2021年7月21日(現地時間)Enscape GmbHは、建築向け3Dリアルタイムレンダリングとビジュアライゼーションソフトウェアの最新アップデート Enscape 3.1 をリリースしました。
Enscape 3.1 新機能
このリリースでは、新しいマテリアル・ライブラリ、改良されたマテリアル・エディタ、NVIDIA Deep Learning Super Sampling (DLSS) サポート、パノラマ・ギャラリー、簡素化されたアセット、レイトレースされたサンシャドウ、その他の新機能や拡張機能などが追加されています。
マテリアルライブラリ
マテリアル・エディターの改善
Enscape 3.1 のマテリアル・エディタは、新しいインターフェイスだけでなく、新機能や機能性も向上しています。
マテリアルリストには色とマテリアルタイプのインジケータが表示され、マテリアルをすばやく簡単に識別できるようになりました。また、自照式(self-illuminated )のマテリアルタイプ、新しいアイコン、コントロール、マップタブなどが追加され、操作性が向上しています。
さらに、マテリアルエディタ内からマテリアルパッケージをインポートおよびエクスポートすることができるようになっています。
NVIDIA DLSS (Deep Learning Super Sampling)のサポート
2021年7月のNvidia Studioドライバ記事でも少し紹介しましたが、Enscape 3.1には、自動的にパフォーマンスを向上させるNVIDIA DLSSテクノロジーがサポートされています。
このディープラーニングをベースにしたアップスケーリング技術は、内部的には低い解像度でレンダリングされますが、高品質なビデオと高性能なバーチャルリアリティのウォークスルーの両方に対応する、クリーンでシャープな高解像度イメージを出力します。
NVIDIA DLSSを有効にすると、ビデオのレンダリング時間が短縮され、品質が向上します。これにより、ウォークスルーのリアルタイム性能が向上し、低いGPU要件でも高いフレームレートを実現します。この最新技術は、NVIDIA RTXグラフィックスカードを使用しているユーザーが利用できます。
また、EnscapeとNVIDIA DLSSを活用し、最新世代のハイレゾVRヘッドセット使用して、より高品質なバーチャルリアリティ体験が可能となります。
パノラマギャラリー
Revit用マテリアル・エディタ
シンプルなアセット
ポリゴン数が少なく、デザインの初期段階での使用に最適な白い外観を持ったシンプルなアセットが追加されました。この最初のリリースには、人物、建物、植物、家具、車両が含まれています。
レイトレースによるサンシャドウ
価格とシステム要件
Enscape 3.1 は、Windows 7 64Bit以降、MacOSでは、Bootcamp経由で利用することができます。また、Enscapeプラグインは、次のソフトウェア用に提供されています。
- Revitの(2018、 2019、2020、2021、2022)
- SketchUpのメイク&プロ(2018、2019、2020、2021、2022)
- Rhino (6.0および7.0)
- ArchiCADの(21、 22、23、および24)
- Vectorworks(2020(Service Pack 3)、2021)
詳しいシステム要件はこちらから
価格は、1台の固定マシンに関連付けられる固定シートライセンスが 69.90ドル/月 または 478.80ドル/年、複数のマシンで共有できるフローティングライセンスは 814.80ドル/年です。
また、14日間の体験版が使用できます。体験版のダウンロードや価格の確認はこちらから
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