2021年11月10日(現地時間)Nvidiaは、Studio Driverの最新アップデートをリリースしました。
今回のアップデートは、現在行われているオンラインカンファレンス GTC に合わせて行われたようです。
GTCでは、3Dワークフローのためのリアルタイム・デジタルツイン・シミュレーションおよびコラボレーション・プラットフォームである NVIDIA Omniverse の新機能が発表されました。また、NVIDIA Omniverse Enterpriseは、ベータ版から移行し、正式にリリースされました。発表された内容は以下の記事をご覧ください。

11月のNVIDIA Studio Driver アップデート
新しい11月のNVIDIA Studio Driverには、NVIDIA Omniverseの新機能 や NVIDIA Texture Tools、Twinmotion 2022.1、OctaneRender 2021.1、V-Ray 5、Houdini 19などのサポートとパフォーマンスの向上が含まれています。
NVIDIA Texture Tools
圧縮された高品質のテクスチャファイルを作成することができる NVIDIA Texture Tools 3 は、新しいAPIにより、3Dアーティスト、ゲーム開発者、レンダリングソフトウェアは、GPU上でテクスチャを圧縮し、メモリ使用量を大幅に削減し、ワークフローを高速化することができます。
NVIDIA Texture Tools 3は以前紹介したことのある無料ツールです。以下の記事も参考にしてください。

Twinmotion
Twinmotion 2022.1 Previewでは、NVIDIA RTX GPU上でRTコアを用いて加速されたRTXレイトレーシングが利用可能になりました。

最新アップデートのドライバーサポートにより、GeForce RTX 3080 GPUを使ってフォトリアリスティックな画像や動画をレンダリングすることができ、前世代のGPUに比べて待ち時間が大幅に短縮されます。
OctaneRender
OctaneRender 2021.1のモーションブラーシーンは、GeForce RTX 30シリーズおよびNVIDIA RTXプロフェッショナルGPUで高速化されます。デザイナーは、モーションブラーを使って、リアルな反射を得るための回避策を使う必要がなくなりました。

V-Ray
V-Ray 5 Update 2には、新しい V-Ray Decal 機能があり、余分なUVW作業や下地のマテリアルに影響を与えることなく、任意の角度で表面にデカールを追加することができます。また、V-Ray 5 for 3ds Max Update 2に追加された新機能 Sharpen/Blurレイヤーは、NVIDIA RTX GPUで高速化されています。

さらに、ライトキャッシングにおける新しいGPUアクセラレーションは、最終フレームのシーケンスにおける光の漏れやちらつきをカットします。グローバルイルミネーションの近似化は、これまで(GPUレンダリングが可能な場合でも)CPUでのみ計算されていましたが、NVIDIA RTX GPUで加速されるようになり、最終フレームのレンダリングが大幅に高速化されました。
Houdini
Houdini 19は、CPUとGPUを使用する新しいXPUレンダリングエンジンKarmaがアルファ版でリリースされました。これは、NVIDIA RTX GPUを使用したOptixに対応しています。
テストでは、Karma CPUの小規模なレンダーファームでは3日以上かかっていた30億ボクセルの巨大なボリューメトリックシーケンスが、NVIDIA 30シリーズGPUを搭載したKarma XPU搭載マシンでは一晩でレンダリングできるようになっています。

Unity
Unityは先日、NVIDIA DLSSを統合した新しいアップデートをリリースしました。
このアップグレードにより、開発者はUnityで作成したゲームや体験でDLSSを有効にすることができます。次の動画では、24 EntertainmentがNarakaでDLSSを使用した場合としてない場合の比較を見ることができます。
Logitech X NVIDIA Broadcast
Logitech は、NVIDIA Broadcast のノイズ除去機能を、同社のプレミアムヘッドセットおよびマイクデバイスのラインに統合しました。
ノイズ除去機能は、ワンクリックでマイク信号をクリーンアップし、不要な背景音を AI と AI Tensor Cores を搭載したNVIDIA RTX GPUの力で除去します。
最新バージョンのG HUBをダウンロードしたNVIDIA RTX GPUをお持ちのプレイヤーは、別途ツールをインストールすることなく、NVIDIA Broadcastノイズ除去機能を有効にすることができます。
ダウンロードするには、logitechG.com / ghubにアクセスするか、GHUBの設定で[更新の確認]を選択します。
ダウンロード
以上のクリエイターアプリや Omniverse の新機能や改善は、現在ダウンロード可能な11月のStudio Driver (472.47)によってサポートされています。
2021年11月のNvidia Studioドライバ (472.47)は GeForce Experienceか、ドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。
November Studio Driver Releases at GTC With Support for New NVIDIA Omniverse Updates
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