2021年10月26日 – Unityは、Unity 2021.2 TECH ストリームリリースを公開しました。
2021.2 TECH ストリームリリース が利用可能に
TECH ストリームでの新たなリリースとなる Unity 2021.2では、プログラマー 、アーティストの両者にとっての品質、生産性、パフォーマンスに焦点が当てられています。
品質の改善
品質面において今回のリリースでは、Universal Render Pipeline (URP)の開発に重点が置かれています。URPがビルトインレンダーパイプライン(Built-In Render Pipeline)と同等の機能を実現することを目指した結果、URP の提供する利点を享受しつつ、重要な機能を活用することができるようになりました。
また品質への取り組みとして、MonoとC#のサポートがアップグレードされ、今日のコーディング標準が利用できるようになっています。
生産性の改善
今回のリリースで注目の追加機能のひとつに Feature Sets があります。これは特定の目的のためにデザインされたパッケージのセットのインストールおよび設定を素早く、しかもワンクリックで行えるようにするもので、プロジェクトへの新機能の追加を効率化しつつ重要なパッケージを取り込み忘れないようにしてくれる仕組みです。
加えて、URP ベースのプロジェクト向けのサンプル集やプリセットのテンプレート集も提供されています。
パフォーマンスの改善
多くの側面においてパフォーマンスの改善が行われ、プロジェクトの開発を行っている間、よりスムーズなワークフロー、より素早いテスト実行、より高いフレームレートが得られるようになっています。
また、一部のモバイルプラットフォームでのディファードレンダリングの URP サポートが改良され、パフォーマンス上の柔軟性を向上させてプロジェクトのニーズに合わせやすい形になりました。
UI Toolkit は実行時 UI のオーサリングが出来る形に改良され、Visual Effect Graph が Android、iOS、ARCore および ARKit 対応のデバイスで、URP の lit パーティクルのレンダリングをサポートするようになりました。
また、Unity WebGL へのアップグレードにより、ビルド時間がより短く、出力される WebAssembly がより小さくなり、ユーザーにロードや再生で待ってもらう時間をより短くすることが可能となっています。
以上は、、Unity 2021.2 で搭載された機能と改善の一部です。詳細は、公式のリリースページ、リリースノート、または以前Beta版リリース時に紹介した下記の記事をご覧ください。
今後の予定
本日公開された TECH ストリームリリース(Unity 2021.2)は、今年最後のリリースとなり、来年の早い時期に長期サポート(LTS)版がリリースされるまで、最新のリリースとなります。
各 TECH ストリームのリリースは、次の TECH ストリームリリースがリリースされるまで完全なサポートが提供されます。
これから先、安定性、パフォーマンスの洗練、生産性の保証、およびツールの品質向上が図られ、今年の2つのTECH ストリームリリースで実現された機能や改善を成熟させて、LTS リリースがまとめ上げられることとなります。
Unity 2021.2 TECH ストリームリリースは、Unity Hub から直接インストールすることができます。2021.2 は LTS バージョンと一緒に「正式版」のリスト中に表示されます。
ダウンロードはこちらから
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