2021年11月17日(現地時間)Autodeskは、Tangent Labsのクラウドベースのアニメーション制作パイプライン LoUPE の買収を発表しました。
AutodeskがLoUPEを買収
Autodeskは、アーティストやスタジオのための強力なクラウドベースのプロダクションパイプライン技術であるLoUPEと、それを生み出したチームを買収しました。また、Tangent Labs社の創業者の1人であり、以前AutodeskのMayaチームに所属していた Jeff Bell氏が、開発チームと共にAutodeskに加わります。
今回の買収により、LoUPE開発チームのプロダクション経験、アセットマネジメントやリアルタイムのレポーティング&アナリティクスなどの分野における広範なソフトウェアの専門知識とAutodeskの制作管理とコンテンツ制作におけるリーダーシップとを組み合わせることで、M&E向けのオートデスク・プラットフォーム上で、次世代のクラウド制作ツールの開発を加速させることができるとしています。
LoUPEについて
Amazon Web Servicesのプラットフォーム上に構築されているアニメーション制作パイプラインソリューションです。2018年、Netflixの「NextGen」の制作時に、Tangent Labsによって開発されました。2021年5月には、EpicGamesからEpicMegaGrantを受け取り、LoUPE for Unrealを作成することを発表していました。
LoUPEを使用すると、すべてのメディアアセットの管理、コラボレーション、レビュー、レンダリングを、クラウド上の1つの場所で行うことができます。
現在LoUPEは、オープンソースのコンテンツ制作ソフトウェアBlender 3Dと完全に統合され、柔軟なコラボレーションツールを提供しています。
今後は、まずAutodesk Mayaのネイティブプラグインとしても発売が予定されており、SideFx® Houdini、Epic Games® UnrealEd、Pixar® Universal Scene Description (USD)への対応も予定されているようです。
Autodesk が、LoUPEを単独の製品として維持する予定なのか、Autodeskの他の製品に統合する予定なのかは、まだわかりません。また理由はわかりませんが、現在AWS MarketplaceでのLoUPEの新規契約の販売は停止しているようです。
Autodesk announces acquisition of cloud-based animation pipeline software from Tangent LabsTangentLab LoUPE ウェブサイトへ
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