Unreal Engine 5の新しい技術デモ「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」 が公開

特集

2021年12月10日(現地時間)Epic Games は PlayStation 5 と Xbox Series X/S で 無料ダウンロードして利用可能なUnreal Engine 5の新しい技術デモ「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」を発表しました。

「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」

この技術デモは、Warner Bros の『マトリックス』の世界を舞台にしたオリジナルコンセプトで、ラナ・ウォシャウスキー氏が執筆と映像ディレクションを行い、キアヌ・リーブス氏とキャリー=アン・モス氏がネオ役、トリニティ役として再び登場しています。

デモはまず、リアルなデジタルヒューマンが登場するシネマティックから開始し、そしてペースの早いカーチェイスと三人称シューター アクションのインタラクティブ体験へと遷移します。

このデモは、PlayStation 5 と Xbox Series X/S で無料で利用可能です。

PlayStation 5向けダウンロード

Xbox Series X/S向けダウンロード

『マトリックス』三部作に関わったチームメンバーが集結

このプロジェクトには世界に大きな影響を与えた『マトリックス』三部作に関わったチームメンバーの多くが再集結して作成されました。さらに、Epic Games に加え SideFXEvil Eye PicturesThe CoalitionWetaFX (旧名 Weta Digital) や その他多数のパートナーが共同で制作に参加しています。

ウォシャウスキー氏は以下のように述べています。

「また新しいマトリックスの映画を作っているということを伝えたら、Epic のサンドボックスを訪れて遊んでみるのはどうか、と二人から提案されました。そして、実際、これは、驚愕のサンドボックスでした!」

「実際のマトリックス、完全に没入的で永続状態の世界、を最初に作る会社はゲーム会社ではないかと私は想像していて、Epic は確実にそうした道を切り開いています。ゲームのこの20年での進歩は途方もないものです」

「キアヌ、キャリー、そして私はこのデモの制作をとても楽しみました。Epic のサンドボックスはとても特別です。Epic は実験することを愛し、大きな夢を見ているからです。映画的ストーリーテリングの未来がどのようなものになるとしても、Epic はその進歩で大きな役割を果たすのでしょう」

背景の技術

これらのデモは Nanite、Lumen、World Partition システムなどUnreal Engine 5の新しい技術がふんだんに使用されています。以下使用されているUE5にテクノロジーを簡単に紹介します。

■World Partition: 自動オープンワールド ストリーミング

World Partition は巨大なマップ群を自動的にグリッドに分割し、必要なセルのストリーミングを行います。このデモでの都市のような巨大なオープンワールドの構築と管理が簡単になります。

■Nanite: 仮想化マイクロポリゴン ジオメトリ

Nanite が広大な都市環境を、これまで不可能であったほどのディテールでレンダリングします。精密な彫刻やレリーフを持つ建物から、ワイヤフェンス、ナットやボルトまでモデリングされた車が数千台集まる路地まで描写しています。

■Lumen: 動的グローバルイルミネーションと反射 

Lumen はサーフェスでバウンスするライトを動的にシミュレーションします。驚異的な品質のマルチバウンス間接ライティング、スカイ ライティング、反射を巨大なオープンワールドで実現します。

■Chaos(ケイオス): 物理破壊システム

Unreal Engine の高パフォーマンスの物理システムが映画品質の破壊のリアルタイムでの実現と、布、髪、車両などの動きのシミュレーションで使用されています。

■Houdini インテグレーション: プロシージャルに生成されたオープンワールド 

このデモでの都市は、Houdini と UE5 の力を組み合わせてプロシージャルに生成されたものです。この組み合わせにより、チームは高速に、膨大なスケールでの作業ができるようになりました。巨大なオープンワールドの作成に必要な人員数を大幅に削減しています。

■Rule Processor: 自動オブジェクト配置

新しいルールベースのデータ構造システムが、Houdini からの都市のポイントクラウドを読み込み、巨大なデータセットを UE5 でスピーディーに管理することを可能にします。

■Mass Framework: 群衆、交通システム

Mass は広大なワールドに膨大な数のシミュレーション エンティティやインタラクティブ エンティティを追加する Unreal Engine の高パフォーマンスなソリューションです。都市の群衆や交通などを扱うことができます。

■Niagara: パーティクル システム 

Unreal Engine の VFX システムの Niagara も広範囲に渡って使用されています。この結果から Niagara が成熟し、完全に実制作に対応した VFX ツールになったことがわかります。ディテール、リアリズム、インタラクティブ性を変革します。

■MetaHumans: 次世代デジタルヒューマン

この都市には数千の次世代のデジタルヒューマンが生息しています。MetaHuman Creator によって制作されました。

■MetaSounds: プロシージャル オーディオ生成 

都市のサウンドは MetaSounds によってプロシージャル的に生成されています。MetaSounds はサウンドソースのオーディオ DSP グラフによる生成とフルコントロールを提供する高パフォーマンスのシステムです。

■Temporal Super Resolution (TSR): 表示解像度の増加 

UE5 の新しいアンチエイリアス ソリューションは膨大なジオメトリ詳細にも対応し、従来よりシャープで安定した画像を生成します。これまでより少ない処理コストで、高解像度画像を出力できます。


「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」で使用されている技術のより詳しい説明はこちらのブログで紹介されています。

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