2021年11月5日(現地時間)Gravity Sketchのコラボレーション機能 LandingPad Collab が提供開始されました。Gravity Sketch 秋のアップデート情報も合わせて紹介したいと思います。
Gravity Sketchについて
Gravity Sketchは、2017年に最初にSteamでアーリーアクセス版としてリリースされた、クリエイト、コラボレーション、レビューを行うための直感的な3Dデザインプラットフォームです。コンセプトスケッチから詳細な3Dモデルまで、あらゆるスケールでアイデアをリアルタイムに表現することができます。
バーチャルリアリティ(VR)やサポートするタブレットアプリケーションで様々なデジタルツールを使用して作成することができ、LandingPadというクラウドプラットフォームを使用してデスクトップでデザインを表示・管理することができます。
他のソフトウェアへのインポート/エクスポートも可能で、.obj、.iges、.fbxに加え、Rhinoのプラグインもサポートしています。
詳しい機能についてはこちらから
LandingPad Collab の提供が開始
この度、すべてのGravity Sketchユーザーにコラボレーションツール 「LandingPad Collab」の提供を開始することが発表されました。無料のLandingPadアカウントと、VRヘッドセットがあればだれでも利用することができます。
Gravity Sketchは、過去3年間コラボレーションツールを構築し、ビジネス顧客に展開することで、乗り物のデザイナーやインダストリアルデザイナー、エンターテインメント業界のコンセプトアーティストのデザインプロセスを研究して、コラボレーションエンジンの最適化を行ってきました。
LandingPad Collabでは、ユーザーが個人的なコラボレーションスペースに他のユーザーを招待して、リアルタイムで制作やコラボレーションを行うことができます。
LandingPad Collab(無料)の最初のリリースでは、各ユーザーは以下の機能を利用できます。
- 1人のユーザーにつき1つのパーソナルコラボレーションルーム
- 1つのコラボレーションルームには最大4人のユーザーが参加可能
- コラボレーションルームに招待されたすべてのユーザーに完全な編集権限を付与
- ユーザーごとに1GBのクラウドストレージ
LandingPad Collab(無料)とCollab for Businessの違い
Collab for Businessは、過去3年間にわたって企業に利用されてきました。大規模なチームでのユースケースや、企業が必要とするデータセキュリティ、IP管理、サポートなどに対応するためのさまざまな機能が搭載されています。
- 無制限のコラボレーションルーム
- コラボレーションルームでの同時接続ユーザー数を10人まで拡張可能
- 1ユーザーあたり5GBのクラウドストレージ
- コンテンツの完全な所有権:レビューアーやビューアーとして招待者を追加することで、ルームのコンテンツを保存、ダウンロードできる人をコントロールすることが可能
- 会社またはチーム全体のデザインシステム:全員が同じ参照画像やUIライブラリなどにアクセス可能
- ユーザー管理:サブチームを作成し、誰がどのコラボレーションルームにアクセスできるか、またどのレベルの権限(例:編集または閲覧のみ)を持つかを管理する
- 社内のITセキュリティや保険の要件に合わせて、ユーザー情報やコラボレーションルームへの変更を監査証跡として残すことが可能
- SSO+高度なセキュリティ対策
- ビジネスライセンスの条件:保証、賠償責任の補償、アップタイムの保証
Gravity Sketch 秋のアップデート
最近行われたアップデートの新機能や改善点が公開されました。Gravity Sketch とクラウドプラットフォームである LandingPad に以下のような新機能が追加されています。
■再設計されたロビーとファイルマネージャー
Gravity Sketchのロビーをより使いやすくするためにデザインが一新され、ファイルマネージャーも全面的に見直されました。また、バーチャルリアリティの中で、ファイルマネージャーの中からファイルを再編成することもできます。
■測定ツール
要望の多かった機能である、デザインのあらゆる部分に寸法を加えることができる測定ツールが追加されました。これにより、これまで以上に正確な情報でデザインできるようになりました。
■カスタムHDRイメージ
LandingPadやコンピュータから、独自のカスタムHDR画像をプロジェクトにインポートできるようになりました。これにより、独自のカスタム環境でモデリングを行うことができます。
■LandingPadからのUSDZおよびGLTFのエクスポート
バーチャルリアリティで作成した作品を、LandingPadを使って LandingPadからUSDZまたはGLTFファイルをエクスポートすることができるようになりました。これらは拡張現実(AR)用に特別に作成されたファイルタイプで、LandingPadからダウンロードすると、ARをサポートするiOSやアンドロイドデバイスで使用することができます。
■SubDのパフォーマンス改善
SubDサーフェスのパフォーマンスが大幅に向上し、10倍になりました。これは特にOculus Questのユーザーにとって重要なことであり、より複雑なファイルを開いて作業することができます。
■ビジネス客向け機能
- Single Sign On:ビジネスユーザーは、Single Sign Onにより、チームでのLandingPadの使用がより簡単になりました。
- チーム機能:チーム機能が追加され、同僚とより効率的に仕事ができるようになりました。
- テンプレートベータ版:すぐに使い始めることができように新しいテンプレート機能が開発中です。
価格とシステム要件
Gravity Sketch VRソフトウェアを使用するには、ヘッドセットが必要です。PC VR(Questを除くすべて)については、こちらからハードウェア要件を参照してください。
また、iPad や Logitech など追加ハードウェアもサポートされています(ベータ版)
価格は無料、ビジネス利用はこちらからお問い合わせが必要です。
Gravity Sketch のダウンロードは以下のリンクから
(oculus quest / oculus rift / steam / App Store )
Collaborate in Gravity Sketch. Introducing LandingPad Collab!
コメント