2021年7月28日(現地時間)にリリースされたMaya用プラグイン Ragdoll Dynamics 1.0 の紹介です。公式では現在アリーアクセス期間のようです。
Ragdoll Dynamics
背景
Ragdoll Dynamicsの開発者である、Marcus Ottosson氏は、Framestore、Goodbye Kansas 、日本のStudio Anima で仕事をした経歴をもちます。
Ragdoll Dynamicsの前身となる物理ベースのアニメーションツールWeightShift Dynamicsは、Framestore(ハリー・ポッター、グラビティなど)やWeta Digital(アバター、ロード・オブ・ザ・リングなど)などの長編映画スタジオで採用されていました。なお、このツールを開発していたWeightShiftは、2020年Epic Gamesに買収されています。
機能
Ragdollは、Maya用のリアルタイム物理ソルバーです。リアルタイムの物理システムを使用し、高速で自動的にオーバーラップするリアルなモーションを作成することができます。
このツールは、ネイティブのnClothソルバーやnHairソルバーと似ていますが、ポイントではなくトランスフォームで動作します。ポイントからの変換を不要なので、簡単に既存のアニメーションコントロールと合わせて使用することができます。
このプラグインは、Mayaの新しいキャッシュプレイバックシステムをサポートしており、ソルバーは別々のプロセッサスレッドで実行することができます。
また、Ragdoll DynamicsのUnlimitedライセンスでは、Python APIとJSON形式でデータをエクスポートするオプションが用意されており、MayaとRagdoll Dynamicsを使用して、Blender、MotionBuilder、Unity、Unreal Engineなどの他のゲームエンジンやDCCアプリケーション用の物理シーンを作成することがで可能です。
価格とシステム要件
Ragdoll Dynamicsは、Windows 10+ または CentOS 7+ で動作するMaya 2018-2022で利用できます。
価格は、非商用の個人永久ライセンスは99ポンド(約15,000円)。
商用ライセンスは、Complete、Unlimited、Batchの3種類があり、永久ライセンスはそれぞれ499ポンド(約76,000円)、1299ポンド(約199,000円)、199ポンド(約30,000円)からとなっています。ほかにもサブスクリプションランセンスも用意されています。詳しい価格の確認はこちらから、各ライセンスの価格と機能のまとめついてのはこちらのページで確認できます。
ご購入前にプラグインを試したい場合は、30日間の無料トライアルをダウンロードすることが可能です。
無料トライアルをダウンロードはこちらから
こちらの公式Youtubeチャンネルでは、Ragdoll Dynamicsの基本的な操作を学ぶことができます。また公式のサンプルも用意されており、こちらからダウンロード可能です。
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