2021年9月14日(現地時間)Maxonは、Maxon One製品のほぼすべてのアプリケーションに対するアップデートを発表しました。
Cinema 4D R25とTrapcode Suite 17には重要な新機能が追加され、VFX Suite 2には先日買収したマズルフレアジェネレータであるBangの追加、Redshift RTの導入、そして複数の製品に必須の互換性関するアップデートが行われています。
この記事ではRedshiftの新機能について紹介します。
Redshift RT パブリックベータ版が利用可能に
Maxonは、Redshift RT (パブリックベータ)を含むGPUレンダラーの最新アップデートRedshift3.0.56をリリースしました。
Redshift RT は、昨年の3D and Motion Design Showで発表されていた機能です。
■ほぼリアルタイムのレンダリング
この新しいレンダリングモードは、同じシェーダー、ライトを使用しながら、ほぼリアルタイム( near real-time)のレンダリングパフォーマンスを提供し、同じDCCとシーン内で標準のRedshiftレンダーエンジンと効率的に共存します。
ほぼリアルタイム(near real-time)という表現からわかるように完全にリアルタイムではなく、プロジェクトの開発過程や、標準的なRedshiftほどの忠実度を必要としない最終的なレンダリングを行うアーティストに最適なレンダリングモードとなっています。
次の動画では、今年のアップデートであるMultiscatter Hairシェーダ、OSL、OCIO 2.0 & ACES、Microfacet Sheen BRDF、MacOS METAL、Blenderプラグイン、USDサポートなどとともにRedshift RTがWHAT’s NEWとして動画で紹介されています。
まだパブリックベータということで、Multiple GPU Support、Depth of Field、Displacement、AOVs、Single Scatter SSS、Multi-Scatter SSS、Volume Fog、Trace Sets、Motion Blurの機能は開発中のようです。
アップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Redshift3.0.56は、64-bit Windows 10、Linux: 64-bit distribution with glibc 2.17 以上、Apple macOS Big Sur (11.5) 以降で動作する以下の3Dアプリケーションでプラグインとして利用することが可能です。
- Autodesk Maya (Windows, Linux, macOS): 64-bit edition. 2016.5 以降
- Autodesk 3dsMax (Windows): 64-bit edition. 2014 以降
- Maxon Cinema 4D (Windows and macOS): 64-bit 版. R18 以降
- Maxon Cinema 4D (Linux CommandLine): 64-bit 版. R19 以降
- SideFX Houdini (Windows, Linux): 64-bit 版. 17.0 以降
- SideFX Houdini (macOS): 64-bit 版. 18.0 以降
- Foundry Katana (Windows, Linux): 64-bit 版. 3.0v1 以降
- Blender (Windows, Linux): 64-bit 版. 2.83LTS 以降
より詳しいシステム要件はこちらから
価格は、サブスクリプションで31900円/年、5,500円/月です。
Maxonは、先日Redshiftのライセンスをサブスクリプションプランに変更しました、詳しい情報は以下の記事から
Redshiftは、Maxon製品をすべてセットにしたバンドルMaxon Oneにも含まれています。Maxon Oneの価格は、156,200円/年または19,800円/月です。
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