2021年10月11日に最新アップデートがリリースされた「Pixplant 5」の紹介です。前のメジャーアップデートは2015年のようですので、久しぶりのアップデートとなります。
PixPlant について
Pixplantは、リスボンにあるポルトガルの会社FaronStudionによって開発された、PBRマテリアルをタイリングするためのツールで、写真からシームレスなタイリングマップを作成することができます。
建築のビジュアライゼーションとデザイン、プロダクトデザインとバーチャルプロトタイピング(アパレル、フットウェア、自動車デザインなど)、ビジュアルエフェクト、ゲーム開発など、シームレスなタイル状の3Dマテリアルが重要となる様々な業界で使用されています。顧客リストには、Sony、Panasonic、HONDA、SEGA、Cygamesなど、日本の有名企業も表示されています。
PixPlantの機能
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写真をPBRマテリアルに素早く変換:PixPlantは、写真をPBR(Physically Based Rendering)マテリアルに素早く変換することができます。
写真からら3Dマップを抽出する高度なツールを備えており、ベースカラーマップ、メタリックマップ、ラフネスマップ、変位マップ、法線マップ、アンビエントオクルージョンマップを抽出することができます。また、マップはピクセルや表面全体のマップを編集するための様々な直感的なツールで作成・編集することができます。
■自動タイリング:数回のクリックで高品質なシームレス・タイリング・マップを作成することができます。また、同期されたスキャンマップをシームレスタイリングされたPBRマテリアルに変換することもできます。
■PBRレンダリング、HDRI、ディスプレイスメント、パララックスマッピングが可能な3Dプレビューエリアを備えており、伝統的なDiffus-Specular 3Dワークフローもサポート。
■ボタンをクリックするだけで、外部エディタでマップを編集可能 また、Adobe Photoshopのプラグインも含まれています。
Pixplant 5 新機能
この最新のメジャーリリースでは、多くの改良が行われています。多くの新機能が追加されたため、バージョン番号が 3 から 5 に飛んでいるとのことです。Pixplant 5 には次のような新機能があります。
■従来の伝統的な (Diffuse-Specular) 3D ワークフローのサポートを維持しつつ、PBR (Physically Based Rendering) ワークフローをサポート。
■HDRI環境照明による3Dプレビューレンダリングの改善。PBRメタリックラフネスは一般的なGGXレンダリングを使用していますが、従来のDiffuse+SpecularワークフローはBlinn-Phongレンダリングを使用。
■直感的なインターフェイスと強力な機能を備えた新しいマップツールシステムでは、ほとんどのツールで高速なGPUアクセラレーションが可能に。
■前バージョンの自動タイリング機能に加え、複数のマップを簡単に同期してタイリングできる機能を搭載。
■すべてのマップ編集は16ビット精度で行われ、一部のツールは浮動小数点で動作します。Base Color、Difuse、Specularの各マップはsRGBに対応し、その他のマップは(linear space)線形空間に対応しています。
■アプリ内に組み込まれたヘルプシステムには、多くの状況に応じた情報ボタンやインタラクティブなガイドが含まれています。
価格とシステム要件
PixPlant 5は、Windows 10、8.1または7 SP1、64ビット、Direct3D11互換GPU搭載PCで利用できます。また、Adobe Photoshop CC / CSおよびその他の64ビットホストと互換性のあるプラグインが含まれています。
macOSバージョンのPixPlant 5はまだ利用できませんが、MacOSに対応しているPixPlant3は、引き続き購入できます。
価格は、個人向けライセンスが37ドル、企業向けライセンスが99ドルとなります。以前のPixPlantバージョンを所有している方はアップグレードが可能です。詳しい価格はこちらから
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