thinkingParticles 7.0 がリリース、グリッドベースシミュレーションシステム MPMソルバーの追加など

プラグイン

2021年Cebas Visual Technology Inc.は、3ds Max用のプロシージャルビジュアルエフェクトプラグイン thinkingParticles 7.0 をリリースしました。

thinkingParticles 7.0 新機能

thinkingParticles7.0は、多くのバグフィックス、ワークフローの強化、最新のMPMソルバーの追加などがされてるメジャーリリースとなります。

MPMとはMaterial Point Methodの略で、実世界の材料特性の物理的に正確なシミュレーションを加速させるグリッドベースのシステムのことです。MPMを使ってシミュレーションできる材料は、流体、ゴム、岩石のような金属など多岐にわたります。

Flow MPM

thinkingParticlesのFlowオペレーターは、SPHに加え、フルグリッドベースのMaterial Point Method (short MPM)を統合しました。

MPMはthinkingParticlesで連続体のダイナミクスをシミュレーションするための新しい100%手続き型のアプローチです。具体的には、MPMにより、高度に変形可能なオブジェクトを安定してシミュレーションすることができ、、シミュレーション・アーティファクトの発生を抑えることができます。

複数の新しいオペレーターノードにより、thinkingParticlesのMaterial Point Methodエフェクトを100%プロシージャルにコントロールできます。最初のリリースでは、以下のマテリアル・プロパティがMPMでサポートされており、今後さらに追加される予定です。

  • Sand
  • Snow

Cellular

Cellularは、ボリュームのある3Dパターンをプロシージャルに生成し、それらを個々のセルにグループ化する新しいノードです。よく知られたプロシージャルパターンであるCircularとChipに加えて、3つ目のパターンであるVoronoiが追加されています。この新しいVoronoi機能は、独自の3Dパターンをプロシージャルに作成することができ、しかも完全にコントロールすることができます。

Sprites

新しいDXハードウェアアクセラレーションによるパーティクルビューポート表示方法がthinkingParticlesに追加されました。thinkingParticlesのこのビューポート表示オプションは、ビューポートのフィードバックを強化し、大規模なパーティクルシミュレーションでは、ボリュームと密度の認識が向上します。

コアの強化

thinkingParticles 7.0は最新のメモリ管理とマルチスレッドサポート技術をコアに搭載しています。初期のベータテスターからのフィードバックによると、thinkingParticlesの全ての面で全体的な速度の向上が見られます。例えば、複雑なフラグメントシミュレーションやSC rigid bodyエフェクトでは最大5倍、極端なケースでは10倍のスピードアップが見られます。

価格とシステム要件

thinkingParticles7.0は、3ds Max 2022, 2021, 2020を正式にサポートしています。

thinkingParticlesには、FinalRenderの完全な商用ライセンス(294ドル相当)を含まれています。価格はサブスクリプションで660ドル/年です。Phoenix FDとのバンドル製品もあります。価格の確認はこちらから

thinkingParticles unlimitedの無料トライアルのダウンロードはこちらから


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