2021年8月4日(現地時間)Topazlabsは、同社のシャープネスツールの最新アップデート Sharpen AI v3.2をリリースしました。
Sharpen AI とは
Sharpen AIは、AIを搭載したシャープネスソフトウェアです。その名の通り、ぼやけた写真をシャープにすることができます。
従来のシャープネスツールは、エッジを明るくするだけでこれをシミュレートしようとしますが、問題の実際の原因を修正することはできません。Sharpen AIは、3つの特定のタイプのぼかしをターゲットにして反転させることで、より自然な結果を生み出すという、これまでとは異なるアプローチを採用しています。Motion、Focus、Softness 3つのAIモデルがあり、以下のような特徴があります。
Sharpen AI は、スタンドアロンアプリケーションとしてだけでなく、PhotoShop/Lightroomプラグインとしても使用できます。
Sharpen AI v3.2 新機能
この最新リリースでは、 AIモデルのアップデート、マスキングの改善、RAWカラー処理の改善が行われています。
既存のAIモデルの改良
Sharpen AI v3.2では、モーションブラーとソフトフォーカスの回復をより正確に行うためにAIモデルが改良されました。
ディープラーニングにおいて、AIモデルの性能、精度、速度の向上は、AIモデルをトレーニングする時間に関係しており、今回のアップデートでは、Sharpen AIのモデルに数か月間の追加トレーニングが行われたようです。これにより、写真のディテールをよりよく復元できるようになりました。
具体的には、Motion Blur / Very BlurryのAIモデルがv2にアップデートされ、1.5倍のブラーをカバーするようになりました。Too Soft / Very Blurryもv2にアップデートされ、カラーエッジアーチファクトの低減に役立ちます。
マスキングの操作性向上
Sharpen AI のマスキングツールを使用すると、写真のどこにシャープネス処理を適用するかを正確にコントロールできます。Sharpen AI v3.2では、このマスキングツールが改善され、使いやすくなりました。
ブラシのフェザーのサイズやマスクオーバーレイの呼び出しなど、追加のマスキング機能をキーボードショートカットで操作できるようになりました。
また、加法および減法のストロークをリアルタイムに表示することで、マスクのブラッシングが大幅に改善されています。さらに、マスクオーバーレイの色と不透明度をカスタマイズできるようになり、どんな写真でも見やすくなっています。
RAW/DNGファイルの色とトーンの処理を改善
Sharpen AIでRAWファイルやDNGファイルを読み込む際に、より正確なカラーとトーンを提供できるようにするための改善が進められています。
Sharpen AI v3.2でRAWファイルやDNGファイルをスタンドアロンアプリケーションとして開くと(Adobe LightroomやPhotoshop経由でプラグインとして読み込むのではなく)、適切なDCPカメラプロファイルがある場合はそれを適用するとともに、改善されたトーンカーブを適用し、結果的に色の精度が向上したバージョンの写真を作成します。
この作業はまだ始まったばかりであり、Sharpen AIでは、RAWの処理と色の精度を向上させるためのさらなる方法に取り組んでいるとのことです。
この他にも、ユーザーエクスペリエンスをさらに向上させるための多数のバグ修正と使いやすさの改善が行われています。
すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Sharpen AI v3.2は、macOS 10.13+ 、Windows7*, 8, 10 (64 bit only)で利用でき、スタンドアローンまたはPhotoShop/Lightroomプラグインとして使用できます。
価格は79.99ドル(約8800円)です。
セール情報
2021年8月20日(現地時間)まで25%オフで購入できるセールが行われています。
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Sharpen AI v3.2: Updated AI models, improved masking, better RAW color processing, and more
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