサポートされているもの)は次のとおりです。

  • Diffuse color (albedo)
  • Normal map
  • Material height
  • Ambient Occlusion
  • Roughness
  • Metalness

また、Material デバイスで “From files” モードを使用すると、マテリアルを簡単にインポートすることができます。

World Machineでは、ノードのことをデバイスと呼びます。

■glTFフォーマットでのワンクリックシーンエクスポート

scene viewデバイスで、「エクスポート」ボタンをチェックできるようになりました。これにより、シーンのコンテンツ(地形、水、マテリアルなど)を一括してエクスポートすることができます。

ハイトフィールドを使用するゲームエンジンではあまり役に立ちませんが、Blender などの汎用モデリング/レンダリングソフトウェアにメッシュとして出力する場合に役に立つ機能です。

■最適化されたメッシュ

World Machineは、これまでもメッシュをエクスポートすることができましたが、そのジオメトリは非常に重く、WMが地形を表示するために内部で使用しているのと同じフル解像度のテッセレーションが使用されていました。

現在、必要な部分だけに高密度を保つ「最適化」されたメッシュをエクスポートすることが可能になりました。最適化されたメッシュは、オプションの品質マスクを提供することで、WMに特定のエリアでのテッセレーションを維持または削除することができます。

タンジェントスペース法線

タンジェントスペース法線マップをエクスポートことが可能になりました。これにより、外部のベイクアプリでの作業を省くことができます。

■レイヤーや地層など、10種類以上の新デバイス

色やマテリアルの操作に関連する新しいデバイスが多数導入されています。

デバイスの詳細、すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

World Machineは、Windows7以降、AVXのサポートしているPCで利用することができます。

ライセンスは1年間の更新含む永久ライセンスとなっており、インディーライセンスが119ドル、プロライセンスが299ドルです。その他のライセンスオプションの確認はこちらから

エクスポート以外はフル機能を備えた、非営利目的、個人目的、教育目的で無料利用できるBasicEditionもあります。無料のBasicEditionはこちらから


World Machine ウェブサイトへ

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