2021年9月28日(現地時間)Adobeは、Substance 3D Sampler 3.1(旧Substance Alchemist)をリリースしました。
Substance 3D Sampler 3.1 主な新機能
この最新リリースでは、SVGファイルの読み込み、Illustratorでの編集、改良されたカラーピッカーなどの新機能が追加されています。
SVG対応
SamplerがSVGファイルに対応しました。アセットやレイヤースタックに直接、またはレイヤの画像入力で読み込むことができます。
SamplerはSVGの情報(透明度、色など)をすべて保持し、各フィルターは必要な情報を使用します。例えば、「パターン」レイヤーでは図形と透明度を使用し、「刺繍」や「織り」フィルターでは色の詳細を使用します。
SVGファイルは、Sampler内にドラッグ&ドロップするだけで使用でき、他のすべてのアセットと同様にライブラリに追加することもできます。
イラストレーターでの編集
新たに追加された「edit in」機能により、取り込んだ画像の更新が非常に柔軟になりました。
SVGファイルに手を加えたい場合、この機能を使用して Illustrator上で直接編集すると、Samplerではすぐに新しいビジュアルに更新されます。
SBSARでのマテリアルプロパティのエクスポート
シェーダー設定のすべてのマテリアルパラメータ(SSS、半透明、ノーマルスケール、ハイトスケール、ハイトレベルなど)はSBSARファイルでエクスポートされ、Substance 3D Stagerで読み込んでマテリアルを完璧に一致させることができるようになりました。
新しいカラーピッカー
スポイトやスウォッチをサポートする新しいカラーピッカーが追加されました。カラーピッカーは、色を選択する必要があるときに表示され、画面上の任意の場所に移動できます。
色を選択して、後で使用するために見本として保存したり、Samplerの外で参照画像から色を取得することもできます。
新しいクロップのUX/UI
スキャンのワークフローをシームレスにするために、クロップツールが改良されました。改良されたCropウィジェットでは、簡単に切り抜き領域を定義することができます。
また、正方形ではない画像を正方形のテクスチャに切り抜く際に、引き伸ばされない結果を得ることができます。
ノーマルフォーマットの選択
法線マップのフォーマットをOpenGLとDirectXのどちらにするかを、対象となるレンダラーやエンジンに応じて決められるようになりました。
環境設定を編集して、ワークフローに必要な法線フォーマットを設定でき、環境設定で選択したフォーマットでインポート、表示、エクスポートされます。
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価格とシステム要件
Substance 3D Sampler 3.1は、Windows 10 (64bit, version 1909)以降、Mac OS 10.14 (Mojave)、Linux CentOS 7.0、Ubuntu 18.04 (Steam only)で利用できます。
Substance 3D Sampler は、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。
Adobe Substance 3D Texturing プランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、月に最大30の3Dアセット(マテリアルのみ)が含まれ、価格は2,398 円/月(税込)です。
Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stagerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット(マテリアル、モデル、およびライト)が含まれ、6,028円/月(税込)(初年度4,818 円/月)です。
チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、4つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月(税込)(初年度9,768 円/月)です。
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