3Dキャラクター制作ソフトウェア VRoid Studio 正式版 がリリース

CGソフト

2021年10月31年 pixivは、3Dキャラクター制作ソフトウェア VRoid Studio 正式版 のリリースを発表しました。

リリースが延期されていましたが、この度正式リリースとなりました。

https://cginterest.com/2021/07/01/vroid-studio-%e6%ad%a3%e5%bc%8f%e7%89%88%e3%81%8c2021%e5%b9%b4%e5%a4%8f%e3%81%ab%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e6%b1%ba%e5%ae%9a%ef%bc%81%e6%96%b0%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%ab%e3%83%a2/#toc4

新機能・ベータ版との違い

顔・体型の変形パラメータが追加

素体がアップデートされ、顔・体型の変形パラメータが追加されました。

新しい素体は、顔や身体の変形パラメータを増やすことが可能になるよう再モデリングされ、大幅に変形を行ってもモデルが破綻しにくいようになっています。

 顔のカテゴリ・パラメータが追加

今までは男女で分かれていた顔モデルが共通化されました。

顔のパラメータを調整することで、男性的、女性的、中性的なキャラクター表現が可能になりました。顔の「部位」ごとにも男女パラメータを調整することができ、今までよりも表現の自由度がアップしています。

また、今まで細分化されていなかった目元や鼻筋など顔の輪郭、首まわりの太さなど、より顔のカスタマイズ性が高まり、今まで7種類だった顔のカテゴリが16種類に増え、コントロールできるポイントも増えています。

■今後もアップデートでパラメータが追加

この最初の正式版リリースでは、顔のパラメータの新規追加を中心に開発が進められています。正式版は、顔や身体の新規パラメータを増やすことができるような構造となっており、今後のアップデートで追加されるようです。

髪型編集機能の強化

髪型編集機能には、ベータ版になかった機能が多数追加されています。

  • 前髪、後ろ髪、つけ髪、横髪、はね毛、ベースヘアを個別に作成し組み合わせられる
  • ヘアグループの移動・回転・縮小
  • マテリアルテクスチャを、メイン用・ハイライト用それぞれ編集可能に
  • ベースヘアのON/OFF
  • ベースヘアのマテリアルテクスチャ編集
  • マテリアルの削除
  • マテリアルに髪の凹凸の設定ができるように

ベータ版のヘアプリセット機能は、作成した髪型全体を保存・読み込みするものでしたが、正式版の新機能「カスタムアイテム」で髪の部位ごとに保存・利用ができるようになりました。

ベータ版と同様に、髪を部位別に分けず「一体髪」としてカスタムアイテム化することもできます。

アクセサリー機能

モデルに「メガネ」「ケモミミ」「ウサミミ」など、キャラクターを特徴づける「アクセサリー」を付けることが出来るようになりました。

各アクセサリーは、パラメータを変えるだけで形を変えることができ、色の変更やテクスチャ編集が可能です。アクセサリーは複数つけることも出来ます。

重ね着機能

複数の衣装を組み合わせてキャラクターの上に着せる「重ね着」が可能になりました。シルエットをつくり込んだり、コーディネートを工夫したり、よりこだわった衣装を作成することができます。

ベータ版では、衣装カテゴリーの「トップス」に対して、衣装テンプレート「パーカー」と「ロングコート」を同時に選択することは出来ませんでしたが、正式版では1つの衣装カテゴリーに複数の衣装テンプレートを選択出来ます。

衣装テンプレートはそれぞれパラメータ変更やテクスチャ編集が可能です。

プリセットアイテムとカスタムアイテム

■350種類以上のプリセットアイテム

正式版には、すぐに自分のキャラクター制作に使うことができる「プリセットアイテム」が350種類以上が搭載されています。

1からモデリングをしなくても、顔パーツ、髪型、衣装、メイクなどのプリセットアイテムを組み合わせてキャラクターメイキングが可能で、これらのアイテムは、カスタマイズして他のキャラクターへ使用することもできます。

■カスタムアイテム

カスタムアイテムは、パラメーターによる変形やテクスチャ編集を行った衣装や、顔パーツ、髪型、アクセサリーを「カスタムアイテム」としてVRoid Studio上に保存しておき、他のモデルの作成時にも流用できる機能です。

ベータ版では、作成したモデルの顔や衣装を他のモデルで使うために、vroidファイルをコピーして使いまわしたり、テクスチャをエクスポート・インポートしたり、パラメーターをメモして別のモデルで入力し直したりと、多くの手間がかかっていましたが、この手間をなくし、手軽にアイテムを着替えるための機能がカスタムアイテムです。

その他の機能

■「肌マスク」機能

正式版の衣装編集では、衣装ごとに「肌マスク」が設定できます。

肌マスクは、モデルの身体のメッシュ(肌)が衣装を突き抜けてしまうことを防ぐ機能で、肌マスクのレイヤー上で「身体のメッシュを透明化したい部分」を黒く塗りつぶしておくことで、衣装を着た際の肌の突き抜けを防ぐことができます。

■VRoid Studioを終了せずに他のモデルを編集できるように

ベータ版では、あるモデルを編集中に他のモデルを編集したくなった場合、vroidファイルを保存し、VRoid Studioを終了して再度起動する必要がありました。

正式版では、VRoid Studioを毎回終了することなく、画面の左上にある「三本線のマーク」からモデル選択画面に戻れるようになりました。(ただし、一度に編集できるモデルは一体のみです。)

■シェーダーがアップデート

りアニメキャラクターらしい見た目のモデルを作りやすく、またVRMに対応した各種サービス等でのキャラクターの再現性を向上するため、モデルの描画に利用しているシェーダー「MToon」が最新版に更新されました。これに伴い、カラースペースを従来の「ガンマ」から「リニア」に変更されています。


すべてのアップデート内容の確認はこちらから

ベータ版で制作したデータの活用方法

VRoid Studioベータ版で作成したモデルデータ(vroidファイル)は、古い素体データを使用して作られているため、VRoid Studio上でそのまま開くことが出来ません。

モデルデータを開く前に、新しい素体データを使ってベータ版で作成したモデルと近い見た目を再現する「コンバート」処理を行う必要があります。

コンバートは、モデル選択画面で「ベータ版で保存されたモデル」を選択し、コンバート後のモデルデータの保存先を選ぶだけで、自動で実行されます。

より詳しい手順はこちらから

また、VRoid Studioベータ版で作成したモデルデータを編集したい場合は、ベータ版0.14.0で可能です。VRoid Studioベータ版は、当面の間こちらのページにて配布を継続するとのことです。

価格とシステム要件

VRoid Studioは、Windows 8.1以降、MacOS 10.13 High Sierra以降で利用できます。詳しい必要要件はこちらから

商用・非商用を問わず誰でも無償で利用できます。


VRoid Studio のダウンロードはこちらから

3Dキャラクター制作ソフトウェア『VRoid Studio』正式版リリース

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました