2021年9月22日(現地時間) Pilgwayは、3Dスカルプト・ペイントソフトウェアの最新アップデート3DCoat 2021.53をリリースしました。
3DCoat 2021はリリース後も頻繁にアップデートがされているようです。今回は、3DCoat 2021リリース時から3DCoat 2021.53までの主な改善点をいくつか紹介したいと思います。
主な改善点
■ブラシに関する重要な変更
ペンがタブレットに触れて何かを描いた場合、タブレット上で描かれたすべての軌跡が正確にモデル上に描かれます。これにより、描画の反応が非常に良くなり、バックストロークの問題と、実際に描かれたものよりもストロークが短かくなる問題が解決されました。。
■ライトベイクツールで反射を伴うシェーダーをベイク
PBRマテリアルを反射と照明と一緒に、照明のないシェーダーのテクスチャにベイク処理することができます。(PPPと頂点ペインティングに対応)
■Tube/Toothpaste、マッスルツールが機能アップデートされ、クレイチューブを模したボックスとアルファという便利なペイントプロファイルが追加されました。
■カーブツールのシャープエッジが正確になり、自己交差しなくなりました。
■2D-Paint/CarveはVoxel Brush Engineを使用してリメイクされました。
以前の機能はすべて維持されていますが、ストロークツールの動作が格段に速くなり、spots/chunksでの描画、正確なエッジ、太さが小さくなりすぎた場合の「ladder」効果のないペイントが可能です。
■マテリアル/ステンシルのコントロールパネルの改善
マテリアル/ステンシルのコントロールパネルがすっきりし、よりコンパクトでアイコンベースになりました。ステンシルを切り替えても、スケールや状態が維持されますが、Ctrlキーを押しながらクリックすると、以前のステンシルの設定が新しく選択されたステンシルに移行します。
■自動更新機能が導入
スタートメニューから「更新プログラム」を選択すると、「編集」→「環境設定」の設定に応じて、利用可能な更新プログラムを通知します。
■新しいRGB Cavity がデフォルトの計算方法として導入
( “編集-> 環境設定-> ツール-> Use RGB cavity as the default calculation method」参照)。
multi-range cavity はGPU上で計算され、conditions/smart materialsのUIに「Cavity width」という追加コントロールが表示されます。これにより、Cavity の幅やスムージングをリアルタイムに変更することができます。
すでにシーンに古いCavity レイヤーがある場合は、この機能を使うために削除する必要があります。
■Smart Materials->Add Existing Folderが完全に書き直されました
現在、すべてのタイプのマップ、想像できるすべてのテクスチャ名のエイリアスを考慮し、法線マップからディスプレイスメントを回復(ネイティブのディスプレイスメントが見つからない場合)、キューブマッピングを割り当て、プレビューを生成することができます。最後にエイリアスのない画像がある場合、それらはフラットなカラーマップとして扱われます。
■初期からあるボクセル機能の問題問題を修正
部分的なボクセル化が起こったとき(サーフェスストロークの後)、修正された領域の周りにほとんど見えない四角い境界線が現れます。それを何度も繰り返すと、よりはっきりと見えるようになります。これが、V2021でメッシュを完全にボクセル化した理由でした。しかし、今ではその問題はなくなり、部分的なボクセル化はきれいで美しいものになりました。
■ポーズツールで、通常の押し出しや通常の変換を行うことが可能に
この他にも多くの改善点や修正があります。より詳しいアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
3DCoat2021は、64bit Windows 7/8/10, macOS 10.13 HighSierra以降, Linux Ubuntu 20.04以降で利用できます。
3DCoatの個人向け永久ライセンスの価格は 379ユーロ、サブスクリプション価格は19.85ユーロ/月または149.85ユーロ/年です。
新しいライセンスタイプである永久ライセンスを購入して分割払いする「Rent-to-Own」ライセンスは、7回の連続月払いのサブスクリプションプランで59.55ユーロです。最終支払により永久ライセンスを取得できます。
企業向け永久ライセンスの価格は459ユーロから、サブスクリプション価格は34.85ユーロ/月または279.85ユーロ/年からです。
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