2021年12月1日(現地時間)Unityは、リアルタイムコラボレーションツールを開発するSyncSketch社の買収を発表しました。
SyncSketchについて
SyncSketch社は、チームがシームレスにコミュニケーションをとり、クリエイティブなプロジェクトに貢献できる直感的なリアルタイムコラボレーションツールSyncSketchを作成しています。
SyncSketchはアーティストへのサービスに焦点が当てられており、最近Unityが買収したリモートアクセスプラットフォームであるParsecと同様に、SyncSketchはクリエイターがどこからでもコラボレーションや仕事をすることを容易にします。
SyncSketchでは、クリエイティブなコラボレーションがURLを共有するだけで可能になります。
2D画像や動画だけでなく3Dモデルもサポートしており、シェーディング、テクスチャ、UVマップなど、静的/アニメーション化された3DアセットをSyncSketch内で直接確認することができるので、ユーザーは、3Dアセットを簡単に回転させたり、照明を変えたり、フィードバックのメモをリアルタイムに共有することができます。
また、Unity、Shotgrid、Mayaとの統合機能も提供しており、SyncSketchを既存のツールにシームレスに接続することが可能です。
アーティストが、アーティストのために設立
SyncSketchの製品は、優れたアーティストや技術者によって生み出されました。
SyncSketchのCEOであるBernhard Haux氏は、VFX、アニメーション、リアルタイム業界で25年以上にわたり様々な経験を積んできました。過去10年間だけでも、PIXARで5つのアカデミー賞受賞作品に貢献し、リアルタイムプロジェクトでは、2つのプロジェクトがエミー賞を受賞するなど、アーティストとして高い評価を得ています。
SyncSketchのCTOであるPhil Floetotto氏は、大手視覚効果スタジオで16年以上にわたりパイプラインツールを開発してきたベテランエンジニア兼アーティストです。PIXARのプロダクション管理ツールを開発し、スタジオ内のすべての作品の計画、スケジューリング、すべてのタスクのトラッキングを行っています。VFXアーティストとしての経歴を持つ彼は、クリエイティブなプロセスを独自に理解しており、クリエイターが自分のアートに完全に集中できるような直感的なソリューションを作ることができます。
「UnityもSyncSketchも、常にクリエイターに力を与えることを重視しています。それが私たちの仕事の核心です。両社の技術と才能を組み合わせることで、クリエイターが世界のどこにいても仕事やコミュニケーションをしたいと思う方法を定義していきます」 – Bernhard Haux, CEO of SyncSketch
SyncSketchの既存のサービスの今後については触れられていませんが、現在でも購入可能な状態となっています。
Unityは今回の買収により、クリエイターコミュニティのための生産性向上ツールをさらに充実させていいくとしています。
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