Blender Studioが公開した映像制作管理ツール「Watchtower」の紹介です。
Watchtowerとは
Watchtowerは、ビジュアルフィルム制作トラッキングツールで、ショートフィルム、エピソード、フィルムシーケンスのステータスを視覚化し、ショットの時間やアセットなど、必要な情報を確認するのに役立ちます。映画の全体像を1画面の中で把握することが可能です。
このツールはSprite Frightの制作中に開発されたもので、当初はedit-breakdownというBlenderのアドオンとして開発され、その後Webアプリケーションとして公開されました。
以下では、動画で動作を確認することができます。また、こちらのデモページでは実際に使用してみることが可能です。
機能概要
- グループ化およびフィルタリングツールを使用したGrid view(ショットおよびアセット用)。
- ショットやアセットの詳細を表示するDetail view。
- 個々のショットとタスクのステータスを示すタイムライン。
- データバックエンドとしてcgwireのアニメーション制作に関連するデータを保存および管理するAPIであるZouと互換性があります。
- Watchtowerは無料のソフトウェアで、GPL3ライセンスの下で利用可能。
Watchtowerは、ショットタイミング情報、シーケンスでのグループ化、ショットでのアセットとその使用、タスクタイプとその完了状況、ショット/アセットごとの担当者などのデータと同期して編集ビデオを表示するように調整されています。
また、ウェブアプリケーションであるWatchtowerは、KitsuまたはJSONファイルからデータを取得することができ、ユーザー認証(Kitsuサーバー)により本番環境で使用したり、JSONデータ交換により他のタスク管理ソフトウェアと統合することが可能です。
今後のアップデートでは、Watchtower内でショットデータを作成・編集するワークフローと、高速で視覚的かつインタラクティブな方法でアセットをキャスティングするワークフローが考えられています。
Watchtowerのダウンロードはこちらから
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