Apple、新しいM1 Pro / M1 Max を搭載した MacBook Pro を発表

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2021年10月18日(現地時間) Appleは、Macのために設計された初のプロ向けチップM1 Pro / M1 Max を搭載し、完全に刷新されたMacBook Proを発表しました。

新しいMacBook Proは、14インチと16インチのモデルから選ぶことができ、どちらもM1 ProまたはM1 Maxで構成できます。また、M1搭載の13インチMacBook Proにも新しいMacBook Proが加わっています。

新しい14インチおよび16インチのMacBook Proモデルは本日より予約注文を開始し、10月26日(火)から販売を開始する予定です。

2つの新しいプロ向けチップ M1 Pro / M1 Max

Appleは、Macのための新しいチップであるM1 ProとM1 Maxを発表しました。どちらもM1と比べて一段と多くのCPUコア、一段と多くのGPUコア、一段と大きなユニファイドメモリを搭載しています。強化された機械学習のためのパワフルなNeural Engine、アップグレードされたProRes対応メディアエンジンも搭載されています。

M1 MaxはM1 Proと同じパワフルな10コアCPUを搭載し、GPUは2倍の最大32コアとなります。これにより、M1より最大4倍高速なGPUパフォーマンスを実現します。また、M1 Proの2倍、M1のほぼ6倍となる、最大400GB/sのメモリ帯域幅と、最大64GBの高速ユニファイドメモリも備えています。

M1 Maxは、より高度なマルチストリームパフォーマンスのために、2つのProResアクセラレータを導入して強化したメディアエンジンも搭載しています。その結果、プロはFinal Cut Proで4K ProResビデオストリームを最大30本、または8K ProResビデオストリームを最大7本編集できます。これは、Afterburnerを搭載した28コアのMac Proよりも多くのストリームを編集できるということになります。

システムオンチップ(SoC)が採用

M1 ProとM1 Maxは、プロ向けのシステムでは初めて、システムオンチップ(SoC)が採用されています。ほかのプロ向けシステムでは、大量に電力を消費するCPU、ディスクリートGPU、複数のチップが使われ、それぞれが別々に動きます。M1 ProとM1 Maxでは、CPU、GPU、I/O、Neural Engineはユニファイドメモリと一緒に1枚のSoC上に集められているので、チップのすべてのパーツがデータとメモリにつながり、CPUとGPUは1つのユニファイドメモリのプールを共有することができます。これにより、M1 ProとM1 Maxは、より高速に、効率的になっています。

Windowsノートパソコンとの比較

CPUパフォーマンス vs 消費電力

M1 ProとM1 Maxのピークパフォーマンスは、同じ消費電力枠にある、8つのコアを搭載した最新のWindowsノートパソコン用チップと比較しての70パーセントも少ない消費電力で1.7倍のCPUパフォーマンスを実現します。

M1 ProのGPUパフォーマンス vs 消費電力

M1 Proは、ディスクリートGPUを搭載したWindowsノートパソコンより70パーセントも少ない消費電力でピークパフォーマンスを発揮します

M1 MaxのGPUパフォーマンス vs 消費電力

M1 Maxは、高性能のディスクリートGPUを搭載したコンパクトなプロ向けWindowsノートパソコンより40パーセントも少ない消費電力で、一段と高いピークパフォーマンスを発揮。さらに、100ワットも少ない消費電力で、ディスクリートグラフィックスを搭載したハイエンドのWindowsノートパソコンに匹敵するパフォーマンスも発揮します。

前世代Macbookproとの比較

CPUパフォーマンス

10コアCPUのM1 ProおよびM1 Maxを搭載した16インチMacBook Proは、前世代と比較して、最大3倍速いNASA TetrUSSでのコンピュテーショナル流体力学パフォーマンス、最大2.1倍速いXcodeを使用したプロジェクトビルド、最大2.1倍速いVectorworksでのパブリッシュパフォーマンスを実現しています。

