After Effects 22.0
2021年10月26日、Adobeは、モーショングラフィックスとVFXソフトウェアの最新アップデート After Effects 22.0 (2021年10月リリース) をリリースしました。
今回のアップデートは、本日から始まる Adobe MAX 2021 に合わせて、他のAdobeのソフトウェア、 Illustlator や Photoshop などとともにリリースされました。
統合バージョン番号
このリリースでは、Adobe のビデオアプリケーションとオーディオアプリケーションは、バージョン 22.0 にそろえられています。
メジャーバージョンでは、Adobe アプリケーション間での上位および下位の相互運用性が確保されるので、バージョン 22.x を使用しているユーザーは、他のすべてのバージョン 22.x と連携できます。
マルチフレームレンダリングを使用した高速プレビューとレンダリング
マルチフレームレンダリングが搭載されました。
マルチフレームレンダリングでは、システムのすべてのコアを使用して、After Effects を高速化します。CPU コアの数、使用可能な RAM、グラフィックカード用コンピューターの電力に基づいて、プレビューを改善し、レンダリングすることができ、システムに応じて次の表のようなパフォーマンスの向上が望めます。
| 最小仕様 | ミッドレンジシステム | ハイエンドシステム |
コア数 | 4〜6 | 8〜10 | 16〜64 |
メモリ(GB) | 16 | 16〜32 | 48〜128 |
現在の速度の向上 | 1.2〜1.4 倍速 | 1.6〜1.75 倍速 | 2〜3 倍速 |
マルチフレームレンダリングのために最適化された、サードパーティのパートナーリストを確認できます。
リモート通知のために再構築されたレンダーキュー
再構築されたレンダーキューには、レンダリングの内容、残存時間、レンダリングの進行状況、システムの使用方法が表示されます。
レンダーキュージョブを実行した場合、またはキュー全体がレンダリングされている場合は、Creative Cloud デスクトップおよびモバイルアプリ経由で通知されます。
コンポジションプロファイラー
コンポジションプロファイラーは、フレームのレンダリング中に After Effects によって生成されたデータを視覚化したものです。
After Effects の複雑なプロジェクトでは、レンダリングのパフォーマンスに障害が生じることがあります。
この機能を使用すると、システムリソースを解放するかどうか、様々な判断を行うことができます。プレビュー中にパフォーマンスが低下するレイヤーを把握できるので、複雑なプロジェクトを簡素化し、レンダリングのボトルネックを減らすことができます。
投機的(スペキュラティブ)プレビュー
アイドル中にフレームをレンダリングすることにより、プレビュー操作を改善します。 After Effects はバックグラウンドでレンダリングするので、コンポジションをすばやく再生したり、作成したりすることができます。
Adobe Media Encoder でより高速に書き出し
マルチフレーム レンダリングを使用した場合の、Adobe Media Encoder でのコンポジションの書き出しが最大で 3 倍速くなりました。
また、Adobe Media Encoder がバックグラウンドでコンポジションをレンダリングしている間も、After Effects での作業を続けることができます。
10 ビット HEVC の再生機能の向上
10 ビット 422 HEVC ファイルに対するハードウェアによるデコードの高速化が刷新され、再生機能が向上しました。また、Intel 搭載 Windows コンピューターをはじめとするサポート対象ハードウェアでの編集がさらにスムーズになりました。
[10/29更新]Cinema4D Lite がアップデート
2021年10月27日(現地時間) Maxonは、Adobe® After Effects®の最新リリースに、MaxonのCinema 4D Liteのアップデート版である Cinema 4D Lite S24 が含まれていることを発表しました。
Cinema 4D Release S24をベースにしたこの最新アップデートでは、互換性とワークフローの強化に加えて、すぐに使えるアニメーション可能な3Dモデル、マテリアル、その他のアセットを備えたアセットブラウザが含まれています。
アセットのライブラリは、Cinema 4D Liteユーザーが利用できるように特別に監修されたもので、豊富なメタデータとキーワードで整理され、オンデマンドでローカルにダウンロード、キャッシュされます。
新しいAdobe After Effectsで、Cinema 4D Liteのアップデート版をリリース
ベータ版で提供中の機能
■シーン編集の検出
シーン検出を使用すると、自動的にシーンの変更を効率的に検出し、シーンを配置することができるので、フッテージを手動で操作することなく、より短時間でプロジェクトを設定することができます。
ビデオの編集を開始する前に、ビデオのオリジナルの編集ポイントを特定する必要があります。
After Effects 22.0すべてのアップデート内容の確認はこちらから
[12/17更新]After Effects 22.1.1
2021年12月14日、Adobeは、モーショングラフィックスとVFXソフトウェアの最新アップデート After Effects 22.1.1(2021年12月リリース) をリリースしました。
このアップデートには、複数のバグフィックスとパフォーマンスの向上、ユニバーサルテキストエンジン&C4D R25アップデートなどの新機能が含まれています。また新たなBeta版の新機能も紹介したいと思います。
汎用テキストエンジン
After Effects に、汎用のテキストエンジンが追加されました。
これにより、単一のテキストレイヤーに含まれる任意の言語やスクリプトを使用して、テキストをシームレスに作成および結合できるようになりました。
Cinema 4D Lite がアップデート
After Effects では、Cinema 4D R25 の機能がサポートされるようになりました。
Cinema 4D Lite R25では新しいレイアウトが導入されインターフェースが変更されています。
https://cginterest.com/2021/09/15/cinema-4d-r25%e3%81%8c%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%81ui%e3%80%81%e3%82%a2%e3%82%bb%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%96%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%82%b6%e3%80%81%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%83%9e/#toc8
Cinema 4D Lite R25 Now Available
ベータ版の新機能
After Effectsの最新のベータリリースでは以下の新機能が利用できます。
拡張ビューポート
拡張ビューポート
では、リアルタイム 3D ドラフトプレビューがコンポジションのフレームの境界を超えて拡張されます。フレームのエッジの外にある 3D コンテンツを表示して簡単にシーンに取り込むことができます。
コンポジションの最終的な外観を確認する必要がある場合は、標準フレームビューに戻すことができます。
プロパティパネル
新しいプロパティパネルでは、モーショングラフィックスをより簡単かつ迅速に作成できます。
新しいコンテキストパネルには、選択したすべてのレイヤーの重要なプロパティが表示されるので、必要なプロパティにすばやくアクセスすることができ、操作の手間を省くことができます。
これにより、シェイプレイヤーの操作が容易になると共に、アンカーポイント、位置、スケール、回転、不透明度の基本的なレイヤー変形もできます。
こちらのページからプロパティパネルのデモを確認することができます。
価格とシステム要件
After Effects 22.1.1は、Windows 10(64 ビット)日本語版バージョン 1903 以降、macOS のバージョン 10.14、10.15、または macOS Big Sur 11.0 以降で利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから
After Effectsの単体プランは
- 年間プラン, (月々払い) — 2,728 円/月(税込)
- 年間プラン, (一括払い) — 28,776 円/年(税込)
- 月々プラン — 3,828 円/月(税込)
となります。
また、6,248 円/月 (税込)Creative Cloudコンプリートプランの一部としても利用できます。
詳しい価格はこちらから
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