2021年12月8日(現地時間)Chaosは、Cinema4D 用レンダリングソフトウェアの最新アップデート V-Ray 5 for Cinema 4D update 2 をリリースしました。
新機能
このリリースでは、Chaos Cosmosマテリアル、UVWランダマイザー、VFBの強化などの新機能が追加されています。
■Chaos Cosmos materials
高品質の3DモデルとHDRIの空に加えて、200の高解像度V-Rayマテリアルが含まれている Chaos Cosmos が利用できるようになりました。
V-Ray 5 for Cinema 4D update 2のリリースと同時にChaos Cosmosのアップデートが発表されています。HumanAlloyによる200の人物3Dモデル、Fisherman3dによるバイク、高級車、航空機などの新しいアセット30種類、CGAxisによるクリスマスアセットなどが追加されています。
Chaos Cosmosに含まれるすべてのコンテンツの確認はこちらから
■V-Ray UVWランダマイザー
ストキャスティック(確率論的)タイリング機能を備えた新しいV-Ray UVWランダマイザーは、マテリアルに自然なバリエーションを加えてリアリズムを高めることができ、テクスチャのタイリングによるアーティファクトの問題を解消することができます。
■VFBでのブラーとシャープ
別のポストプロセスアプリケーションを使用しなくても、V-Rayフレームバッファ内の新しいBlurとSharpenレイヤーを使って、レンダリングのディテールを調整することができます。
■Chaos Vantage live link
NVIDIA RTXグラフィックスカードを使用している場合、V-Ray for Cinema 4DとChaos Vantageの間の新しいLive Linkを使用することで、シーンのリアルタイムレイトレースビューを見ることができます。
■V-Ray Light Cache
V-Ray Light CacheがGPU上で動作するようになったことで、レンダリングをより速く開始することができます。
■Light instancing
新しいV-Ray Light instancingでは、複数のライトをより効率的に使用し、パフォーマンスを向上させることができます。
■Apple M1プロセッサのサポート
MacOSユーザーは、Appleの新しいARMベースのプロセッサをネイティブサポートすることで、M1搭載デバイスのパワーを最大限に発揮できるようになりました。シーンにもよりますが、パフォーマンスの向上は最大で30%になります。
以下の動画は、AppleのM1チップをネイティブサポートしたレンダリングと、Rosettaを使ったレンダリングのパフォーマンスの比較です。
■V-Rayレンダーマスク
この機能により、選択したオブジェクトのみを再レンダリングすることができます。レンダリングした後、シーン内の任意のオブジェクトやオブジェクトグループに変更を加えても画像全体を再レンダリングする必要はありません。
■V-Rayシーンのインポート
他のアプリケーションからV-Rayシーンをインポートしてレンダリングしたり、レンダリング済みのV-Ray for Cinema 4Dコンテンツを共有することができます。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
V-Ray for Cinema 4D update 2は、Windows 8.1またはWindows 10 Pro で動作する Cinema 4D R20 – R24、Windows 10 Proで動作する Cinema 4D R25(64ビット)で利用できます。詳しいシステム要件はこちらから
価格は、サブスクリプションライセンスが10340円/月、60940円/年または155630円/3年、永久ライセンスが153160円となります。
また、V-Ray 5 forCinema 4Dは、Chaosのすべての製品が含まれたV-Ray Collectionの一部としても利用できます。
価格の確認はこちらから
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