GPUパフォーマンス

16コアGPUのM1 Proおよび32コアGPUのM1 Maxを搭載した16インチMacBook Proは、Affinity Photoでのラスターとベクターを組み合わせた場合のGPUパフォーマンスが、M1 Proでは最大2.9倍、M1 Maxでは最大4.5倍高速化、Redshiftを使用したMaxon Cinema 4Dでのレンダリングが、M1 Proでは最大2.5倍、M1 Maxでは最大4倍高速化、Final Cut Proでの8Kレンダリングが、M1 Proでは最大1.7倍、M1 Maxでは最大2.9倍高速化を実現しています。

電力効率とバッテリー駆動時間

電源に接続していないとパフォーマンスが低下する他のプロ仕様ノートブックとは異なり、MacBook Proは電源に接続中でもそうでなくても、同じレベルのパフォーマンスを実現します。。また、バッテリー駆動時間の増加により、1回の充電ではるかに多くの作業が可能になります。

前世代のMacBook Proと比較して次のような特徴があります。

  • 14インチモデルでは、これまでより7時間長い最大17時間のビデオ再生ができ、16インチモデルでは、これまでより10時間長い驚異的な最大21時間のビデオ再生ができます。これはMacのノートブックにおいて最長のバッテリー駆動時間です。
  • Xcodeで作業するデベロッパは最大で4倍多いコードをコンパイルできます。
  • 外出先のフォトグラファーはAdobe Lightroom Classicを使って画像を編集する場合、最大で2倍長いバッテリー駆動時間を得られます。

パフォーマンスのためのデザイン

最新のデザインを採用した14インチおよび16インチモデルのMacBook Proは、パフォーマンスと実用性に焦点を当てて設計されました。

新しいアルミニウムの筐体は、更なるパフォーマンスと機能のために内部のスペースを最適化し、先進的な熱管理システムを中心に精密に加工されているため、前世代のモデルよりも、より低速なファンスピードでも50パーセント多くの空気を流せます。

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この熱設計により、MacBook Proは熱くならず静かなまま、パフォーマンスを驚異的に持続することができます。

新しいMacBook Proは、二重に酸化被膜処理されたブラックのMagic Keyboardが搭載されており、フルハイトのファンクションキーの配列が採用されています。

Touch Barの代わりに、幅の広いエスケープキーを含む物理的なファンクションキーが配置され、プロユーザーが好むメカニカルキーボードの感触が再現されています。また、プロのアプリケーションに最適な、業界をリードする感圧タッチトラックパッドを搭載しています。

Liquid Retina XDRディスプレイ

今回のMacBook Proは初めて、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載しています。

iPad Proで使われているミニLEDテクノロジーを採用したLiquid Retina XDRディスプレイは、最大1,000ニトのフルスクリーンの持続輝度、驚異的な1,600ニトのピーク輝度、100万対1のコントラスト比を提供します。Extreme Dynamic Rangeは、暗部の繊細さ、鮮やかで反射するような明部、より深い黒、あざやかなカラーで、HDRコンテンツを表現します。また、美しいP3の広色域と10億色に対応し、より滑らかなグラデーションを実現しています。

ProMotionテクノロジーがこの新しいディスプレイで、Macにも導入され、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応します。ProMotionは、バッテリー駆動時間を維持するために、ユーザーの画面に表示されているコンテンツの動きに合わせてリフレッシュレートを自動的に変化させるほか、タスクをより滑らかに、より反応良いものにします。また、ビデオ編集者は作業中の映像に最適なリフレッシュレートを固定することもできます。

16インチと14インチモデルどちらのモデルも前世代より大きいディスプレイを搭載しており、16インチモデルは、Macノートブック史上最高の770万ピクセルを備えた、広々とした16.2インチディスプレイを搭載しています。14インチモデルは、これまでより広い画面領域を利用でき、14.2インチの有効画面領域と合計590万ピクセルを備えています。これは、前世代の16インチMacBook Proよりも多いピクセル数となります。ディスプレイは、外枠がより細くなり、カメラの周りまで広がっているため、ユーザーはより一層広い領域にコンテンツを表示できます。

接続性

16インチと14インチモデルどちらのモデルも、高速の周辺機器に接続するための3つのThunderbolt 4ポート、メディアに素早くアクセスできるSDXCカードスロット、ディスプレイやテレビへの接続に便利なHDMIポート、ハイインピーダンスヘッドフォンに対応する進化したヘッドフォンジャックを搭載しています。

