2021年8月2日(現地時間)Academy Software Foundation(ASWF)は、Maxonと Tangent Animation を新しく一般会員に加えたことを発表しました。
今回の発表は、8月4日から5日にかけて行われるハリウッドのトップスタジオや技術開発者が集まり、オープンソースツールや標準に関する最新の進捗状況を共有する無料のバーチャルイベント「Open Source Days」にあわせて発表されました。
Academy Software Foundation(ASWF)とは
Academy of Motion Picture Arts and Sciences(米国映画芸術科学アカデミー)とLinux Foundationよって2018年に結成されました。
ASWFは、オープンソースソフトウェアの開発者がリソースを共有し、映像制作、視覚効果、アニメーション、サウンド、その他のコンテンツ制作のための技術を共同で開発するための世界的な拠点を提供しています。ASWFは発足以来、OpenColorIO、OpenEXR、OpenVDB、OpenCue、OpenTimelineIO、Open Shading Languageなど7つのオープンソースプロジェクトを採用、最近では2021年7月にMaterialXを採用しています。
Maxonと Tangent Animation がASWFに参加
今年初めにAdobeとEntertainment Technology Center@USCがメンバーに加わったのに続き、MaxonとTangent Animationが、ASWFの一般会員としてメンバーに加わりました。すべてのメンバーの確認はこちらから可能です。
ASWFは、わずか3年の間に設立メンバー13社から現在のメンバー33社へと大きく成長しており、業界全体におけるオープンソース開発の重要性と範囲の広さを表しています。
また、会員数の増加に加えて、オープンソースプロジェクトが盛んに行われる場としても機能しています。最近では、graduation of OpenCue from incubation、OpenEXRのバージョン3のリリース、OpenColorIO v2のリリースなど、プロジェクトの増加に伴い重要なアップデートが行われています。
Academy Software Foundationのエグゼクティブ・ディレクターであるDavid Morin氏は次のように述べています。
「アカデミー・ソフトウェア・ファウンデーションの新メンバーとして、MaxonとTangent Animationを迎えることができ、大変嬉しく思っています。
Maxonは、すでに我々のプロジェクトを利用しているソフトウェア製品の強力なポートフォリオを持っており、Tangent Animationは、アニメーション制作においてオープンソース・ソフトウェアを利用してきた実績を持っています。両社と協力して、映画制作、モーションデザイン、アニメーションにおけるオープンソースソフトウェアの採用と開発を加速させることを楽しみにしています。」
また、MaxonのCEOであるDavid McGavran氏とTangent Animationのリード・レンダー・エンジニアであるStefan Werner氏はそれぞれ次のように述べています。
「Maxonでは、アーティストの創造、コラボレーション、エンターテインメントを支援するソフトウェアソリューションを開発しています。アカデミー・ソフトウェア・ファウンデーションのメンバーとなり、私たちが奉仕するクリエイティブ産業の能力をさらに拡大するために、ファウンデーションが行っている素晴らしい活動を支援できることを嬉しく思います。」
– David McGavran氏
「Tangent Animationは、設立当初からオープンソースソフトウェアに依存してきました。Academy Software Foundationのメンバーとして、プロダクション用のUSDレンダリングエンジンBlackbirdをオープンソース化することで、オープンソフトウェアをサポートできることを誇りに思います」
– Stefan Werner氏
Academy Software Foundation Welcomes Maxon and Tangent Animation as General Members
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