Video Enhance AI v2.6 がリリース、Apple M1シリコンのネイティブサポート、AIモデルの改善など

CGソフト

2021年6月29日(現地時間)Topazlabsは、同社の動画の品質向上のためのソフトウェアの最新アップデート Video Enhance AI v2.6 をリリースしました。あわせてセールも開催されています。

Video Enhance AI v2.6 新機能

Apple M1シリコンのネイティブサポート

Video Enhance AIは、Appleの新しい M1 チップアーキテクチャ に Rosetta エミュレーションを使用して対応してきましたが、このたび、最新世代のApple M1、M1 Pro、M1 Maxコンピュータをネイティブサポートしました。

Apple M1のユーザーは、Rosettaエミュレーションを使用した場合と比較して、全体的に20〜30%のパフォーマンス向上が期待でき、また、インテルの同等のマシンと比較しても大幅な向上が見られます。

以下は、いくつかのアップルコンピュータの構成におけるパフォーマンスの向上を示したグラフです。

新しい Chronos Fast AI モデル

以前紹介したv2.3では、映像のスロー再生(最大2000%)やフレームレートの変換に優れた品質を提供するため、Chronosモデルが導入されました。

https://cginterest.com/2021/07/02/video-enhance-ai-v2-3-%e3%81%8c%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%81fps%e5%a4%89%e6%8f%9b%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e6%96%b0%e3%81%97%e3%81%84ai%e3%83%a2%e3%83%87%e3%83%ab%e3%81%ae/#toc3

これらのフレーム補間処理は、いずれもプロセッサーに負荷がかかり、処理完了までに時間がかかることがあります。

新しい「Chronos Fast」モデルは、各フレームのより大きなブロックを分析することで、この速度問題に対処しており、2~3倍の高速処理が可能になりました。HDを超える高解像度のビデオに特に役立ちます。

以下は、MacとWindowsの両方のマシンでChronos Fastの処理速度の向上を示す2つの図と、フレームレートを60 FPSに上げながらクリップを400%スローダウンした例を確認することができる動画となります。

Proteus、Artemis、Dione の新モデル

AIモデルのアップデートをトレーニングする際の主な目的の一つは、処理時間を短縮し、フレーム品質を向上させるために細部の調整を行うことです。

今回のアップデートでは、以前のバージョンと比較して、アーチファクトを減らし、ディテールを改善することができます。そのため、新たにProteus、Artemis、Dione の新モデルの各モデルを最適化し、WindowsベースのGPU対応マシンで20〜30%の高速化を実現しています。また、Macユーザーにも同様のパフォーマンス向上ができるように開発が進められています。

多くの操作性向上とバグ修正

Video Enhance AIの安定性と信頼性を高めるために、多くの問題が解決されました。

タイムライン上でビデオ処理を行う際に、より正確なETAの見積もりが提供されるようになったり、バッチ処理の際にモデルのパラメータを維持するための一貫性を改善されるなど、その他多くの機能改善があります。

すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Video Enhance AI v2.6 は、Windows 11、10(ビルド19041 v2004以降)、MacOS 10.14 以降(CPU)、MacOS 10.15 以降(GPU)で利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから

価格は299.99ドル(約34,200円)です。

セール情報(2021年11月16日まで)

2021年11月16日までの期間限定で、100ドルオフの199.99ドル(約22,800円)で購入することができます。

Video Enhance AI の購入または無料トライアルのダウンロードはこちらから


Introducing Video Enhance AI v2.6: Native Apple M1 silicon support, improved AI models, and much more

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