また、MagSafeが、より多くのパワーを本体に取り込むために新たに設計されたMagSafe 3としてMacBook Proに戻ってきました。MagSafe 3を使うと、MacBook Proを保護しながら、充電ケーブルを素早く簡単に接続できます。

さらに、Macで初めて高速充電が利用できるようになり、わずか30分で最大50パーセントまで充電できます。M1 Pro搭載のモデルでは、最大2台のPro Display XDRを接続でき、M1 Max搭載のモデルでは、最大3台のPro Display XDRと1台の4Kテレビを、すべて同時に接続できます。ワイヤレス接続については、MacBook ProはWi-Fi 6とBluetooth 5.0にも対応しています。

 

カメラとオーディオ

新しいMacBook Proは、解像度と明るさが足りない場面でのパフォーマンスが2倍になった、Macのノートブック史上最高の1080p FaceTime HDカメラを搭載しています。

カメラシステムは、ビデオの品質を向上させるコンピュテーショナルビデオのための、M1 ProおよびM1 Maxに搭載されているパワフルな画像信号プロセッサ(ISP)やNeural Engineを活用し、より自然なスキントーンでユーザーを鮮明に映し出します。

また、新しいMacBook Proは、業界をリードするスタジオ品質のマイクを搭載し、ノイズフロアをさらに下げて、よりクリアな通話や音声録音を実現します。

原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムは、よりクリアなサウンドステージのための2つのツイーターと、4つのフォースキャンセリングウーファーを備え、低音域を80パーセント多く再生することができます。

M1 ProとM1 Maxのために最適化されたmacOS Monterey

新しい14インチと16インチのMacBook Proには、macOS Montereyが搭載されています。

macOS Montereyと新しいM1 ProおよびM1 Maxを組み合わせることで、画期的なパフォーマンスと生産性をユーザーにもたらします。FaceTimeには、通話をより自然に、実際に近いものにする新しいオーディオとビデオの機能が搭載されています。「MacにAirPlay」のような新しい連係機能のツールを使うと、複数のAppleデバイス間の連係をさらに向上させることができます。「テキスト認識表示」と「画像を調べる」は、役立つ情報を表示するための新しい知能機能を実現します。Safariには「タブグループ」によってパワフルなタブ整理が導入され、「ショートカット」によってMacでも自動化が簡単になります。

この秋の後半には、SharePlayによって、MacユーザーはFaceTime経由で体験の共有ができるようになるほか、ユニバーサルコントロールにより、ユーザーは簡単に、MacとiPadの間でシームレスに作業できるようになります。

さらに、macOS MontereyとAppleシリコンにより、Macユーザーはこれまで以上に幅広い種類のアプリケーションを実行できます。AppleのMac用アプリケーションはすべて、M1 ProおよびM1 Max上でネイティブに動作するよう最適化されているほか、Lightroom Classic、Cinema 4D、Capture Oneをはじめ、1万を超えるユニバーサルアプリケーションとプラグインが用意されています。まだユニバーサルにアップデートされていない既存のMacアプリケーションは、AppleのRosetta 2テクノロジーでシームレスに動作します。

そして、iPhoneとiPadのアプリケーションをMac上で直接動かせます。Final Cut ProとLogic Proにもパワフルな新しい機能が加わり、クリエイターはM1 ProとM1 Maxのパワーとパフォーマンスを最大限に活用できます。

価格と販売について

M1 ProおよびM1 Maxを搭載した新しいMacBook Proは本日から、apple.com/jp/storeおよびApple Storeアプリケーションで予約注文を開始します。

10月26日(火)から、お客様へのお届けと同時に、一部のApple StoreとApple製品取扱店での販売を開始する予定です。

価格は、新しい14インチMacBook Proモデルは239,800円から、教育機関のお客様は222,800円から、16インチMacBook Proモデルは299,800円から、教育機関のお客様は277,800円からお求めいただけます。詳しい仕様、カスタマイズ構成オプション、アクセサリはこちらから


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M1 ProとM1 Maxを搭載した革新的なMacBook Proは、驚異的なパフォーマンスと群を抜くバッテリー駆動時間を提供し、世界最高のノートブック用ディスプレイを搭載

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