2021年8月20日(現地時間)3d-ioは、 3ds Max 用シーン テクスチャ ベイク プラグイン Flatiron 3 をリリースしました。
Flatiron
Flatiron は、ドイツに拠点を置く3d-ioGmbHによって開発されているAutodesk 3ds Max 用の Render to Texture プラグインです。Flatiron 2.xの最初のリリースは2014年であり、古くからあるツールです。
Flatironを使用すると、数回のクリックでシーン全体や選択したオブジェクトを自動UV展開、パッキングし、1つのUVマップにベイクすることができます。
利点
Flatironは、シンプルでローポリなアセット、モバイルゲーム、リアルタイム製品ビジュアライゼーション、Arch-Viz、ハイポリなアセットなどさまざまなユースケースに適しており、次のような利点があります。
- 画像編集ソフトでUVチャートを手動で配置したり、レンダリングマップを合成したりしなくても、複数のオブジェクトをアンラップして1つのテクスチャマップにベイクできます。
- シーン内のすべてのオブジェクトをアンラップし、1回のレンダリングパスでベイクして、高品質のテクスチャマップを高速に得ることができます。
- 1つまたは複数のオブジェクトのUVを自動的に配置することで、テクスチャマップのサイズを最小限に抑えることができます。
- 独自のオーガニック、ハードサーフェス、またはプロジェクションのアンラップ方法を使用して、優れたUV圧縮を実現。
- 複数のオブジェクトであっても、メッシュサーフェスのピクセル密度を均一に保つことができます。これにより、メッシュ上の一部のエリアが非常にシャープで詳細なテクスチャを持ち、他のエリアがぼやけて見えるという効果を避けることができます。
- Flatiron は MAXScript により 3ds Max に完全に統合されているため、ネットワーク レンダリング セットアップを最大限に活用できます。
使用手順
Flatironはシンプルな3ステップのアプリです。次のような手順で使用します。
- オブジェクトまたはシーン全体を選択し、”Unwrap “ボタンを押すと、1枚または数枚のUVシートに展開してパックします。*
- 1枚のUVシートとすべてのオブジェクトがアンラップされた状態で、ベイクしたいレンダリングエレメントを選択し、その他のオプションを調整します。
- 最後に “Bake” を押すと、Flatiron は選択したものをビットマップに焼き付け、それをシーンオブジェクトに適用します。ビューポートに表示される最終結果は、レンダリングイメージとまったく同じになります。
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Flatironには、最適な結果を得るための3つのアンラップモード、オーガニックアンラップ、ハードサーフェスアンラップ、プロジェクションアンラップがあります。それぞれのモードでは、複雑でカオスなトポロジーをも最適に展開するように開発されています。
Flatiron 3 新機能
この最新のリリースでは、最新のUVパッキング機能をベースにした新しいパッキングエンジンが導入されています。
■新しいUVパッキングエンジン
Flatiron 3には、統合された「UV-Packer」テクノロジーが搭載されており、アーティストは巨大なジオメトリ構造をパックして、最適にパックされたUV結果に素早く変換することができます。
■カスタムUVビューア
カスタムUVビューアが追加され、ユーザーはすべてのアンラップされたマップを直接確認することができるようになりました。
■3dsMax 2022をサポート
Autodesk 3dsMax 2022をサポート、さらに数十の改良、修正、機能が搭載されています。
変更ログの確認はこちらから
価格とシステム要件
Flatiron3は、Autodesk3dsMax2015-2022と互換性があり、テクスチャベイク処理をサポートするすべての3dsMax統合レンダラーで使用できます。
価格は、フリーランサーやCGアーティスト向けのArtistライセンスは299ユーロ(約39000円)3Dスタジオ向けの5シートが含まれているStudioライセンスが、1199ユーロ(約156000円)です。
Flatiron 3 は永久ライセンスとして提供されており、2009年以降に購入した方は無料でアップデートすることができます。
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